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2021年03月23日

Orbital RDA by MONOMOD.jp シンプルなデッキのMTL RDA

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国内ブランドMONOMOD.jpから発売されているMTLドリッパー

Orbital RDAは日本ブランドのMONOMOD.jp設計、中国のDeepinmaker製造のBF対応ドリッパーです。

中国製造のためそこまで比較的手頃な価格帯でリリースされているのも嬉しいですね。


目次

1.内容物
2.外観
3.デッキ
4.ビルド
5.感想
6.まとめ


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Orbital RDAは日本ブランドのMONOMOD.jp設計の製品。

MONOMOD.jpの坂本さんのYoutubeでのコメントでは
「デザインも含めたサイズ感に一番拘っていて、小さくてかつミニマルでありながらデザインしているところはしっかりとデザインしているという形で仕上げている。デッキの方はチャンバーを絞り込むような形で小さくして、ウェルはなるべく広く底を開けている形になる。最大の特徴は名前にも使用されているインナーリング(オービタルリング)の形状や機能に拘って制作した。」
とコメントされています。

設計は日本ブランドのMONOMOD.jpが行っていますが、中国のDeepinmakerというHeavengiftsという請負事業の製造のため価格も、中華マスプロより少し高いかなといった価格に抑えられています。


直径22mm


高さドリップチップ含み25.7mm、ドリップチップ含まず19.3mm


ドリップチップ510規格


コイルシングルコイル


エアフローサイドエアフロー



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■内容物
・Orbital RDA
・オービタルリング回転専用ツール
・各種Oリング
・イモネジ
・ネガティブポール固定用ネジ
・BFピン
・ドライバー
・マニュアル(日本語あり)



それでは外観から見ていきましょう。
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カラーはブラックとSSになります。材質はSUS304でブラックはサンドブラスト処理されています。シルバーはヘアライン仕上げとなっています。
トップキャップの特徴としては3本の溝が掘られているくらいと非常にシンプルな見た目になっており、ロゴが入っていたりしなくてハイエンドな見た目もかなり好印象です。
ドリップチップ部分には細かく段付きになっているためドリップチップの選択肢は少ないと思います。
エアホールはオーバル形状が対面に2箇所空けられています。大きさは1x4.5mmくらいで、全開時にはRDLくらいの流量になります。

ドリップチップ内径は3mmと非常に細くなっていますので、濃厚なミストが味わえます。

コンタクトピンの出代は約0.4mmとあまり出ていません。
もう少し長さがあれば安心しできるのですが…
しかし、これで通電不良などになったことはないので大丈夫かと思われます。(ハイブリッド接続などで使用する際は自己責任でお願いします)

金メッキされたコンタクトピンは、切りっぱなしになっていないのでマイナスドライバーで外す際にズレにくいです。
これは地味に嬉しいポイントかと思います。

直径は22mm、全長はドリップチップ含み25.7mm、ドリップチップ含まず19.3mmと非常にローハイトになっています。

トップキャップ

ドリップチップはPOM製510接続のものです。
適切なOリングサイズなので緩すぎず硬すぎずといった感じです。

トップキャップ内部側の天井はドーム状の傾斜があり、スムースにドリップチップへとミストが運ばれるイメージです。
内部にある突起によりデッキとの位置合わせがされ、エアフローコントロールの「全開位置/全閉位置」で止まります。
そのおかげでMODへの脱着時にトップキャップが空回る事がありませんので非常に扱い易いです。


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Galaxies RDAとも少し似ているようなデッキとなっています。
チャンバー体積とはとても小さくて、生成されたミストが圧縮され濃厚なミストがのぼってくるようなイメージですね。

エアホールは一段下がった位置に開けてあるため、トップキャップを装着した状態では穴の確認ができませんが、エアホール部分が傾斜して掘られている事によりエアフローの空き具合が確認できるという形になっております。
この掘り込みのおかげでトップキャップで絞っていくにつれ吸気量が減っていく構造です。
また、エアホールが一段下がった位置に開けてあるためリキッドの入れすぎなどによるリークがしにくい構造になっています。

ジュースウェルはポジティブピンから一段下げて設けられています。
約2mmの深さはありますのでリキッド保持量も十分といった印象です。

ポストはワイヤーが逃げづらいように傾斜が作られております。
またイモネジからポストの壁までのクリアランスも比較的タイトに作られているため、28gaなどの細めのワイヤーでもそれほど苦がなくビルドできます。

分解も非常に簡単で、底面からコンタクトピンを抜けばポジティブポストが外れます。
また、その脇にあるマイナスネジを緩めればネガティブポストが外れます。
そのため完全分解が非常にやりやすく洗浄などもやりやすいと思います。

