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2021年05月10日
★読書感想文『苦しかったときの話をしようか』2
『苦しかったときの話をしようか』感想の後編です!
◯第4章 自分をマーケティングせよ!
前回の第3章に続く形の本章。
冒頭では、就活などの面接において、「伝え方のHOWばかり意識している人が多い」という話に始まり、
誰に伝えるのか(WHO)
↓
何を伝えるのか(WHAT)
↓
どう伝えるのか(HOW)
の順番で考えるのが正しい。
と、述べられている。
うーん、確かに。
術者は3年前の就活当時、HOWにかなりの気を遣ったことをしみじみと思い出す。
前回にもあった、「目標設定」がなかった。
今回もとてもよいフレームワークが出ている。目標を達成するための「My Brand」の確率方法。
その名も「ブランド・エクイティー・ピラミッド」!!!
術者が本にある例を見て、同様のものを書いた。
図式化するととても分かりやすい。
単に学歴があるか、資格があるかとか、そんな表面的なものじゃない。
自分が目的・目標とする対象に、自身の力や経験がコミットしているか?
この確認に秀でていると、術者は感じた。
要するに「勝てるフィールドを明確化する」のがこのワークのいいところ。
前回のTCL分類と掛け合わせれば、目標にどれだけ自分の得意分野や特徴が当てはまっているのか一目でわかる。
この後著者自身の体験談も交えてさらに詳しく書かれているが、もちろんこの表を綺麗に取り揃えるだけではダメ。
WHOが一番気にしている「価値」を、相手に嘘なく、相手が求める形で伝える工夫が必要。そして、それが他と一線を画す「際立ち」を見せていることが重要、とされている。
ここに至ってやっと「ガクチカ」なり、「経験と考え方」なりの話が必要となるわけだ。
術者個人の感覚だが、
このワークの先には、就活の時と比べ物にならないほどの「伝えたくてたまらない」感が出てくる気がして期待大。
ぶっちゃけ、ここまでしっかりと書き表したら、他人と被るような平凡な話をして、ワーク時間を棒に振るのなんてごめんだ、と思ってしまうだろう(笑)
◯第5章 苦しかったときの話をしようか
ここでは、著者が「自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれたとき」がどんなものか、実体験に基づいて綴られている。
かなり、壮絶。
P&Gに入社後、過労で鬱のようになってしまった時。
ブランドマネージャーに昇進後、うまくいかないと頭で分かっていても「信じていないものを他人に信じさせる」行動に出た時。
アメリカへと転勤し、生活環境の激変、そしてそれ以上に職場での「イジメ」とも言える苦境に追い込まれた時。
一つ一つのフレーズから、著者の気持ちが伝わってくるのを感じた。
術者も、かつて学校生活で人間関係が上手くいかず、不登校になりかけたことを覚えているので、胸が締め付けられる感覚だった。
当然、この章でも力強いメッセージが残されている。
結果を出さないと誰も守れない
プロの世界で最初から友情や親切を期待するのは単なる「お人よし」であり、淘汰される「負けのマインド」である
大切なことは自分の強みで戦うしかないことと、自分の強みを知っておくことの2つ
こちらも同様に、術者にも経験がある。
特に二点目。
今現在勤めている会社に入ってすぐ、「分からない事は先輩方に教えてもらえる」と思っていた。
ところが仕事が始まってみれば、その瞬間から自分は「後輩」ではなく「戦闘員」として扱われた。
まだほとんどよく知らない自社製品のことを、客が電話で聞いてくる(新人なので積極的に電話を取らないといけない)。
担当顧客に見積を出す際も、自分が売値を決定しないといけない(経験の長い事務職さんは「あなたが決めてください、お願いします」と、当然のように言う)
顧客の電話で聞き取りづらいことを二度も三度も聞き返したら「馬鹿にしてるのか!?」とキレられる。
今思えば、どれも当たり前。
何も特別な事はない。
しかし、それ以前は「人の優しさ」に依存して生きていた自分であったため、この変化はかなりのストレスになった。
そのせいで風邪を拗らせ、配属3ヶ月目くらいで一週間ほど休んだことも(笑)
だからこそ、自分の強みを活かして立て直しを図ることができたと言えるのかも。
マイナススタートだっただけに、得意の記憶力と人への気配り、粘り強く残業もこなしたことで、ハイスピードでものを覚え、必ず職場の方に「ありがとうございます」と伝えて雰囲気を良くし、結果1年後には「今までどこにこんな力を温存してたの??」と茶化されるまでになれた。
いい思い出。
◯第6章 自分の"弱さ"とどう向き合うのか?
