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2014年08月01日

熱中症 暑さ、甘く見るな

熱中症 暑さ、甘く見るな



増える真夏日や熱帯夜。
健康を害し、
農産物にも被害を及ぼす猛暑は気象災害のひとつ。
地震や豪雨のように目立つ集中した被害ではないが、
犠牲者数は多い。
深刻な熱中症への備えは危機意識が必要だ。


勤務中、熱中症死リスク 5年で124人、4割が単独作業(2014/07/21)

勤務中に熱中症で死亡した人が昨年までの5年間に124人にのぼることが厚生労働省のまとめで分かった。
暑さに慣れていない作業初日や2日目の発症が多く、
糖尿病など疾患のある人も4割と目立つ。
4割が単独作業中で、
発見の遅れもリスクを高めていた。



厚労省が、
派遣や短期雇用の労働者も含めた労災死亡事例を分析した。
屋内外ともに高温多湿な職場で体温が上がり、
重い脱水症状などに陥っていた。
発症時期は、
新しい場所で働き始めた初日が21人(17%)、
2日目が15人(12%)だった。
3日目10人、
4日目6人、
5日目3人と減っていく。



三重県の40代男性は昨年8月、
作業初日の太陽光パネル点検中に不調を訴え、
死亡した。
同省によると、
暑さに慣れない間は発汗が少なく熱が下がりにくい。
48人(39%)は糖尿病や高血圧など持病を抱えていた。



岐阜県のトラック運転手男性(当時71)は昨年7月、
荷下ろし後に意識がもうろうとし、
4日後に死亡した。
男性は糖尿の傾向があり、
糖と一緒に水分が多く排出され、
脱水症状になりやすかった。
単独作業での死者も45人(36%)と目立つ。



神奈川県で昨年7月、
配達中の40代男性が路上で車に寄りかかっているのを通行人が発見したが、
死亡した。
神奈川労働局は「1人の作業は異変に気づきにくい」という。



年代は50代が32人と最多で、
30代と40代がともに30人、
20代は7人、
10代も4人いた。
業種別では建設業が48人、
製造業が21人、
警備業10人、
農業9人、
林業と運送業が6人だった。



堀江正知・産業医科大教授(産業保健管理学)は
「労働者は作業場所や時間を選べない。
雇用側は、
暑さに慣れるまで作業や時間を減らす工夫が必要だ」
と指摘する。



気象庁は20日、
四国、
中国が梅雨明けしたと発表した。
今月下旬は北日本を除いて各地で真夏日が続き、
近畿や東海、
関東も近く梅雨明けする見込みだ。
今夏は全国的に気温が平年並みか高めの予報で、
同庁は
「熱中症に警戒を」
と呼びかける。



働き盛り襲う熱中症 休み明け、体慣れず (2014/07/21)

熱中症の被害は、
高齢者ばかりでなく、
働き盛りの若い人たちにも広がっている。
暑さに慣れないなかでの仕事や、
1人での作業に危険がひそんでいる。
猛暑となりそうな夏を前に、
働く現場での熱中症対策が進みつつある。



「北国なのに暑さで命を落とすなんて」。
北海道南富良野町の乗田昌子さん(76)は…


個人任せ、熱中症予防に限界 20代、初の現場で死亡 (2014/07/21)

「熱中症で倒れたと聞いても、
そこまで大変なことになるとは思っていませんでした」
3年前、
20代のひとり息子を仕事中の熱中症で亡くした大阪府の40代の母親は、
声を詰まらせた。
息子は電気設備会社で設計などのデスクワークをしていた。
2011年8月、
設計に携わった滋賀県の工場建設現場へ出張が決まった。
両親によると「初めての出張だ」と言って前夜は早めに床についたという。



36歳警備員の急死 「救急搬送していれば」 (2014/07/21)

3年前の8月11日、
JR大分駅近くの大分市発注の複合文化交流施設の工事で、
警備員の男性(当時36)が死亡した。
「まさか熱中症で死ぬなんて。
無念だっただろう」と父親(81)は語る。

勤務先の警備会社の遺族への説明などによると、
男性は午前8時から現場出入り口で交通誘導をしていた。
晴れで午後3時ごろの気温は33・1度、
湿度52%。
午後3時半ごろ、
男性がふらついているのを同僚が見つけ、
日陰へ。
多量の汗はかいていたが会話はできたという