Orbital RDA最大の特徴はエアフローリング(オービタルリング)。
デッキ外周とポストパーツの隙間にPOM製のリングパーツが挟まっています。
片側は2穴、対面側は1穴のエアホールとなっているため、リングを回転させる事により「シングルエアフロー」⇔「デュアルエアフロー」の切り替えが行えます。
同梱のツールをリングの突起部に引っかけて回転させることにより調節となっておりますが、エアフローリングがそれほど硬くないため、わざわざツールを使わなくても手で簡単に回転させられます。
このエアフローリングが治具置きを兼ねているのに加え、シングルエアフローではコイルポストが塞がってしまう構造のため、ビルドする際にはデュアルエアフローにいちいち戻さなければならないのが少しめんどくさいかなという感じでした。

BFピンも切りっぱなしになっていないためとても回しやすいです。
BFピンは先端ではなく側面からリキッドが吐出される構造になっています。


やはり大きな特徴になるのはエアフローリングだと思われます。



今回はNi80、26ga、内径3mm、8rapで組んでみました。
抵抗値は0.86Ωくらいです

コイルの高さは治具置きに合わせてあります。
ワイヤーはネジの中央で留められるように調整しました。
イモネジからポストの壁までのクリアランスも比較的タイトに作られているとはいえ、28gaよりも細いワイヤーを使うと逃げてしまいます。
ただ28ga以上のワイヤーであればそれほど気にすることなくビルド出来ますし、細いワイヤーでも無理に曲げたりすることなくビルド出来るためビルドはかなり簡単な部類だと思います。

しかし注意しなければならないポイントがあります。
ネジで締め込んで余ったワイヤーの処理はポストとツライチで行わねばなりません。ツライチより内側で切断するくらいじゃないと、エアフローリングを回転した時に干渉してしまいます。なので金属疲労で切ってあげると一番確実かと思います。

ウェルが深いため、ウィッグは長めにとってあげると良いと思います。




エアフロー全開では重めのRDLといった感じです。
エアフロー半分くらいでMTLの吸い心地になってきます。
エアフローちょい開けくらいでガチガチのMTLといった吸い心地です。
エアフローリングは片穴にしたら、重くはなりますが変化量はわずかでトップキャップの変化ほどはありません。
個人的にはトップキャップのエアフロー調節で充分絞れるかなという印象です。

味に関しては濃厚でダイレクトな味ですね。
また、苦みなどの味を出すのが得意な印象ですね。
リキッドはタバコ系、コーヒー系、お茶系などの渋みとか苦みのあるリキッドや複雑系リキッドが合っているなという印象です。
灰感のあるリキッドを吸うと灰感がしっかりと感じられます。
比較にあがるであろうGalaxies RDAと比べるとOrbital RDAの方がリキッドの解像度が高いような味に感じました。


■よかったところ
・シンプルでミニマルな見た目
・ビルドがしやすい
・よく吸うタバコ系、複雑系のリキッドとの相性が良い
・RDLから重いMTLまで絞れる

■イマイチな点
・エアフローリングの調整
・デザイン的にドリップチップを選んでしまう点


最大の特徴であるエアフローリングですが、個人的には無くてもさほど困らないという感想です。
ワイヤーをツライチで切らなければワイヤーに引っかかって回せない点も個人的はめんどくさいなぁと感じました。
やはりドローを重くしたいのであれば、トップキャップの方で絞ってあげた方が良いと思います。
風味は濃くフレーバーを楽しむには向いていますし、リキッドの解像度も高く感じました。
しかし、最大の特徴であるエアフローリングが上記の点から個人的にはあまり機能しているとは思えませんでした。

また、ドリップチップを多少選ぶ点には注意した方が良いかもしれません。
ドリップチップ接続部分の外径が約10mmのため、約10mmの外径のドリップチップでなければ接続部分で段差ができてしまいます。(ちなみに入手しやすいものだとAmbition MODS GATE MTL RTAのドリップチップは段差なく収まりました。)
付属のドリップチップも個人的には細過ぎるかなぁという印象だったため普段は別のドリップチップをつけております。


個人的にはシンプルでミニマルな外観や、重めのドローまで絞れる点などかなりお気に入りのアトマイザーです。

シンプルでミニマルな見た目が好きな方や、重ドローが好きな方、普段タバコ系、コーヒー系、お茶系、複雑系などを吸っている方は候補に入れてみても良いのではないかなと思います。


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タグ:RDA MTL
posted by Yosi at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | RDA
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