2020年07月24日
ジャイアンとの対決
時を戻そう。
昨年の暮、私は本社からきた上司と二人で酒を飲んでいた。
彼の名はジャイアン。(ニックネームだ)
私は、酒は好きだが、このような席は好きではない。
だいたい東京から出張で来る人間は、ススキノで飲むことが一番の目的になっていることが多い。
ジャイアンも、もれなくその一人だ。
説明しなくたって北海道は刺身も、肉も、ビール(サッポロ)も酒もうまい。
ジャイアンも上機嫌で、よく食べて、飲む。
千と千尋の神隠しの、豚のように。
ひとしきり飲んで、もう帰るんだろうなってなった時、
「もう一杯いい?」とジャイアン。
とりあえず、ジャイアンは上司だ。
「いやです。」
とも言えないので、付き合った。
そこからジャイアンの話が始まった。
私に、
「本社(東京)勤務を考えてほしい」と言うのだ。
転勤だ。
時期は明確に示されなかったが、そう遠くない時期にだ。
私の勤務する札幌オフィスは、私と新人君(過去にも登場したが、40過ぎのおっさん)の二人体制となっているが、現在の社会情勢と会社の規模からすると、一名で十分なのではないか?
と、会社が考えるのは当然である。
むしろ札幌オフィスをなくして、東京から出張で来る方がコスト的にもメリットが大きいのではないか。
と、私も考えていたところである。
あってほしくはないが、いずれそういう話になるだろうと、心のどこかで思っていた。
ただ、今回会社はそこまでは言ってこなかった。
現在二人いるうちの、どちらか一名を、本社に。
ということだ。
そして、その一名が
私だ。
いやいや、私ではなく新人君の方がいいのではないか?
と思うが、新人君には小さい子供(たしか小学3年生と幼稚園児だったか・・・)がいて、父親が必要なのだという。
だとしたら、
「私の都合はどうでもいいのか!」
とツッコミたくなるが、私のところは二人の息子は既に独立しているため、カミさんと二人暮らしだ。
どちらかを・・・、ということになれば駒として動かしやすいのは私なのである。
とはいっても、私はあと4年で定年を迎えるおっさんだ。
新人君の一枚上をいくおっさんだ。
できるならゆったりと最後の4年間を札幌で過ごしたいと思っている。
会社にとっても、たった4年のためにお金をかけておっさんを動かすメリットは小さいだろう。
いくら私が優秀でも。
その酒の席では、一応全て自分の考えを伝え、どうしてもというのなら、会社の命令に従うこということで話は終わっていた。
そこから不安とモヤモヤの日々を過ごすことになる。
いくら新人君の子供が小さくて父親が必要つったって、私のカミさんだって私が必要だし。(必要だよね?)
そもそもお父親の一人や二人いなくても子供は育つ。
新人君の奥さんだって、口には出さないだけで、お金だけ入れてくれて留守の方がいいって言ってたし。(空耳?。)
会社は月に一度の帰省の旅費をだしてくれるし、今までだって月の半分は出張しているのだから、今とそれほど変わらない。
いつまでたっても、とれない「なぜ私なのか?」というモヤモヤ感。
昨年暮れから時が流れ、あっという間に、今に至る。
私は今、あの時とは大きく変わった日常に生きている。
世界が変わった。
生活が変わった。
今まで経験したことのない、新型コロナウイルスの蔓延。
緊急事態宣言。
自粛生活。
新しい生活スタイル。
会社は環境を整え、在宅勤務にしてくれた。
家にいても、今までと同じように仕事ができる環境。
出勤しなくても、同じレベルの仕事ができる。
出社しなくても。
あれっ??
会社のあり方も大きく変わった今、本社(東京)転勤なんてあるのかな。
ジャイアンに聞く訳でもなく、
私は答えを出した。
「ないな。」
昨年の暮、私は本社からきた上司と二人で酒を飲んでいた。
彼の名はジャイアン。(ニックネームだ)
私は、酒は好きだが、このような席は好きではない。
だいたい東京から出張で来る人間は、ススキノで飲むことが一番の目的になっていることが多い。
ジャイアンも、もれなくその一人だ。
説明しなくたって北海道は刺身も、肉も、ビール(サッポロ)も酒もうまい。
ジャイアンも上機嫌で、よく食べて、飲む。
千と千尋の神隠しの、豚のように。
ひとしきり飲んで、もう帰るんだろうなってなった時、
「もう一杯いい?」とジャイアン。
とりあえず、ジャイアンは上司だ。
「いやです。」
とも言えないので、付き合った。
そこからジャイアンの話が始まった。
私に、
「本社(東京)勤務を考えてほしい」と言うのだ。
転勤だ。
時期は明確に示されなかったが、そう遠くない時期にだ。
私の勤務する札幌オフィスは、私と新人君(過去にも登場したが、40過ぎのおっさん)の二人体制となっているが、現在の社会情勢と会社の規模からすると、一名で十分なのではないか?
と、会社が考えるのは当然である。
むしろ札幌オフィスをなくして、東京から出張で来る方がコスト的にもメリットが大きいのではないか。
と、私も考えていたところである。
あってほしくはないが、いずれそういう話になるだろうと、心のどこかで思っていた。
ただ、今回会社はそこまでは言ってこなかった。
現在二人いるうちの、どちらか一名を、本社に。
ということだ。
そして、その一名が
私だ。
いやいや、私ではなく新人君の方がいいのではないか?
と思うが、新人君には小さい子供(たしか小学3年生と幼稚園児だったか・・・)がいて、父親が必要なのだという。
だとしたら、
「私の都合はどうでもいいのか!」
とツッコミたくなるが、私のところは二人の息子は既に独立しているため、カミさんと二人暮らしだ。
どちらかを・・・、ということになれば駒として動かしやすいのは私なのである。
とはいっても、私はあと4年で定年を迎えるおっさんだ。
新人君の一枚上をいくおっさんだ。
できるならゆったりと最後の4年間を札幌で過ごしたいと思っている。
会社にとっても、たった4年のためにお金をかけておっさんを動かすメリットは小さいだろう。
いくら私が優秀でも。
その酒の席では、一応全て自分の考えを伝え、どうしてもというのなら、会社の命令に従うこということで話は終わっていた。
そこから不安とモヤモヤの日々を過ごすことになる。
いくら新人君の子供が小さくて父親が必要つったって、私のカミさんだって私が必要だし。(必要だよね?)
そもそもお父親の一人や二人いなくても子供は育つ。
新人君の奥さんだって、口には出さないだけで、お金だけ入れてくれて留守の方がいいって言ってたし。(空耳?。)
会社は月に一度の帰省の旅費をだしてくれるし、今までだって月の半分は出張しているのだから、今とそれほど変わらない。
いつまでたっても、とれない「なぜ私なのか?」というモヤモヤ感。
昨年暮れから時が流れ、あっという間に、今に至る。
私は今、あの時とは大きく変わった日常に生きている。
世界が変わった。
生活が変わった。
今まで経験したことのない、新型コロナウイルスの蔓延。
緊急事態宣言。
自粛生活。
新しい生活スタイル。
会社は環境を整え、在宅勤務にしてくれた。
家にいても、今までと同じように仕事ができる環境。
出勤しなくても、同じレベルの仕事ができる。
出社しなくても。
あれっ??
会社のあり方も大きく変わった今、本社(東京)転勤なんてあるのかな。
ジャイアンに聞く訳でもなく、
私は答えを出した。
「ないな。」
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