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2014年12月06日

本田の魅力学について語る!







 【村田雅裕のスポーツ曲論】

 開催中のサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、日本代表の主役といえば、サングラスにスーツ姿が定番の本田圭祐(28)だろう。“吠える”選手だ。メディアを通じ、最高の目標を公言することで自分に重圧をかけ、パフォーマンスを引き出す。服装を含め、『本田』というブランドを作った。

 W杯前には優勝を公言した。理想を掲げ、方法論を現実に落としていく。スポーツ雑誌「ナンバー」(文芸春秋)7月17日号では、優勝への道筋をこう語っている。

 「当たり前のことを抜かりなくやれば、8強まで行ける。そこからは、奇跡を呼び込む習慣をみんなで普段の生活からやっていきましょう。(俺は)運や奇跡を呼び込んできたおかげで、今の立場にいるからね」

 49歳の筆者には本田の言動に目新しさはない。「夢を公言し実現する」という手法は伝統的な自己啓発の方法だ。同じタイプの人物もいた。

 「ありえないこと」を対極に置きながら物事を進めていくという本田の考え方は、現中日ゼネラルマネジャーの落合博満氏(60)と似ている。監督として公式戦で何試合負けられるかを計算し、チームを指揮した。現役時代は川崎球場の狭さから本塁打数を計算し、三冠王を獲ると公言した。

 さかのぼれば田中角栄元首相もこの系譜につながる。自伝「成り上がり」がベストセラーになり、昭和50年代の若者の英雄となったロック歌手、矢沢永吉(64)も、本田と同じように“吠えた”。


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だが、今の若者には新鮮なようで、「ORICON STYLE」発表の「好きなスポーツ選手ランキング」2013年調査で、本田は3位だ。

 優勝こそ逃したが、5月の「ほけんの窓口レディース」で初日、2日目ともに首位に立ったアマ女子ゴルファーの柏原明日架(18)も本田を尊敬する1人だ。「ゴルフを辞めようか」と悩んでいた15歳のとき、本田の特集番組をみて「自分自身にあれだけプレッシャーをかけるスポーツ選手がいるんだ」と驚き、「自分はここまで深くゴルフをやっているだろうか。ここで辞めていいのだろうか」と続ける勇気がわいたという。

 本田の登場前の日本サッカー界では、中田英寿(37)が強烈なキャラクターとして知られていた。本田と対照的に言葉数は少なかった。深い意味を込めていたのか、思わせぶりなのかは微妙だが、それが彼のミステリアスな部分を強調した。

 米大リーグで活躍中のイチロー(40)は1990年代前半に登場。多弁だが、そのプレースタイル同様、スマートだった。中田英、イチローともそれまでのスポーツ選手とは違う魅力があったが、この2人を見て育った世代には、本田が頼もしくみえるのだろう。

 「もはや斜に構えている猶予はない。むき出しの言葉で突き進まないといけない」。そう思う若者が増えたのだとすれば、背景には、この社会がかなり深刻な状態になっていることがあるのでは…。そんなつまらぬ心配をしている。(運動部編集委員)
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