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2014年07月31日

セクハラやじ鈴木都議、不自然な資金操作 数百万円寄付、数日で支出

セクハラやじ鈴木都議、
不自然な資金操作 
数百万円寄付、
数日で支出



女性議員へのセクハラやじ問題で東京都議会自民党の会派を引責離脱した鈴木章浩都議(51)が、
毎年12月28〜30日に約750万〜約305万円を自ら代表を務める政党支部に寄付し、
その資金が大みそかまでの2〜4日で使い果たされる不自然な資金操作が行われていたことが30日、
政治資金収支報告書の記載で分かった。
また、
平成24年分の収支報告書では「組織活動費」名目で支出された約1700万円全額が、
支払先の記載義務がない1件5万円未満の支出となっており、
識者からは疑問の声が上がっている。



自宅に事務所費計上

収支報告書によると、
鈴木都議が代表を務める自民党東京都大田区第二十一支部では、
24年12月28日に都議自身が約750万円を寄付。
23年12月30日には約325万円、
22年12月30日には約305万円を寄付しているが、
いずれの年も翌年への繰越金はなく、
大みそかまでの2〜4日で全額を支出した形になっている。

 

同支部は都議の自宅住所が事務所となっているにもかかわらず、
家賃などの事務所費や人件費を計上。
「組織活動費」名目で支出された資金は、
全額が収支報告書に支払先の記載義務がない1件5万円未満のものとなっている。

 
全て1件5万円未満

24年は約1700万円、
23年は約895万円、
22年は約550万円で、
政治資金オンブズマン共同代表で神戸学院大法科大学院教授(憲法学)の
上脇博之氏は
「年間で1700万円に上る支出が全て1件5万円未満というのは不自然だ」
と疑問視する。
収支報告書に事実と異なる記載を行うのは政治資金規正法の虚偽記載罪に当たる恐れもある。

 

上脇教授は
「自宅を事務所所在地にしながら事務所費を計上したり、
12月30日に受けた多額の寄付を翌日までに使い切った上に使途があいまいだったり、
疑問点だらけの収支報告書だ。
それぞれの疑問点について、
会計帳簿を示して説明責任を果たすべきだろう」
と批判している。





“セクハラやじ”
鈴木章浩氏の素性…
ビジュアル系、
尖閣に上陸経験




世界に向けて、
日本の恥をさらした東京都議会のセクハラやじ問題。
発言から5日たち、
鈴木章浩都議(51)が
「早く結婚したらいいじゃないか」
と発言したことを“自供”したが、
肝心の
「産めないのか」などの“やじ犯”は不明のままだ。
事態収束を図りたい自民党だが、
犯人捜しは続行中で、
鈴木都議も
「名乗り出て謝罪すべきだ」
と呼びかけた。
さらなる下劣やじの発言者は特定できるのか。
 


「私じゃない」と嘘をつき続け、
23日になってやじを認めた鈴木都議。
会見では
「少子化、
晩婚化の中で
『早く結婚した方が』
という思いで発言した」
などと述べ、
「大きなお世話だ!」
と世の女性たちの怒りをあおる結果に。
同日夜には、
大田区の事務所に約20個の生卵が投げつけられる騒動にも発展した。
 


周囲から袋だたき状態の鈴木都議だが、
「子供を産めないのか」
「まずは自分が産めよ」
などの“やじ犯”は他にいる。
 


犯人捜しに、
都議会は戦々恐々となっており、
「女性をより侮辱した内容のため、
発言者を特定しないわけにはいかないだろう。
自民党の議席から聞こえたという話があるが、
『自民党の都議ではない』
という話が出回ったりしている」(都庁関係者)と、
牽制(けんせい)する動きも勃発しているのだ。



渦中の人となった鈴木都議は長男(23)、
長女(20)、
次女(18)の3人の子供の父であり、
やじの内容とは裏腹に
「女性が働きやすい社会の実現」
を政策に掲げていた。
 


青山学院大卒業後、
実家のクリーニング店を継いだが、
1999年に自民党公認として大田区議選に初当選。
消えた年金記録問題などで自民党に逆風が吹いた2007年に補欠選挙で都議に当選。
昨年、
3回目の当選を果たした。
「ビジュアル系で、
選挙に強かった」(都選出国会議員)という。
 


一方、
今回の失言を占うような軽率な一面も。
「区議時代の05年に行った欧州視察の報告書の半分近くを、
大学名誉教授の講演要旨から引用していた」(都庁周辺者)と、
コピペ騒動を起こしたことがあった。
 


2期目の12年8月には、
尖閣諸島の魚釣島に地方議員や政治団体幹部ら計10人で上陸し、
沖縄県警の任意聴取を受けたことも。
昨年12月の総務委員会では、
徳洲会グループからの5000万円提供問題で、
猪瀬直樹前都知事に対し、
「人のせいにして逃げようとしている」
と息巻き、
疑惑追及の急先鋒となった。
 
塩村文夏都議(35)へのセクハラやじを受け、
笑いに包まれた都議会。
異常ともいえる光景には、
こうした事情があるという。



「塩村都議は週刊誌でイケメン議員との不倫疑惑が報じられたり、
バラエティー番組
『恋のから騒ぎ』
で元彼との派手な交際エピソードを語ったりと、
異色の存在だった。
『不倫している高飛車な女が、
高齢出産対策を語るな』
という雰囲気があり、
今回のやじにつながったようだ」(自民党関係者)
 


塩村都議は不倫疑惑について否定している。
問題意識のない都議会に、
自浄作用は期待できそうもない。

ecar
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