2014年06月22日
アマゾンのFire Phoneの新機能「Firefly」を使ってみた
アマゾンのFire Phoneの新機能「Firefly」を使ってみた
「Firefly」はアマゾンのFire Phoneの中核を担う機能だ。
Fire Phone上で、
Fireflyはアプリのように動作するが、
実際にはOSに深く連携して動作するアップルのSiriの
音声認識機能やGoogle Nowの
予測データシステムに近いかもしれない。
これら3つのシステムは全て、
3社それぞれの同じ問題へのアプローチの方法を反映している。
そしてFireflyはどうやら、
アマゾンが2009年に買収した画像を用いた
商品検索を手掛けるベンチャー、
SnapTellの技術を部分的に利用して構築されているようだ。
この機能は、
アマゾンによるデジタルの世界と現実の世界を繋ぐ試みだといえる。
私は実際にアマゾンのFire Phoneで
Fireflyをじっくり試すことができた。
ここでその目立った機能や特徴を紹介しよう。
1. テレビや映画のシーン認識
アマゾンは自社の
「X-Ray」テクノロジーとグループ企業IMDBのデータベース、
自社のビデオ・コレクションの組み合わせによって、
Fireflyはユーザーが現在視聴している動画の音声を認識し、
そのタイトルやエピソード、
そして特定のシーンに登場する俳優まで特定することができる
(これはフェイスブックのモバイルアプリに登場した新機能に似ている)。
我々がこの機能を実際にFire phoneで試したところ、
認識対象はアマゾンが取り扱っているテレビ番組や映画に限られているものの、
動作は速く認識も非常に正確だった。
2. 本、DVD、アート…その他なんでも
当然、
Fireflyはアマゾンで販売されているほとんど全ての商品を認識して対象とすることができる。
これは何か必要なものを買うとき、
あるいは後で購入するためのブックマークとしても使えるが、
理論上は必要なときに特定の商品についてもっと詳しく知りたいときにも利用できる。
3. MyFitnessPalの栄養情報
もちろん、
Fireflyを使ってレーズン・シリアルの箱をスキャンして発注し、
この商品を翌日受け取ることができる。
しかしアマゾンは、
ユーザーが欲しがるであろう他の種類のデータもこの機能から提供しようとしている。
健康管理アプリ「MyFitnessPal」との連携によって、
ユーザーはFireflyを使って、
自分が食べている食品のカロリー値やその他の栄養情報を確認することができる。
4. 電話番号とURL、メール・アドレス
Fireflyをあらゆるテキストに向ければ、
非常に迅速で強化されたOCR機能として利用できる。
電話番号や電子メールアドレス、
URLなど我々がよくデジタル化する必要のある各種の手書きデータを抽出し、
それをすぐにクリックしたり送信したりしてデジタルの世界で利用することができる
(黄色く光る部分が読み取り中の画面になる)。
5. 音楽と歌詞
動画認識機能と同様に、
Fireflyは音楽を認識してその歌詞をアマゾンのデータベースからリアルタイムに表示してくれる。
曲の再生中、
Fire phoneの右側のパネルを
(デバイスを右方向に傾けて)表示させると、
まるでミニ・カラオケマシンのような画面が表示される。
歌詞を選択して曲を前後にスキップすることも可能だ。
6. Fireflyの履歴
Fireflyにはユーザーがこれまで調べたすべての商品の履歴が保存されている。
明らかに、
ユーザーが過去に調べた商品を後で半ば強引に思い出させるようなことは、
アマゾンにとって朝飯前だ。
しかし、
すべての種類のメディアやデータの履歴を後から追跡できることはショッピング以外でも便利に使えるかもしれない。
7. Firefly SDK
FireflyはFire phoneにおける華やかな新機能だ。
しかしアマゾンはサードパーティーが同じくこれを使ってクールなものを開発することを望んでいる。
例えば、
サードパーティーのワイン愛好家アプリ「Vivino」は、
すでにFireflyの画像認識エンジンと自社のデータベースを連携させている。