最後の章となる本章。
とても勇気をもらえる話が詰め込まれてる。
不安とは、挑戦している証
勇敢さと知性が強いほど、影となる不安も強くなる
挑戦している自分の行動の"意味"や"価値"が、自分の軸を支えてくれる
最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続けることである
失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗
こうした言葉がズラリ。
確かに、不安は嫌なものだけど、それが強くなっていく証だ、と言われたら、前向きに捉えられる気がする。
さらに続いて、
克服できる、克服すべき弱点は、その人の強みとなる特徴の周辺領域だけ
人の力を活用することで問題を解決する術を身につけなくてはならない
こうも述べられている。
術者的は、「自分の強みを補強するニガテはちゃんと克服し、強みと正反対なニガテは他人に丸投げ」と捉えた(乱雑な言い方かもしれないけど…….)。
しかし確かに、自分の強みをより強くするはずなのにニガテと感じること、あると思う。
術者の場合、
大学に入ってスマホを手にしてからYouTubeのしょーもない動画にハマり、活字が読めなくなったことがある。活字の本なんて見るだけで吐きそうになっていた。
レポートを書くのもしんどくて、400字の些細なものを3時間もかけて書いていた……!
今は、毎日でも活字の本を読みたいと言う気持ちに駆られる。そもそもこんなブログ書いてるくらいだし……笑
しかしそれも「自分の利益に確実になる自己投資のため、乗り越えねばならない」と言う気持ちから克服できた。
卒論を書くため、否応なしに読まざるを得ないと言う壁にぶち当たり、どうにかしたのが懐かしい。
お陰で、元々の強みであった粘り強さとか、黙々と集中するとか、記憶力を生かすとか、そう言う要素も補強できたし万々歳!
だから、この克服すべきニガテのことがよくわかる気がする。
そして最後に綴られる『未来の君へ』の節。
これは、ただただ著者の娘さんに対する大きな、大きな愛を感じるところ。
是非、直接読んでもらいたい。
術者は、涙腺が崩壊しました……!
◯おわりに
締めくくりの『おわりに』も、励ましの言葉が力強く書かれている。
ここまで読み切れば、その一言一句が身に染みる。是非、その感覚を味わってもらいたい。
そして、再び出てくる、あの言葉。
この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!
さて、というわけで、最初の読者感想文はこれにて終了。
読み終わってみると、やっぱり自分はまだまだ、世の苦しさを知らないなぁ、と。
今はただひたすら、本を読むしかないかな。
そして学んだことをなるべく昼間の仕事にフィードバック。
もちろん、目標設定が何より大事。
仮でもいいから、速攻で決める。
自分で選ぶ事はできるけど、決めるのが遅いほど「目標に沿わない時間」ができてしまうから。
※あくまでも個人の感想です。
※人によって考え方は様々と思いますので、気になる方はぜひお手に取って読んでみてください!
◯第4章 自分をマーケティングせよ!
前回の第3章に続く形の本章。
冒頭では、就活などの面接において、「伝え方のHOWばかり意識している人が多い」という話に始まり、
誰に伝えるのか(WHO)
↓
何を伝えるのか(WHAT)
↓
どう伝えるのか(HOW)
の順番で考えるのが正しい。
と、述べられている。
うーん、確かに。
術者は3年前の就活当時、HOWにかなりの気を遣ったことをしみじみと思い出す。
前回にもあった、「目標設定」がなかった。
今回もとてもよいフレームワークが出ている。目標を達成するための「My Brand」の確率方法。
その名も「ブランド・エクイティー・ピラミッド」!!!
術者が本にある例を見て、同様のものを書いた。
図式化するととても分かりやすい。
単に学歴があるか、資格があるかとか、そんな表面的なものじゃない。
自分が目的・目標とする対象に、自身の力や経験がコミットしているか?
