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2015年06月27日

〜シンデレラガールが目を背けず目指す夢〜【日本女子サッカー】

相手は“日本対策”を立てているというよりも……。

――ただ、後半に3失点。今大会の優勝候補・フランスの底力も見せつけられました。

「いい状態でボールを持っている時に両サイドが上がって空いた裏のスペースを狙われました。攻撃に厚みをかけてゴールまでいくことも大事ですが、世界と戦う上ではリスクマネジメントが絶対に必要です。フランスはチームとしての完成度が高く、どの選手が入ってもこういうことをやってくるんだろうな、というのが見えました」

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――他国の日本対策については?

「実感としては、どこの国も自分たちの良さを出しているだけだと思います。だから、日本も自分たちの良さを出していけば絶対に渡り合えるはずなんです。縦に速く、とかフィジカルに頼るとか、そういうサッカーにこだわりすぎると、ああいうゲーム展開になってしまうのかな、とも感じました」

身長は低いけれど、“頭を使って”どう守るか。

 W杯前哨戦としては、不完全燃焼に終わった今大会。だが、過去を振り返ってみると、なでしこの強みは修正能力の高さにもある。前回W杯では、試合後に選手だけで行ったミーティングが奏功したという。

「90分の映像をみんなで見るんです。その習慣は少なくとも私が代表に入った7年前からありましたし、今では当たり前のようになっていますね。特にその効果を感じたのが、'11年W杯前のアメリカとの2つの親善試合でした(0−2、0−2で敗戦)。試合後にミーティングで『クロスに対する対応が脆い』という話が出たんです。サイドバックが抜かれた後にセンターバックがカバーにいくのか、それともボランチがいくのか。躊躇する0コンマ何秒で勝負は決まってしまうじゃないですか。本番はそういう場面での決め事ができていたので対応しやすかった。その結果、前回のW杯はセットプレーの失点が1つもなかったんです。日本は身長が低いですが、それを弱点と考えるのではなくて、頭を使ってどう守るか。それはミーティングを重ねて、ピッチでも生きていることが多いと思いますね」
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