興味のあるデベロッパーはその詳細をアマゾンの開発サイトで見ることが可能だ。
アマゾンによると、
Fireflyは実世界で遭遇する人、
物、
場所を対象に
「即座に認識しアクションを起こせる」機能だという。
確かに、
何か物を見つけてそれを購入するには最短のルートだろう。
しかしFireflyはその対象に関連する豊富なデータも提供することができる。
そしてアマゾンは偶然、
それらもまた全て取り扱っているかもしれないのだ。
アマゾンの
「他とは違う」独創的なスマートフォンが登場した
昨夜アマゾンはシアトル本社の近くに設けられた会場で、
長い間噂されていたスマートフォン「Fire Phone」を発表した。
同社のFireタブレットと同様、
このデバイスにはアマゾンのサービスと密接に連携するAndroidの改良版が搭載されている。
しかし
Fire PhoneのFireタブレットとの類似点はそれぐらいだ。
発表されたFire Phoneは、
搭載されているそのスマートな機能にも関わらず、
あえて「スマートフォン」とは呼ばれていない。
Fire Phoneは本日より予約販売が開始され、
AT&Tが独占的に取り扱う。
画面サイズは4.7インチで、
平均以上となる32GBのメモリーが搭載され、
価格は2年契約で199ドルだ。
アマゾンのCEOジェフ・ベゾスがステージ上で今回の発表をすべて行ったが、
これまでのようにハードウェアに関する多くの説明はなされなかった。
彼はFire Phoneのデザインと品質の完成度を「異常なほど」と表現し、
カメラの性能や無制限に使える写真のためのクラウド・ストレージの魅力を強調した。
そしてその後、
Fire Phoneの最大の特徴である2つの機能、
「Firefly」と「ダイナミック・パースペクティブ」を続けて紹介した。
「Firefly」は
Fire phone側面の専用のボタンから起動する。
この機能は事実上、
携帯用の「Buy Now(今すぐ購入)」機能だ。
Fireflyは、
音声と画像認識、
そしてソフトウェアによる学習機能を用いてユーザーの好きな洗濯用洗剤のブランドから、
今はまっているテレビドラマまで全てを認識し、
それをアマゾンで簡単に購入させてくれる。
アマゾンによるショッピングとディジタル・メディアのエコシステムへとユーザーを繋げる、
見事な戦略といえるかもしれない。
Fire phoneのもう一つの特徴的な機能は、
ベゾスが
「ダイナミック・パースペクティブ」と呼ぶものだ。
これはこのデバイスに関して囁かれていた3D機能の噂にも通じるものではあるが、
その実現方法はかなり新しいものだ。
赤外線と複数の正面カメラの組み合わせよって、
Fire phoneはリアルタイムでユーザーの頭の位置を追跡しそれに従って反応する。
実際のデモンストレーションを見る限り、
この効果はいわゆる3Dというよりはバーチャル・リアリティーに近いかもしれない。
追加された複数のセンサーは、端末を傾けることで実行されるいくつかの便利な機能にも利用されている。
例えば、
地図アプリでは端末を傾けると地図に関するメニューが表示され、
Kindleアプリでは画面に触れることなく本のページをスクロールすることができる。
アマゾンはFire Phoneに関する多くの開発を水面下で進めてきた。
ある種の「3D」ディスプレイは確かに当初から噂されていたが、
Fireflyによる学習機能やダイナミック・パースペクティブなどは新しくて革新的だ。
さらにFire Phoneには、
即日配達サービスや映画やテレビ番組、
音楽コンテンツへのアクセスが可能な
Amazon Primeへのアクセスが12か月間無料でついてくる。
アマゾンのFire Phoneの新機能「Firefly」を使ってみた
「Firefly」はアマゾンのFire Phoneの中核を担う機能だ。
Fire Phone上で、
Fireflyはアプリのように動作するが、実際にはOSに深く連携して動作するアップルの
Siriの音声認識機能やGoogle Nowの予測データシステムに近いかもしれない。
これら3つのシステムは全て、
3社それぞれの同じ問題へのアプローチの方法を反映している。
そしてFireflyはどうやら、
