2014年06月09日
子どもにかけてあげると「考える力」がグーンと伸びる魔法の一言
子どもにかけてあげると「考える力」がグーンと伸びる魔法の一言
日本の学校はこれまで、
記憶力がものを言うシステムでしたよね。
成績がいいとか頭がいいと言われる子はみんな、
記憶力が良くてテストの点が良い子。
でも、
インターネットの登場で、
実は記憶力はそれほど重要視しなくてもよくなりました。
だって、
知りたいことは、
ネットで調べればすぐわかりますから。
では、
これからどういった能力が重視されるようになるのでしょうか?
それは”考える力”です。
今回、
この力を伸ばす秘訣を、
『グローバル社会に生きる子どものための
−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』の
著者・平川裕貴がお伝えします。
子どもに「どうして?」と聞いてあげよう
実は、
いつも子どもにかけてあげると、
考える力が伸びる魔法の一言があるのです。
それは、
「どうして?」。
あまりにも簡単な一言ですよね。
本当に、たったこれだけ。
信じられないでしょう?
この一言、
英語では「Why?」です。「
Why?」は欧米で日常頻繁に使われています。
そして、
今ビジネスの世界で盛んに言われている、
欧米人の”論理的思考(クリティカル・シンキング)”を育てている、
と言っても過言ではありません。
そのため、
ぜひ子どもが小さいうちから、
「どうして?」という質問を常に投げかけてください。
おねだりされたときも「どうして?」を
例えば、
何かを欲しいと言ったとき、
どうしてそれが欲しいのかを聞きましょう。
子ども
「あのおもちゃが欲しい」
ママ
「どうして?」
子ども
「だって、みんな持ってるもん」
ママ
「どうして、みんな持ってるの?」
子ども
「だって面白いんだもん」
ママ
「どこがどうして面白いの?」
子ども
「そのおもちゃでいろいろなものが作れるんだよ。●●とか××とか……」
他には、
どこかに行きたいと言ったときは、
どうしてそこに行きたいのか聞く。
何かが好きだと言ったときは、
どうしてそれが好きなのか聞く……。
子どもの提案に、
都度質問をする感じです。
この説明で、
使うイメージがわきましたか?
「どうして?」を使うときの注意点2つ
ただ、
ふたつ注意点があります。
ひとつめは、
絶対に詰問口調で聞かないこと。
もうひとつは、
子どもが一生懸命考えて出した理由は、
どんなにバカげていると思っても、
決してけなしたり笑ったりしないことです。
それが、
その子にとっての理由なのです。
正しいも間違いもありません。
「あ〜そうなんだ」と必ず肯定的に受け止めて、
楽しい会話にしましょう。
「どうして?」のたった一言で会話も弾み、
考える力も伸びるのですから、
使わない手はないですよね。
さっそく今日から、
使ってみてください!
平川裕貴
日本航空国際線CA、
外資系英語スクールを経て、
1988年に子ども向け英会話教室を設立。
30年以上に亘り子ども英語教育に携わり、
現在3歳から6歳までの子どもにバイリンガル教育を実施中。
近著は『グローバル社会に生きる子どものための
−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』。
毎日英語に触れられる幼稚園型英語スクールを
神戸市御影で運営している平川裕貴さん。
学生時代から
「将来はスチュワーデスか学校の先生」と考えていたという平川さんが、
社会人としてのキャリアをスタートさせたのは、
キャビンアテンダントとしてでした。
「国際線の客室乗務員をしていたのですが、
外国人の発音を聞いて、
『これまで習ってきた英語は何だったの?』
というショックを受けました。
当時は学生時代にネイティブの英語を聞くチャンスは
全くというくらいなかった時代。
その後、
子供向けの英会話スクールのマネージャーなどの職業を経て、
自分の英会話教室リリパットをスタートさせたんです」と平川さん。
子どものうちにネイティブの発音を聞かせたい、
とずっと考えていた平川さん。
1988年に神戸の六甲に開校したそうです。
「当時は外国人講師による子どものための英会話スクールはほとんどなく、
テキストやカリキュラムなども全て手作りから始めました」と語る平川さん。
今では、
子どもを対象にした英会話スクールが数多くできましたが、
20年以上に渡る長きの間に積み重ねてきたノウハウの確かさは、
卒園生たちが証明してくれています。
「カリスマ英語教師になっている子や、
大学進学後、
『君は英語ができるから英語はとらなくていい』と言われた子、
高校のネイティブによる
