試して見ましょうか。
下表に、数を或る規則で並べています。
この様に数を1列に並べた物を「数列」と言います。
数列の例:
(1)1,3,5,7,9、11,13,15,17,19、・・・
(2)1,2,4,8,16,32、64,128,256、・・・
(3)1,1,2,3,5,8,13,21,34,55、・・・
(1)は次々に2ずつ増える数列、(2)は次々に2倍になる数列です。
それでは(3)は?
答えは、3番目から先の数は、前の二つの数を足した値になっています。
1+1=2。1+2=3。2+3=5。3+5=8。
分かってしまえば、単純ですね。
この数列をイタリアの数学者の名に因んで「フィボナッチ数列」と言います。
不思議な事に、フィボナッチ数列は、植物と繋がりがあります。
例えば、向日葵やガーベラの花の中央部は、小さな花が沢山集まってできています。
注意深く見ると、右回りと左回りの螺旋状に並んでいる事が分かります。
なんと、この右回りと左回りの螺旋の本数は、「13と21」や「34と55」など、フィボナッチ数列の数と大抵一致します。
足し算をしていただけなのに奇妙ですね。
数学的には、小さな花を効率よく並べていくのに適した特別な角度があります。
実は、その角度が、フィボナッチ数列と繋がっているのです。
奇妙な数の一致は、単なる偶然ではない様です。
詳しい理由は、解説動画で説明しています。
パイナップルや松ぼっくりにも、フィボナッチ数列がよく現れるとか。
数について知ると、身の回りの風景が前とは違って見えてきます。
「根も葉もない話では?」と思ったら、実際に数えて見てください。
科学ライター 井筒 智彦さん 監修 神戸大大学院教授 谷口 隆さん
ジュニアえひめ新聞 数からの挑戦状から
人間は自然から教えられる事が多い。
植物から数列を見付けたのではないかと思う?。
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