工事関係の車で病院に向かったが、
間もなく返答がなくなった。
病院に着いた時は呼吸困難で体温41・6度。
午後6時前に死亡が確認された。
死因は熱中症による肺水腫だった。
男性は休憩を取り、
水分も摂取していたという。
体重100キロ超だったが、
病歴などはなかった。
「5分早く病院に運ばれていれば助かったかもしれない」。
父親は悔しさを口にする。



30度超の暑さで7時間、「原因不明」で入院 (2014/07/21)

「暑さで倒れるなんて想像もしなかった」。
工務店などに所属せず、
「一人親方」と呼ばれるサッシ工の堀直(すなお)さん(64)=三重県四日市市=は、
10年前に熱中症で倒れた体験を今も忘れられない。

2004年7月9日、
滋賀県土山町(現・甲賀市)にある運送会社の倉庫で、
午前5時ごろからサッシの張り替え作業をしていた。
当時の同町の最高気温は32・5度。風はほとんど吹いていなかった。

倉庫の周りに組まれた足場の上で約7時間、
働き続けた。
現場に日陰はなく、
日差しを遮るのは自分のヘルメットだけ。
水は時々飲んだが、
早く終わらせたいと休憩を取らなかった。



死者、年平均500人 20年で7倍

近年、
真夏日や熱帯夜となる日数が増えた。
気象庁は、
「高温に関する異常天候早期警戒情報」などで注意を呼びかけ、
環境省や厚生労働省などの関係省庁は連絡会議をつくり、
熱中症への警戒を促している。

気象庁によると、
長期間の統計があり都市化の影響を受けにくい全国13地点の平均で、
最高気温が30度以上の真夏日は、
1931〜40年は年36・6日だったのが、
2013年までの10年で44・1日に増えた。

07年に新設された35度以上の猛暑日は30年代はほとんどなかったが、
近年は年に数日ある。

夜の最低気温が25度を下回らない熱帯夜は、
40年までの10年間は年11・2日だったが、
昨年までの10年間は24・7日に倍増。
コンクリートの建物などに熱がたまり、
夜になっても気温がさがりにくい
「ヒートアイランド現象」
が起きやすい都市部では、
さらに深刻になっている。

気温上昇や高齢化を背景に熱中症で死亡する人が増えている。

中井誠一・京都女子大名誉教授が、
厚生労働省の人口動態統計から、
熱中症によるとみられる死者数を調べたところ、
12年までの45年間で1万1087人が死亡していた。
93年以前は年平均で67人だったが、
最近約20年では年平均492人に増加、
20年前の7倍を超える。
記録的な猛暑だった10年には1745人にのぼった。

熱中症は、
高温多湿で体内の水分や塩分のバランスを崩し、
体の中に熱がたまり起こる症状の総称だ。
めまいや失神、
けいれん、
嘔吐(おうと)、
頭痛などがある。
江戸時代には「中暑(ちゅうしょ)」「霍乱(かくらん)」、
明治以降は日射病、
えつ病と呼ばれた。

中井さんは
「かつては炭鉱労働者や炎天下で活動する軍隊で発生したことから、
労働問題としての対策が中心だった。
だが、
近年は高齢者だけでなく、
若年者などそれぞれの状況に応じた対応が必要になっている」とする。

猛暑は、
農作物や林業に被害を及ぼし、
魚の生息域が変わるなどで水産業にも影響する。
熱中症以外の健康被害もあり、
循環器や呼吸器の病気を悪化させるほか、
温暖化が蚊など媒介動物の生息域を広げ感染症の増加をもたらすとも指摘される。



高齢者、住宅内での発生が4割

熱中症で最も注意すべきは高齢者だ。
昼も夜も暑い日が続くなか、
数日かけて徐々に食欲や体力を失い、
持病の悪化や感染症の併発などで、
死に至る例が目立つ。
最も死者が多かった10年の犠牲者の8割が高齢者だった。

特に室内での発症が目立つ。
国立環境研究所の調査では、
熱中症の発生場所の4割が住宅内だった。
小野雅司フェローは
「高齢者は長時間を室内で1人で過ごすことが多く、
発見が遅れがちになる」と話す。

小児では保護者が様子をよく観察することが必要だ。
68年以降に死亡した4歳以下の288人のうち、
0歳は158人で半数以上を占める。
最近の死者数は減少傾向だが、
自分で移動できない乳幼児が車内に置き去りにされる事故が後を絶たない。

小中高校生は学校の部活動などの運動で発症する。
日本スポーツ振興センターによると、
12年度には4971人の発症例があった。
炎天下でのランニングのほか、
剣道や柔道など室内競技で発症することもある。