アマゾンが2009年に買収した画像を用いた商品検索を手掛けるベンチャー、
SnapTellの技術を部分的に利用して構築されているようだ。
この機能は、
アマゾンによるデジタルの世界と現実の世界を繋ぐ試みだといえる。
私は実際にアマゾンのFire PhoneでFireflyをじっくり試すことができた。
ここでその目立った機能や特徴を紹介しよう。
1. テレビや映画のシーン認識
アマゾンは自社の「X-Ray」テクノロジーとグループ企業IMDBのデータベース、
自社のビデオ・コレクションの組み合わせによって、
Fireflyはユーザーが現在視聴している動画の音声を認識し、
そのタイトルやエピソード、
そして特定のシーンに登場する俳優まで特定することができる
(これはフェイスブックのモバイルアプリに登場した新機能に似ている)。
我々がこの機能を実際にFire phoneで試したところ、
認識対象はアマゾンが取り扱っているテレビ番組や映画に限られているものの、
動作は速く認識も非常に正確だった。
画期的なスマホみたい。
もっと画面が大きければなあ。
アマゾンによると、
Fireflyは実世界で遭遇する人、
物、
場所を対象に「即座に認識しアクションを起こせる」
いずれこの機能はスマホから抜け出るだろうな。
ウェアラブル端末と融合すればかなり強力になりそう。
アマゾンが今週発表する
「3Dデバイス」と
「新しいタイプのセンサー」とは何か
アマゾンがいよいよ発表するかもしれない、
目線だけで買い物ができるデバイスの可能性に迫る
アマゾンは、
議論の余地がないほど、常に我々を驚かせ楽しませてくれるヘビー級のハイテク企業だ。
そのアマゾンが今週、
自社開発のスマートフォンを発表するだろうと予想されている。
シアトルを本拠地とする同社はその新商品
(今回はサービスではなく物理的なデバイスだ)のティザー(※)を出しており、
不思議なビデオと共に送られたプレス向け発表会への招待状は絵本の形式をとり、
次のようなメッセージが添えられていた:
※詳細を明らかにしないことによって注意をひこうとする広告手法。
「来週シアトルでご一緒できることを楽しみにしております。
私の最も好きな子供の絵本
「Mr. Pine’s Purple House(Mr. Pineの紫色の家)」を同封いたします。
おそらく物事が少し変っただけで、
この世界はもっと良い場所になると共感していただけることでしょう。
それでは来週。
−ジェフ・ベゾス」
アマゾンにかかれば招待状もこうなってしまうのか?
これまでで一番変わった招待状だ。
―テイラー・ハットメイカー
このメッセージの要点(すでにお分かりかもしれないが)は、
「家を紫色に塗ればそれは目立つ」ということだ。
確かにアマゾンはこういうビジネスを実際に行っている。
デバイスを紹介する不思議なビデオのほうでは、
新デバイスのもたらす
「これまでに無かった新しい体験」をおそらく強調したいのだろう。
すでに分かっていること
決して無駄に噂を広めたいとは思っていないが、
このデバイスに関する情報はかなり一貫しており、
その確度は高そうだ。とはいえ、
あのアマゾンだけに、
何か予想外のことが起こるかもしれない。
招待状のメッセージとプレビュー・ビデオの内容から、
少なくとも発表される商品はアマゾン製のハードウェアであり、
それがスマートフォンである可能性は極めて高いだろう。
ただアマゾンらしく、
一風変わったスマートフォンの登場となるかもしれない。
今回のビデオとこれまでの噂が示しているように、
このデバイスはなんらかの3Dディスプレイ効果を持つようだ。
それはアップルのiOS 7にあるような、iPhoneのジャイロスコープと加速度センサーを使い、
空間上の傾きの計測によるデバイスの物理的な動きを反映させた
ソフトウェア的なParallax効果かもしれない。
しかしこの程度では、アマゾンが「家を紫に塗った」とまでは言えないだろう。
アマゾンの
「Fire」シリーズのデバイス(Kindle FireタブレットやFire TV)が
多く発売されていることを考えれば、
アマゾンのハードウェア・ファミリーの中で最新となる今回の新しいデバイスも
Fireブランドとなることが予想される。
さらに、
