黥面土偶:英国へ 掘り出されたフィギュア展に出品 藤岡地域知ってほしい /群馬【ニュース】
藤岡市内で発掘された県指定重要文化財の「黥面(げいめん)土偶」など土偶12点が、英国のセインズベリー視覚芸術センターで6月22日〜8月29日まで開かれる「Unearthed(掘り出されたフィギュア)」展に出品される。黥面土偶の海外への出品は初めて。市教育委員会文化財保護課は「展示を通じて先史日本文化や藤岡地域を知ってもらい、国際交流を進めたい」と励みにしている。
同展は、日本とバルカン地方(欧州東南部)の土偶を比較し、人体表現や人物造形をテーマに両地域の世界観や信仰について、日本と欧州のつながりを紹介するのが目的。大英博物館で昨年開催された「The power of Dogu」の継続事業。
黥面土偶は顔に入れ墨様の文様があり、高さ13・3センチ。同市立石の沖2遺跡で出土した。約2000年前の弥生時代初期のものとされる。このほかの土偶は谷地遺跡から見つかった頭部2点、足6点、滝川2遺跡で発掘された頭部3点。同課は「土偶は当時のまじないで形代(かたしろ)信仰のようなものの始まりと考えられている」とみている。
同市のほかに国内からは、東京大学総合博物館所蔵の土偶などが出品される予定。英国からは、セインズベリー財団所有の土偶、バルカン地方の土偶が展示される。
出品予定の土偶は5月末まで、同市白石の藤岡歴史館で観覧できる。問い合わせは同館(0274・22・6999)へ。
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