この確認に秀でていると、術者は感じた。
要するに「勝てるフィールドを明確化する」のがこのワークのいいところ。
前回のTCL分類と掛け合わせれば、目標にどれだけ自分の得意分野や特徴が当てはまっているのか一目でわかる。
この後著者自身の体験談も交えてさらに詳しく書かれているが、もちろんこの表を綺麗に取り揃えるだけではダメ。
WHOが一番気にしている「価値」を、相手に嘘なく、相手が求める形で伝える工夫が必要。そして、それが他と一線を画す「際立ち」を見せていることが重要、とされている。
ここに至ってやっと「ガクチカ」なり、「経験と考え方」なりの話が必要となるわけだ。
術者個人の感覚だが、
このワークの先には、就活の時と比べ物にならないほどの「伝えたくてたまらない」感が出てくる気がして期待大。
ぶっちゃけ、ここまでしっかりと書き表したら、他人と被るような平凡な話をして、ワーク時間を棒に振るのなんてごめんだ、と思ってしまうだろう(笑)
◯第5章 苦しかったときの話をしようか
ここでは、著者が「自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれたとき」がどんなものか、実体験に基づいて綴られている。
かなり、壮絶。
P&Gに入社後、過労で鬱のようになってしまった時。
ブランドマネージャーに昇進後、うまくいかないと頭で分かっていても「信じていないものを他人に信じさせる」行動に出た時。
アメリカへと転勤し、生活環境の激変、そしてそれ以上に職場での「イジメ」とも言える苦境に追い込まれた時。
一つ一つのフレーズから、著者の気持ちが伝わってくるのを感じた。
術者も、かつて学校生活で人間関係が上手くいかず、不登校になりかけたことを覚えているので、胸が締め付けられる感覚だった。
当然、この章でも力強いメッセージが残されている。
結果を出さないと誰も守れない
プロの世界で最初から友情や親切を期待するのは単なる「お人よし」であり、淘汰される「負けのマインド」である
大切なことは自分の強みで戦うしかないことと、自分の強みを知っておくことの2つ
こちらも同様に、術者にも経験がある。
特に二点目。
今現在勤めている会社に入ってすぐ、「分からない事は先輩方に教えてもらえる」と思っていた。
ところが仕事が始まってみれば、その瞬間から自分は「後輩」ではなく「戦闘員」として扱われた。
まだほとんどよく知らない自社製品のことを、客が電話で聞いてくる(新人なので積極的に電話を取らないといけない)。
担当顧客に見積を出す際も、自分が売値を決定しないといけない(経験の長い事務職さんは「あなたが決めてください、お願いします」と、当然のように言う)
顧客の電話で聞き取りづらいことを二度も三度も聞き返したら「馬鹿にしてるのか!?」とキレられる。
今思えば、どれも当たり前。
何も特別な事はない。
しかし、それ以前は「人の優しさ」に依存して生きていた自分であったため、この変化はかなりのストレスになった。
そのせいで風邪を拗らせ、配属3ヶ月目くらいで一週間ほど休んだことも(笑)
だからこそ、自分の強みを活かして立て直しを図ることができたと言えるのかも。
マイナススタートだっただけに、得意の記憶力と人への気配り、粘り強く残業もこなしたことで、ハイスピードでものを覚え、必ず職場の方に「ありがとうございます」と伝えて雰囲気を良くし、結果1年後には「今までどこにこんな力を温存してたの??」と茶化されるまでになれた。
いい思い出。
◯第6章 自分の"弱さ"とどう向き合うのか?
最後の章となる本章。
とても勇気をもらえる話が詰め込まれてる。
不安とは、挑戦している証
勇敢さと知性が強いほど、影となる不安も強くなる
挑戦している自分の行動の"意味"や"価値"が、自分の軸を支えてくれる
最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続けることである
失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗
こうした言葉がズラリ。
確かに、不安は嫌なものだけど、それが強くなっていく証だ、と言われたら、前向きに捉えられる気がする。
さらに続いて、
克服できる、克服すべき弱点は、その人の強みとなる特徴の周辺領域だけ
人の力を活用することで問題を解決する術を身につけなくてはならない
こうも述べられている。
術者的は、「自分の強みを補強するニガテはちゃんと克服し、強みと正反対なニガテは他人に丸投げ」と捉えた(乱雑な言い方かもしれないけど…….)。
しかし確かに、自分の強みをより強くするはずなのにニガテと感じること、あると思う。
術者の場合、
大学に入ってスマホを手にしてからYouTubeのしょーもない動画にハマり、活字が読めなくなったことがある。活字の本なんて見るだけで吐きそうになっていた。
レポートを書くのもしんどくて、400字の些細なものを3時間もかけて書いていた……!
今は、毎日でも活字の本を読みたいと言う気持ちに駆られる。そもそもこんなブログ書いてるくらいだし……笑
しかしそれも「自分の利益に確実になる自己投資のため、乗り越えねばならない」と言う気持ちから克服できた。
卒論を書くため、否応なしに読まざるを得ないと言う壁にぶち当たり、どうにかしたのが懐かしい。
お陰で、元々の強みであった粘り強さとか、黙々と集中するとか、記憶力を生かすとか、そう言う要素も補強できたし万々歳!
だから、この克服すべきニガテのことがよくわかる気がする。
そして最後に綴られる『未来の君へ』の節。
これは、ただただ著者の娘さんに対する大きな、大きな愛を感じるところ。
是非、直接読んでもらいたい。
術者は、涙腺が崩壊しました……!
◯おわりに
締めくくりの『おわりに』も、励ましの言葉が力強く書かれている。
ここまで読み切れば、その一言一句が身に染みる。是非、その感覚を味わってもらいたい。
そして、再び出てくる、あの言葉。
この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!
さて、というわけで、最初の読者感想文はこれにて終了。
読み終わってみると、やっぱり自分はまだまだ、世の苦しさを知らないなぁ、と。
今はただひたすら、本を読むしかないかな。
そして学んだことをなるべく昼間の仕事にフィードバック。
もちろん、目標設定が何より大事。
仮でもいいから、速攻で決める。
自分で選ぶ事はできるけど、決めるのが遅いほど「目標に沿わない時間」ができてしまうから。
※あくまでも個人の感想です。
※人によって考え方は様々と思いますので、気になる方はぜひお手に取って読んでみてください!