今回のデバイスはかなり標準的なハードウェア・スペックになるだろう。
またFireタブレットのように、
アマゾンのショッピングやマルチメディアのエコシステムが深く組み込まれている
Androidの改造版が搭載される可能性が濃厚だ。
「新しいタイプのセンサー」とは
噂されるアマゾンの3D効果とは、
ひょっとすると頭や目の動きをカメラで追跡するものかもしれない。
それはユーザーがどこを見ているかによって、
ユーザー・インターフェース中のタスクを実行できるようなものだ。
目の動きだけで、アプリを起動したり、
ウェブページをスクロールしたり、
あるいはAmazon Primeで靴を買ったりができるかもしれない。
アマゾンの発表会は、
開発者にも公開されており、イベントの情報の中には
「新しいタイプのセンサー」という表現が使われているため、
今の加速度センサーやジャイロスコープを超えた、
新しいことが可能になるかもしれない。
何が起こるにせよ、
今回アマゾンが発表する内容は大きなニュースになるだろう。
歴史的に、
アマゾンが発売するハードウェア製品は競合よりも安く、
初期型のKindle Fireは199ドルだ。
Kindle Fireはそのハードウェアよりも、アマゾンのエコシステムが注意深く組み込まれた
(つまりアマゾンのサービス中心の)ユーザー・インターフェースのほうが特徴的だった。
一方で最近はアマゾンの革新もハードウェア領域に移行してきている。
例えば「Amazon Dash」だ。
これは魔法の杖のようなデバイスで、
商品を購入してからそれを手にするまでの期間をきわめて短縮するものだ。
予期されている今回のアマゾンのスマートフォン市場への進出は、
同社の様々な可能性をさらに押し広げることになるだろう。
進化は、
想像を超えていますか、
今の、
習慣や、
知識で使用できるのでしょうか。
eacr
「Firefly」はアマゾンのFire Phoneの中核を担う機能だ。
Fire Phone上で、
Fireflyはアプリのように動作するが、
実際にはOSに深く連携して動作するアップルのSiriの
音声認識機能やGoogle Nowの
予測データシステムに近いかもしれない。
これら3つのシステムは全て、
3社それぞれの同じ問題へのアプローチの方法を反映している。
そしてFireflyはどうやら、
アマゾンが2009年に買収した画像を用いた
商品検索を手掛けるベンチャー、
SnapTellの技術を部分的に利用して構築されているようだ。
この機能は、
アマゾンによるデジタルの世界と現実の世界を繋ぐ試みだといえる。
私は実際にアマゾンのFire Phoneで
Fireflyをじっくり試すことができた。
ここでその目立った機能や特徴を紹介しよう。
1. テレビや映画のシーン認識
アマゾンは自社の
「X-Ray」テクノロジーとグループ企業IMDBのデータベース、
自社のビデオ・コレクションの組み合わせによって、
Fireflyはユーザーが現在視聴している動画の音声を認識し、
そのタイトルやエピソード、
そして特定のシーンに登場する俳優まで特定することができる
(これはフェイスブックのモバイルアプリに登場した新機能に似ている)。
我々がこの機能を実際にFire phoneで試したところ、
認識対象はアマゾンが取り扱っているテレビ番組や映画に限られているものの、
動作は速く認識も非常に正確だった。
2. 本、DVD、アート…その他なんでも
当然、
Fireflyはアマゾンで販売されているほとんど全ての商品を認識して対象とすることができる。
これは何か必要なものを買うとき、
あるいは後で購入するためのブックマークとしても使えるが、
理論上は必要なときに特定の商品についてもっと詳しく知りたいときにも利用できる。
3. MyFitnessPalの栄養情報
もちろん、
Fireflyを使ってレーズン・シリアルの箱をスキャンして発注し、
この商品を翌日受け取ることができる。
しかしアマゾンは、
ユーザーが欲しがるであろう他の種類のデータもこの機能から提供しようとしている。
健康管理アプリ「MyFitnessPal」との連携によって、
ユーザーはFireflyを使って、