英語の授業で帰国子女たちを差し置いてアシスタントに選ばれる子、
など、
卒園した子や保護者の方が
さまざまなエピソードを聞かせてくれます。
彼らは一度も海外経験がない子たちですが、
そこまで力をつけてくれています」。
長年の英会話教室の経験を活かし、
現在リリパット御影では、
月曜から金曜まで、
幼稚園型の「リトル・キンダー」と幼稚園や小学校の
後に通えるアフタースクール、
土曜日開講の「サタデースクール」があります。
いずれも3歳児から。
アフタースクール、
サタデースクールは、
小学生まで参加可能で、
月謝制とチケット制のいずれかが選べます。
長年欧米の文化に触れてきた平川さんには、
日本人として誇れるものと同時に、
日本人に欠けていると感じるものもあるそうです。
それら両方を活かすことで、
これまでとはまったく違った、
新しい教育環境が提供できると確信してリトル・キンダーを始めたそうです。
実際通っている子どもたちや卒園生を見て、
その成果には満足していると言います。
「でも常に、
もっと良いものを、
と上を目指して改革を続けますよ」と平川さん。
「英語力という点では、
毎日英語に触れる幼稚園型が断然実力を伸ばせます。
インターナショナルスクールとは違い、
日本のマナーやしつけといったこともきちんと教えていますから、
日本の小学校へ上がってもまったく問題はありません。
3歳児から6歳児までが縦割りで、
ネイティブの教師とともに歌を歌ったり、
クラフトをしたり、
数や読み書きなどのレッスンをしたり、
外遊びをしたりします。
リトミックや音楽、
ダンスなど専門の講師(日本人)が指導する
スペシャルレッスンもあります。
お勧めは断然リトル・キンダーです」。
「私の原点はやはり国際線のスチュワーデスだったこと。
そこで幼児期からの英語教育の必要性を痛感し、
世界に通用する人間であるためには、
日本人としてのアイデンティティを
しっかり持っていることと確信したのです」
2006年、
これまでの六甲を離れ、
教室を御影に移転して以来、
「リリパット」のホームページを充実させ、
子育てのHPを作ったり、
ブログなども執筆されている平川さん。
そこには、
「25年以上欧米文化に触れ、
子ども達の教育に携わってきて培ったノウハウを、
多くの人々に役立ててもらいたい」という願いがあります。
それらを伝えていくことを、
これからの第二の人生の目標にしているそうです。
「今の世の中は情報が溢れていて、
何を信じていいかわからなくなってきていると思います。
スピード社会で、
ゆったりとした時間や、
一人ひとりの個性を発揮することも、
受け止めることもできなくなっていて、
ストレスをためている方も多い。
特に、
子育てにおいては幼児期は種まきの期間。
子どもの個性もさまざまです。
3歳から就学前までというのは、
子どもがみるみる成長する時期。
やんちゃな子が翌年には下の子を迎えて
リーダーシップを発揮していたりするのを見るのは、
本当に頼もしくて、
うれしいもの。
今、
目の前の競争ではなくて、
子ども達の成長を長い目で見守ってあげる姿勢が必要なのではないかと感じています」。
そう語る平川さんの教室には、
愛情たっぷりの眼差しで子ども達を見守る平川さんをはじめ、
スタッフの方々の温かい気持ちがすみずみまで満ち溢れていました。
『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』の中では、
「コップが落ちた」として取り上げているエピソードですが、
コップに限らず日本語ではほとんど同じような表現になります。
ここでは、
コップではなく「ジュースがこぼれた」として、
この会話を日本人親子と、
外国人親子でどう違ってくるかシュミレーションしてみます。
<日本人親子の会話>
子供「ジュースがこぼれた!」
ママ「あら、たいへん。どこ?」
子供「ここ」
ママ「ホント、すぐ拭くから触らないで!」
<外国人親子の会話>
子供「ジュースがこぼれた!」
ママ「どうして?」
子供「手があたってコップが倒れた」
ママ「誰の手が?」
子供「僕の」
ママ「どこで?」
子供「ここ」
ママ「あら、ホント。あなたがこぼしたのね?」
子供「うん」
ママ「じゃあどうするの?」
子供「拭くからタオルちょうだい」
ママ「タオルはそこよ。きれいに拭いてね」
子供「OK」
もっとも、
外国人の場合、
最初の表現で「ジュースがこぼれた」と言うことはない
(最初から「僕がジュースをこぼした」という言い方になります)ので、
実際には、
こんな長い会話にはなりませんが。
日々の会話がこんな風だとしたら・・・
日本人には、
何が欠けてしまうでしょうか?