40〜50代の男性に多いのが労働現場での熱中症だ。
建設業で多く、
作業の初日や2日目といった現場の暑さに慣れていない時期の発症が多い。



死亡の3割が夜 エアコン使用を

東京23区内で昨夏、
熱中症で死亡した人の3割以上は、
夜間に亡くなっていたことが東京都監察医務院の調査でわかった。
そのうち屋内が9割を占め、
ほとんどがエアコンを使っていなかった。

異状死の原因を調べる医務院が、
7〜8月の死亡例をまとめたところ、
原因が熱中症の死者は114人(男性70人、
女性44人)で、
死亡推定時間帯は日中(午前5時〜午後5時)が48人、
夜間が34人、
不明が32人だった。
このうち7月は日中と夜間の死者がそれぞれ17人、
18人とほぼ同数だった。
屋内で死亡した人が圧倒的に多く103人。
うち90人はエアコンを使用しておらず、
66人は一人暮らしだった。

総務省消防庁のまとめによると、
昨年6〜9月に熱中症で救急搬送された人は5万8729人で、
最多だった10年を上回った。
65歳以上が2万7828人で5割近くを占めた。
人口10万人あたりの搬送者数は、
高知県が約75人、
和歌山県が約71人、
熊本県は約68人だった。
今年6月は昨年を上回る4634人が搬送され、
うち6人が死亡し、
98人が重症だった。

都監察医務院は
「夜間も十分に水分補給したり、
エアコンで正しく温度管理したりすることが重要だ」
としている。

梅雨明け直後や猛暑日、
熱帯夜が続くと、
多くの熱中症患者が運ばれてくる。
暑さに慣れれば次第に減るが、
熱波が来たり去ったり繰り返すような夏は特に要注意だ。

ここ数年は「熱中症弱者」の被害が目立つ。
独居老人だけでなく、
高齢者を介護する家族、
障害者と暮らす高齢者らの孤立も防がなければいけない。

高齢者は、
運動もせず、
屋内で日常生活を過ごしているだけで熱中症になる。
家族や周囲の人が室内の温度を管理することが大事だ。
離れて住んでいても、
午後の暑い時間に
「部屋の温度計は何度かな」
と電話一本してみる。
30度以上なら
「暑いからクーラーをつけようね」と教えれば、
安否確認にもなる。

周囲に熱中症を疑うべき人がいたらどうするか。

まず意識がはっきりしているか確認する。
自分で水を飲むことができれば、
現場で応急処置する。
水が飲めなかったり、
少しでも様子がおかしくなったりしたら、
医療機関に搬送する。
大切なのは、
1人にせず、
必ず誰かが見守ること。
目を離した間に急に悪化することがある。
自分が調子が悪くなったら、
声をかけて助けを求めよう。

これから行楽シーズンを迎えるが、
外出は高齢者や小さな子どもら体力の弱い人に合わせた計画をたてることも必要だ。
楽しくて張り切ってしまうかもしれないが、
無理をしない、
させないことが大事だ。



キーワード

<熱中症> 

災害が想定される数日前から、
発生、
その後の対応まで、
さまざまな機関が災害時に何をするかを時間を追って整理した行動計画表。
住民、
自治体、
国、
自治会、
消防団、
鉄道会社、
電力会社などの行動を表にまとめる。
各組織の動きや連携関係が一覧でき、
計画の不備を確認しやすい。
 
高温多湿のところに長くいることで、
体内の水分や塩分のバランスが崩れ、
体の調節機能が働かなくなって熱がたまり、
発症する。めまいや失神、
筋肉のけいれん、
嘔吐(おうと)、
頭痛などが起き、
対応が遅れると多臓器不全を起こして死亡する恐れがある。
 


<暑さ指数> 

災害が想定される数日前から、
発生、
その後の対応まで、
さまざまな機関が災害時に何をするかを時間を追って整理した行動計画表。
住民、
自治体、
国、
自治会、
消防団、
鉄道会社、
電力会社などの行動を表にまとめる。
各組織の動きや連携関係が一覧でき、
計画の不備を確認しやすい。
 


気温、
湿度に、
赤外線など体に当たる熱線(放射熱)を加味して数値化したもの。
 


日本生気象学会の指針

●25以上…熱中症の警戒が必要

●28以上…外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意

●31以上…高齢者なら安静状態でも熱中症を発症する危険性が大きい
 
環境省は
「熱中症予防情報サイト」 (http://www.wbgt.env.go.jp/)で
全国約150カ所の実測値や予測値を掲載し、
1時間ごとに更新している。

ecar
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