自分が食べている食品のカロリー値やその他の栄養情報を確認することができる。
4. 電話番号とURL、メール・アドレス
Fireflyをあらゆるテキストに向ければ、
非常に迅速で強化されたOCR機能として利用できる。
電話番号や電子メールアドレス、
URLなど我々がよくデジタル化する必要のある各種の手書きデータを抽出し、
それをすぐにクリックしたり送信したりしてデジタルの世界で利用することができる
(黄色く光る部分が読み取り中の画面になる)。
5. 音楽と歌詞
動画認識機能と同様に、
Fireflyは音楽を認識してその歌詞をアマゾンのデータベースからリアルタイムに表示してくれる。
曲の再生中、
Fire phoneの右側のパネルを
(デバイスを右方向に傾けて)表示させると、
まるでミニ・カラオケマシンのような画面が表示される。
歌詞を選択して曲を前後にスキップすることも可能だ。
6. Fireflyの履歴
Fireflyにはユーザーがこれまで調べたすべての商品の履歴が保存されている。
明らかに、
ユーザーが過去に調べた商品を後で半ば強引に思い出させるようなことは、
アマゾンにとって朝飯前だ。
しかし、
すべての種類のメディアやデータの履歴を後から追跡できることはショッピング以外でも便利に使えるかもしれない。
7. Firefly SDK
FireflyはFire phoneにおける華やかな新機能だ。
しかしアマゾンはサードパーティーが同じくこれを使ってクールなものを開発することを望んでいる。
例えば、
サードパーティーのワイン愛好家アプリ「Vivino」は、
すでにFireflyの画像認識エンジンと自社のデータベースを連携させている。
興味のあるデベロッパーはその詳細をアマゾンの開発サイトで見ることが可能だ。
アマゾンによると、
Fireflyは実世界で遭遇する人、
物、
場所を対象に
「即座に認識しアクションを起こせる」機能だという。
確かに、
何か物を見つけてそれを購入するには最短のルートだろう。
しかしFireflyはその対象に関連する豊富なデータも提供することができる。
そしてアマゾンは偶然、
それらもまた全て取り扱っているかもしれないのだ。
アマゾンの
「他とは違う」独創的なスマートフォンが登場した
昨夜アマゾンはシアトル本社の近くに設けられた会場で、
長い間噂されていたスマートフォン「Fire Phone」を発表した。
同社のFireタブレットと同様、
このデバイスにはアマゾンのサービスと密接に連携するAndroidの改良版が搭載されている。
しかし
Fire PhoneのFireタブレットとの類似点はそれぐらいだ。
発表されたFire Phoneは、
搭載されているそのスマートな機能にも関わらず、
あえて「スマートフォン」とは呼ばれていない。
Fire Phoneは本日より予約販売が開始され、
AT&Tが独占的に取り扱う。
画面サイズは4.7インチで、
平均以上となる32GBのメモリーが搭載され、
価格は2年契約で199ドルだ。
アマゾンのCEOジェフ・ベゾスがステージ上で今回の発表をすべて行ったが、
これまでのようにハードウェアに関する多くの説明はなされなかった。
彼はFire Phoneのデザインと品質の完成度を「異常なほど」と表現し、
カメラの性能や無制限に使える写真のためのクラウド・ストレージの魅力を強調した。
そしてその後、
Fire Phoneの最大の特徴である2つの機能、
「Firefly」と「ダイナミック・パースペクティブ」を続けて紹介した。
「Firefly」は
Fire phone側面の専用のボタンから起動する。
この機能は事実上、
携帯用の「Buy Now(今すぐ購入)」機能だ。
Fireflyは、
音声と画像認識、
そしてソフトウェアによる学習機能を用いてユーザーの好きな洗濯用洗剤のブランドから、
今はまっているテレビドラマまで全てを認識し、
それをアマゾンで簡単に購入させてくれる。
アマゾンによるショッピングとディジタル・メディアのエコシステムへとユーザーを繋げる、
見事な戦略といえるかもしれない。
Fire phoneのもう一つの特徴的な機能は、
ベゾスが
「ダイナミック・パースペクティブ」と呼ぶものだ。