ヒント@ 平気で公約を破る政治家に欠けているもの。
ヒントA「あっちが悪い」と偽装を人のせいにする社長に欠けているもの。
このヒントでは、
答えがいっぱい出てきそうです。(笑)
考え方、
ひとつで大きな差ですね。
前向きに、
人の役に立てる人に、
育てたいと思います。
ecar
日本の学校はこれまで、
記憶力がものを言うシステムでしたよね。
成績がいいとか頭がいいと言われる子はみんな、
記憶力が良くてテストの点が良い子。
でも、
インターネットの登場で、
実は記憶力はそれほど重要視しなくてもよくなりました。
だって、
知りたいことは、
ネットで調べればすぐわかりますから。
では、
これからどういった能力が重視されるようになるのでしょうか?
それは”考える力”です。
今回、
この力を伸ばす秘訣を、
『グローバル社会に生きる子どものための
−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』の
著者・平川裕貴がお伝えします。
子どもに「どうして?」と聞いてあげよう
実は、
いつも子どもにかけてあげると、
考える力が伸びる魔法の一言があるのです。
それは、
「どうして?」。
あまりにも簡単な一言ですよね。
本当に、たったこれだけ。
信じられないでしょう?
この一言、
英語では「Why?」です。「
Why?」は欧米で日常頻繁に使われています。
そして、
今ビジネスの世界で盛んに言われている、
欧米人の”論理的思考(クリティカル・シンキング)”を育てている、
と言っても過言ではありません。
そのため、
ぜひ子どもが小さいうちから、
「どうして?」という質問を常に投げかけてください。
おねだりされたときも「どうして?」を
例えば、
何かを欲しいと言ったとき、
どうしてそれが欲しいのかを聞きましょう。
子ども
「あのおもちゃが欲しい」
ママ
「どうして?」
子ども
「だって、みんな持ってるもん」
ママ
「どうして、みんな持ってるの?」
子ども
「だって面白いんだもん」
ママ
「どこがどうして面白いの?」
子ども
「そのおもちゃでいろいろなものが作れるんだよ。●●とか××とか……」
他には、
どこかに行きたいと言ったときは、
どうしてそこに行きたいのか聞く。
何かが好きだと言ったときは、
どうしてそれが好きなのか聞く……。
子どもの提案に、
都度質問をする感じです。
この説明で、
使うイメージがわきましたか?
「どうして?」を使うときの注意点2つ
ただ、
ふたつ注意点があります。
ひとつめは、
絶対に詰問口調で聞かないこと。
もうひとつは、
子どもが一生懸命考えて出した理由は、
どんなにバカげていると思っても、
決してけなしたり笑ったりしないことです。
それが、
その子にとっての理由なのです。
正しいも間違いもありません。
「あ〜そうなんだ」と必ず肯定的に受け止めて、
楽しい会話にしましょう。
「どうして?」のたった一言で会話も弾み、
考える力も伸びるのですから、
使わない手はないですよね。
さっそく今日から、
使ってみてください!
平川裕貴
日本航空国際線CA、
外資系英語スクールを経て、
1988年に子ども向け英会話教室を設立。
30年以上に亘り子ども英語教育に携わり、
現在3歳から6歳までの子どもにバイリンガル教育を実施中。
近著は『グローバル社会に生きる子どものための
−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』。
毎日英語に触れられる幼稚園型英語スクールを
神戸市御影で運営している平川裕貴さん。
学生時代から
「将来はスチュワーデスか学校の先生」と考えていたという平川さんが、
社会人としてのキャリアをスタートさせたのは、
キャビンアテンダントとしてでした。
「国際線の客室乗務員をしていたのですが、
外国人の発音を聞いて、
『これまで習ってきた英語は何だったの?』
というショックを受けました。
当時は学生時代にネイティブの英語を聞くチャンスは
全くというくらいなかった時代。
その後、
子供向けの英会話スクールのマネージャーなどの職業を経て、
自分の英会話教室リリパットをスタートさせたんです」と平川さん。
子どものうちにネイティブの発音を聞かせたい、
とずっと考えていた平川さん。
1988年に神戸の六甲に開校したそうです。
「当時は外国人講師による子どものための英会話スクールはほとんどなく、
テキストやカリキュラムなども全て手作りから始めました」と語る平川さん。
今では、
子どもを対象にした英会話スクールが数多くできましたが、
20年以上に渡る長きの間に積み重ねてきたノウハウの確かさは、
卒園生たちが証明してくれています。
「カリスマ英語教師になっている子や、
大学進学後、
『君は英語ができるから英語はとらなくていい』と言われた子、
高校のネイティブによる
英語の授業で帰国子女たちを差し置いてアシスタントに選ばれる子、
など、
卒園した子や保護者の方が
さまざまなエピソードを聞かせてくれます。
