2015年01月31日
サッカーの人気とビジネス事情
一般のイメージとは裏腹に、フットボールはビジネスとしては小さなものだ。レアル・マドリードは、昨シーズンの収入が5億2100万ユーロ(当時のレートで約740億円)だったと発表した。スポーツクラブの収入としては史上最高だ。しかしフィンランド人の金融アナリスト、マティアス・モットラによれば、レアル・マドリードをフィンランドの企業の中に入れてみると、収入では120位にすぎなかった。おまけに、利益をあげているクラブはほとんどない。
プロフットボールは零細ビジネスでしかないと聞くと、意外な気がするだろう。たいていの人がフットボールを大きな産業だと感覚的に思っている。一流選手の名は誰もが知っているし、ビッグクラブはグローバルなブランドだ。
しかしフットボール界は、経済学で言う「専有可能性」をうまく獲得できずにいた。ファンがフットボールに寄せる愛情のうち、クラブはほんのわずかしか金に換えられない(つまり専有できない)状況だった。
たとえばマレーシアのクアラルンプールに住む、アブドルという名のユナイテッドファンのことを考えてみよう。彼はヨーロッパに行ったことがなく、もちろんユナイテッドの本拠地オールド・トラフォードに行ったこともない。だが彼はオフィシャルなものではないユナイテッドのユニフォームを持っているし、インターネットでユナイテッドのニュースを調べ、地元のレストランのテレビでユナイテッドの試合を見る。その過程でクラブがアブドルから得られる収入はゼロだ。それどころか長年の間、ユナイテッドはアブドルが存在することも知らなかった。
ソーシャルメディアがすべてを変えた。フェイスブックでスポーツ・エンターテインメント部門を統括するグレン・ミラーは昨年秋、ベルリンで開かれた国際フットボールアリーナの「フットボールとソーシャルメディア」をテーマにした会議で、フェイスブックの13億人を超えるユーザーのうち約5億人が「熱心なフットボールファン」だと語った。
ソーシャルメディアはフットボールファンにとって欠かせないものになった。とくに若いファンは、携帯電話で他のファンとやりとりしながら試合を見ることが少なくない(いわゆる「セカンドスクリーン」)。視聴行動を分析するニールセン社の2012年の数字では、スポーツはテレビ番組全体の1.3%を占めただけだったが、テレビ関連のツイートの41%はスポーツに関するものだった。
プロフットボールは零細ビジネスでしかないと聞くと、意外な気がするだろう。たいていの人がフットボールを大きな産業だと感覚的に思っている。一流選手の名は誰もが知っているし、ビッグクラブはグローバルなブランドだ。
しかしフットボール界は、経済学で言う「専有可能性」をうまく獲得できずにいた。ファンがフットボールに寄せる愛情のうち、クラブはほんのわずかしか金に換えられない(つまり専有できない)状況だった。
たとえばマレーシアのクアラルンプールに住む、アブドルという名のユナイテッドファンのことを考えてみよう。彼はヨーロッパに行ったことがなく、もちろんユナイテッドの本拠地オールド・トラフォードに行ったこともない。だが彼はオフィシャルなものではないユナイテッドのユニフォームを持っているし、インターネットでユナイテッドのニュースを調べ、地元のレストランのテレビでユナイテッドの試合を見る。その過程でクラブがアブドルから得られる収入はゼロだ。それどころか長年の間、ユナイテッドはアブドルが存在することも知らなかった。
ソーシャルメディアがすべてを変えた。フェイスブックでスポーツ・エンターテインメント部門を統括するグレン・ミラーは昨年秋、ベルリンで開かれた国際フットボールアリーナの「フットボールとソーシャルメディア」をテーマにした会議で、フェイスブックの13億人を超えるユーザーのうち約5億人が「熱心なフットボールファン」だと語った。
ソーシャルメディアはフットボールファンにとって欠かせないものになった。とくに若いファンは、携帯電話で他のファンとやりとりしながら試合を見ることが少なくない(いわゆる「セカンドスクリーン」)。視聴行動を分析するニールセン社の2012年の数字では、スポーツはテレビ番組全体の1.3%を占めただけだったが、テレビ関連のツイートの41%はスポーツに関するものだった。
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