これはこのデバイスに関して囁かれていた3D機能の噂にも通じるものではあるが、
その実現方法はかなり新しいものだ。
赤外線と複数の正面カメラの組み合わせよって、
Fire phoneはリアルタイムでユーザーの頭の位置を追跡しそれに従って反応する。
実際のデモンストレーションを見る限り、
この効果はいわゆる3Dというよりはバーチャル・リアリティーに近いかもしれない。
追加された複数のセンサーは、端末を傾けることで実行されるいくつかの便利な機能にも利用されている。
例えば、
地図アプリでは端末を傾けると地図に関するメニューが表示され、
Kindleアプリでは画面に触れることなく本のページをスクロールすることができる。
アマゾンはFire Phoneに関する多くの開発を水面下で進めてきた。
ある種の「3D」ディスプレイは確かに当初から噂されていたが、
Fireflyによる学習機能やダイナミック・パースペクティブなどは新しくて革新的だ。
さらにFire Phoneには、
即日配達サービスや映画やテレビ番組、
音楽コンテンツへのアクセスが可能な
Amazon Primeへのアクセスが12か月間無料でついてくる。
アマゾンのFire Phoneの新機能「Firefly」を使ってみた
「Firefly」はアマゾンのFire Phoneの中核を担う機能だ。
Fire Phone上で、
Fireflyはアプリのように動作するが、実際にはOSに深く連携して動作するアップルの
Siriの音声認識機能やGoogle Nowの予測データシステムに近いかもしれない。
これら3つのシステムは全て、
3社それぞれの同じ問題へのアプローチの方法を反映している。
そしてFireflyはどうやら、
アマゾンが2009年に買収した画像を用いた商品検索を手掛けるベンチャー、
SnapTellの技術を部分的に利用して構築されているようだ。
この機能は、
アマゾンによるデジタルの世界と現実の世界を繋ぐ試みだといえる。
私は実際にアマゾンのFire PhoneでFireflyをじっくり試すことができた。
ここでその目立った機能や特徴を紹介しよう。
1. テレビや映画のシーン認識
アマゾンは自社の「X-Ray」テクノロジーとグループ企業IMDBのデータベース、
自社のビデオ・コレクションの組み合わせによって、
Fireflyはユーザーが現在視聴している動画の音声を認識し、
そのタイトルやエピソード、
そして特定のシーンに登場する俳優まで特定することができる
(これはフェイスブックのモバイルアプリに登場した新機能に似ている)。
我々がこの機能を実際にFire phoneで試したところ、
認識対象はアマゾンが取り扱っているテレビ番組や映画に限られているものの、
動作は速く認識も非常に正確だった。
画期的なスマホみたい。
もっと画面が大きければなあ。
アマゾンによると、
Fireflyは実世界で遭遇する人、
物、
場所を対象に「即座に認識しアクションを起こせる」
いずれこの機能はスマホから抜け出るだろうな。
ウェアラブル端末と融合すればかなり強力になりそう。
アマゾンが今週発表する
「3Dデバイス」と
「新しいタイプのセンサー」とは何か
アマゾンがいよいよ発表するかもしれない、
目線だけで買い物ができるデバイスの可能性に迫る
アマゾンは、
議論の余地がないほど、常に我々を驚かせ楽しませてくれるヘビー級のハイテク企業だ。
そのアマゾンが今週、
自社開発のスマートフォンを発表するだろうと予想されている。
シアトルを本拠地とする同社はその新商品
(今回はサービスではなく物理的なデバイスだ)のティザー(※)を出しており、
不思議なビデオと共に送られたプレス向け発表会への招待状は絵本の形式をとり、
次のようなメッセージが添えられていた:
※詳細を明らかにしないことによって注意をひこうとする広告手法。
「来週シアトルでご一緒できることを楽しみにしております。
私の最も好きな子供の絵本
「Mr. Pine’s Purple House(Mr. Pineの紫色の家)」を同封いたします。
おそらく物事が少し変っただけで、
この世界はもっと良い場所になると共感していただけることでしょう。
それでは来週。
−ジェフ・ベゾス」
アマゾンにかかれば招待状もこうなってしまうのか?