彼らは一度も海外経験がない子たちですが、
そこまで力をつけてくれています」。
長年の英会話教室の経験を活かし、
現在リリパット御影では、
月曜から金曜まで、
幼稚園型の「リトル・キンダー」と幼稚園や小学校の
後に通えるアフタースクール、
土曜日開講の「サタデースクール」があります。
いずれも3歳児から。
アフタースクール、
サタデースクールは、
小学生まで参加可能で、
月謝制とチケット制のいずれかが選べます。
長年欧米の文化に触れてきた平川さんには、
日本人として誇れるものと同時に、
日本人に欠けていると感じるものもあるそうです。
それら両方を活かすことで、
これまでとはまったく違った、
新しい教育環境が提供できると確信してリトル・キンダーを始めたそうです。
実際通っている子どもたちや卒園生を見て、
その成果には満足していると言います。
「でも常に、
もっと良いものを、
と上を目指して改革を続けますよ」と平川さん。
「英語力という点では、
毎日英語に触れる幼稚園型が断然実力を伸ばせます。
インターナショナルスクールとは違い、
日本のマナーやしつけといったこともきちんと教えていますから、
日本の小学校へ上がってもまったく問題はありません。
3歳児から6歳児までが縦割りで、
ネイティブの教師とともに歌を歌ったり、
クラフトをしたり、
数や読み書きなどのレッスンをしたり、
外遊びをしたりします。
リトミックや音楽、
ダンスなど専門の講師(日本人)が指導する
スペシャルレッスンもあります。
お勧めは断然リトル・キンダーです」。
「私の原点はやはり国際線のスチュワーデスだったこと。
そこで幼児期からの英語教育の必要性を痛感し、
世界に通用する人間であるためには、
日本人としてのアイデンティティを
しっかり持っていることと確信したのです」
2006年、
これまでの六甲を離れ、
教室を御影に移転して以来、
「リリパット」のホームページを充実させ、
子育てのHPを作ったり、
ブログなども執筆されている平川さん。
そこには、
「25年以上欧米文化に触れ、
子ども達の教育に携わってきて培ったノウハウを、
多くの人々に役立ててもらいたい」という願いがあります。
それらを伝えていくことを、
これからの第二の人生の目標にしているそうです。
「今の世の中は情報が溢れていて、
何を信じていいかわからなくなってきていると思います。
スピード社会で、
ゆったりとした時間や、
一人ひとりの個性を発揮することも、
受け止めることもできなくなっていて、
ストレスをためている方も多い。
特に、
子育てにおいては幼児期は種まきの期間。
子どもの個性もさまざまです。
3歳から就学前までというのは、
子どもがみるみる成長する時期。
やんちゃな子が翌年には下の子を迎えて
リーダーシップを発揮していたりするのを見るのは、
本当に頼もしくて、
うれしいもの。
今、
目の前の競争ではなくて、
子ども達の成長を長い目で見守ってあげる姿勢が必要なのではないかと感じています」。
そう語る平川さんの教室には、
愛情たっぷりの眼差しで子ども達を見守る平川さんをはじめ、
スタッフの方々の温かい気持ちがすみずみまで満ち溢れていました。
『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』の中では、
「コップが落ちた」として取り上げているエピソードですが、
コップに限らず日本語ではほとんど同じような表現になります。
ここでは、
コップではなく「ジュースがこぼれた」として、
この会話を日本人親子と、
外国人親子でどう違ってくるかシュミレーションしてみます。
<日本人親子の会話>
子供「ジュースがこぼれた!」
ママ「あら、たいへん。どこ?」
子供「ここ」
ママ「ホント、すぐ拭くから触らないで!」
<外国人親子の会話>
子供「ジュースがこぼれた!」
ママ「どうして?」
子供「手があたってコップが倒れた」
ママ「誰の手が?」
子供「僕の」
ママ「どこで?」
子供「ここ」
ママ「あら、ホント。あなたがこぼしたのね?」
子供「うん」
ママ「じゃあどうするの?」
子供「拭くからタオルちょうだい」
ママ「タオルはそこよ。きれいに拭いてね」
子供「OK」
もっとも、
外国人の場合、
最初の表現で「ジュースがこぼれた」と言うことはない
(最初から「僕がジュースをこぼした」という言い方になります)ので、
実際には、
こんな長い会話にはなりませんが。
日々の会話がこんな風だとしたら・・・
日本人には、
何が欠けてしまうでしょうか?
ヒント@ 平気で公約を破る政治家に欠けているもの。
ヒントA「あっちが悪い」と偽装を人のせいにする社長に欠けているもの。
このヒントでは、
答えがいっぱい出てきそうです。(笑)
考え方、
ひとつで大きな差ですね。
前向きに、
人の役に立てる人に、
育てたいと思います。
ecar
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