時々書いていた、株ビギナーの方へのアドバイスみたいな話を、
不定期連載コーナーとして、続けてみようと思います。
僕自身、投資家としてはひよっこですが、
二年近く、トレードの世界にどっぷりはまっていたので、
はじめたばかりの人の、参考にはなるだろうかと。

今日は相場の格言について。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「卵はカゴを分けて盛れ」
これは株の世界でよく言われる言葉です。

大事な卵をひとつのカゴに盛っていて、
そのカゴがテーブルが落ちたら全滅だけれど、
カゴを分けて盛っておけば、
どれかが落ちても被害は抑えることが出来る。

ひとつの銘柄に資金を集中していて
倒産でもしちゃったら目もあてられません。
つまり株の分散投資の大切さを説いているわけですが、
ホントにそうでしょうか。

分散投資したって株価が下がるときは、
たいていみんな右にならえで下がります。
日経平均が半値以下になってる時に、
元の株価をキープしてる銘柄なんてありましょうや？
この1〜2年は証券会社のススメでファンドを買ったり、
長期分散投資という名の塩漬けをしたり、
投資家のほとんどが大損しているしているのが現実です。

例えるならカゴを分けて盛った卵を、
手数料という名のバイト代を払って他人に監視させてたけど、
地震で多くのカゴがテーブルから落ちちゃった、
あるいはバイトが食べちゃった・・・って感じでしょうか。
長期投資ってのは、旅に出て長く家を空けることとも言えそうです。

問題は他人まかせにしてるってこと。
投資は自分自身で考えて取り組むべきです。
証券会社の人は経済に詳しいけれど、
株価がこの先どうなるかなんて誰にもわからないんだし、
あてにならないことがはっきりしたでしょ？

もちろん、ひとつの銘柄だけでトレードすることに
こだわらなくてもかまいません。
デイトレも経験を積めば、何銘柄も監視することが出来ますし、
むしろそうしないとトレードの幅が広がらず、
儲けるチャンスを逃すことにもなります。

デイトレは向き・不向きがありますが、
苦手な人やデイトレできない会社勤めの人には、
数日で手じまいするスイングという手があります。
日々の動きをチェックしていれば、
いま、持ったままが良いのか、はずすほうが良いのか、
なんとなく見えてくるはず。
たとえば三日連続で株価が急騰していたら、
一旦売っちゃった方が良かろうとか。

正解は「卵はひとつのカゴに盛って、自分でちゃんと見守る」。
分散はほどほどに。

いまだからこそ、つくづくそうに思います。