これまでで一番変わった招待状だ。
―テイラー・ハットメイカー
このメッセージの要点(すでにお分かりかもしれないが)は、
「家を紫色に塗ればそれは目立つ」ということだ。
確かにアマゾンはこういうビジネスを実際に行っている。
デバイスを紹介する不思議なビデオのほうでは、
新デバイスのもたらす
「これまでに無かった新しい体験」をおそらく強調したいのだろう。
すでに分かっていること
決して無駄に噂を広めたいとは思っていないが、
このデバイスに関する情報はかなり一貫しており、
その確度は高そうだ。とはいえ、
あのアマゾンだけに、
何か予想外のことが起こるかもしれない。
招待状のメッセージとプレビュー・ビデオの内容から、
少なくとも発表される商品はアマゾン製のハードウェアであり、
それがスマートフォンである可能性は極めて高いだろう。
ただアマゾンらしく、
一風変わったスマートフォンの登場となるかもしれない。
今回のビデオとこれまでの噂が示しているように、
このデバイスはなんらかの3Dディスプレイ効果を持つようだ。
それはアップルのiOS 7にあるような、iPhoneのジャイロスコープと加速度センサーを使い、
空間上の傾きの計測によるデバイスの物理的な動きを反映させた
ソフトウェア的なParallax効果かもしれない。
しかしこの程度では、アマゾンが「家を紫に塗った」とまでは言えないだろう。
アマゾンの
「Fire」シリーズのデバイス(Kindle FireタブレットやFire TV)が
多く発売されていることを考えれば、
アマゾンのハードウェア・ファミリーの中で最新となる今回の新しいデバイスも
Fireブランドとなることが予想される。
さらに、
今回のデバイスはかなり標準的なハードウェア・スペックになるだろう。
またFireタブレットのように、
アマゾンのショッピングやマルチメディアのエコシステムが深く組み込まれている
Androidの改造版が搭載される可能性が濃厚だ。
「新しいタイプのセンサー」とは
噂されるアマゾンの3D効果とは、
ひょっとすると頭や目の動きをカメラで追跡するものかもしれない。
それはユーザーがどこを見ているかによって、
ユーザー・インターフェース中のタスクを実行できるようなものだ。
目の動きだけで、アプリを起動したり、
ウェブページをスクロールしたり、
あるいはAmazon Primeで靴を買ったりができるかもしれない。
アマゾンの発表会は、
開発者にも公開されており、イベントの情報の中には
「新しいタイプのセンサー」という表現が使われているため、
今の加速度センサーやジャイロスコープを超えた、
新しいことが可能になるかもしれない。
何が起こるにせよ、
今回アマゾンが発表する内容は大きなニュースになるだろう。
歴史的に、
アマゾンが発売するハードウェア製品は競合よりも安く、
初期型のKindle Fireは199ドルだ。
Kindle Fireはそのハードウェアよりも、アマゾンのエコシステムが注意深く組み込まれた
(つまりアマゾンのサービス中心の)ユーザー・インターフェースのほうが特徴的だった。
一方で最近はアマゾンの革新もハードウェア領域に移行してきている。
例えば「Amazon Dash」だ。
これは魔法の杖のようなデバイスで、
商品を購入してからそれを手にするまでの期間をきわめて短縮するものだ。
予期されている今回のアマゾンのスマートフォン市場への進出は、
同社の様々な可能性をさらに押し広げることになるだろう。
進化は、
想像を超えていますか、
今の、
習慣や、
知識で使用できるのでしょうか。
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