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2021年04月15日

TOROYA MV2 RTA by Fakirs Mods トルコの老舗ブランドの劇狭チャンバーのMTL RTA

Fakirs Mods 【TOROYA MV2 RTA】

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トルコの老舗ブランドのFakirs Modsから発売されているMTL RTAです。

Fakirs ModsといえばこのTOROYAシリーズも有名ですが、やはり一番有名なのはION RTAシリーズでしょうか。

少々値段はする部類かと思いますが、他のハイエンドタンクと比べると比較的安価な部類かと思われます

最初に言っておきますが”味だけ”は満足できるものになっていると思います。

目次


1.内容物
2.外観
3.デッキ
4.ビルド
5.感想
6.まとめ

Fakirs Mods 【TOROYA MV2 RTA】はトルコの老舗ブランドFakirs Modsの製品です。
18mm径さながらのデッキとチャンバーになっていて、発生したミストをダイレクトに口へ運びます。
構造的にクラプトンワイヤーやハイワッテージでの運用には向かないと思いますが、単線でしっかりとフレーバーの乗った濃いミストを楽しめます。
リキッドチャージはボトムフィルになります。
これが非常に厄介


直径:22mm
高さドリップチップ除き42mm
タンク容量3.7ml




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TOROYA MV2 RTA
デッキ取り外しツール
各種Oリング
ポストネジ


それでは外観から見ていきましょう。

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カラーはスモークのかかったクリアになります。他にもウルテムタンクもあるようです。(写真で見たことがあるだけですが…)
素材はSS316-Ti合金になります。
タンクの素材はPCです。
私は弱メンソールのリキッドを入れていてクラックが入ったことがないため、弱メンソールくらいなら入れちゃっても大丈夫だと思います。
非常に小さいデッキとチャンバー、そしてタンクと一体になっているエアフローが特徴になると思います。
そこそこ長いタンクなのでステルスMODに似合うと思います。
一番太いところで22mmのためMODに乗せた時には、タンク部分が少し細くなっているため数値上よりも若干スリムに見えますね。

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トップキャップ、タンク部分
ドリップチップは510接続のものです。
付属のものがなんの変哲もないドリップチップなのですが割と美味いです。
素材はタンクと同じ見た目なのでPCなのかなという感じです。

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チャンバー部分は非常に小さく作られており濃厚なミストが楽しめそうな期待が持てますね。
また天井はドーム形状になっておりスムーズにミストが運ばれるイメージです。

タンク容量も3.7mlとなっております。
基本的に低ワットか温度管理で運用することになるであろうTOROYA MV2 RTAではリキッドの消費も少ない為十分なタンク容量かと思います。

リキッドチャージはボトムフィルになっております。
チャンバーと一体型になっているトップパーツとタンクをベースから外してリキッドチャージを行います。
この構造のため吸っている途中でデッキにアクセスするにはコツが要ります。
なので基本的に一回リキッドチャージをしたら吸い切るまで開けないデッキにアクセスできないと思ってもらっても良いと思います。
一応ひっくり返して少しずつゆっくりとトップパーツとタンクをベースから外していけば漏れずにデッキにアクセスできますが、正直クソ面倒です…

タンクと一体型になったエアフローコントロールによりタンクを回してエアフロー調整を行います。
一つ穴にするととんでもなく重いのでMTLジャンキーの方でも安心してお使いいただけると思います。

しかしこれ、デッキとタンク部分のOリングが硬いため非常に扱いづらいです…
なんで今時こんな設計にしたの?って疑問に思うくらい扱いづらいです…
せめてトップフィルなら少しは楽だったのでしょうが

なので、私はリキッドチャージした際にエアフローの位置を合わせてしまってからMODに載せるようにしています。



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TOROYA MV2 RTAの最大の特徴はデッキが非常に小さく作られている点だと思われます。
ネジ頭にワイヤーを巻きつける感じでビルドします。
デッキが非常に小さく作られていて、チャンバーも非常に小さいためショートには気をつけた方が良いですね。

エアフローはボトムエアフローになっております。
ワイヤーを適切な位置にビルドすればコイルからのリークによるリキッド漏れなどもほとんどないためストレスフリーです。

リキッドチャージのためタンクを取り外す時にベースからデッキが外れてチャンバーにくっついてきてしまう時がありますが、その時は付属のコの字型のデッキ取り外しツールを使えば外れます。
なぜ、ベースとデッキの接続を逆ネジにしなかったんだ…
ベースにデッキを締める時も付属のツールを使って締めることができます。



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今回はSS316L 28ga ID:2.5 7rap スペースドでビルドしていきたいと思います。

一見するとどうやってビルドしたら良いか悩んでしまうデッキ形状ですが、慣れてしまえばそれほど難しくはないと思います。

ワイヤーの足はネジポストに挟むというよりも半周巻きつける感じでやってあげるとやりやすいです。
ワイヤーを巻き付けた後にコイルジグで少しだけ上に引っ張ってあげると丁度よく空間も開いてかつチャンバーにも触れ無い位置に来ると思います。
これショートして無いの?ってくらいギリギリの位置になると思いますので、アトマイザーショートしていないかの確認はしっかりとしておいた方が良いです。

ウィッグの長さは意外と普通で大丈夫です。
リキッドの供給は悪くない為、ほとんどすかなくても大丈夫だと思います。


完全にMTL向けのドローになっています。
エアフロー全開でもMTLできるくらいの重ドローになっています。
エアフロー1つ穴にするとかなり重いガチガチのMTLになります。
エアフローリングがタンクとつながっていて、Oリングで非常にタイトになっている為リキッドをほんの少しだけ塗ってあげると滑りがマシになります。

味に関しては狭いデッキとチャンバーによって濃厚なミストが楽しめます。
フレーバーも味も濃厚にバランスよく出てくれる為結構万人受けする味かなと感じました。
タバコ系で試していますが、しっかりと甘味も出してくれる為スイーツ系やフルーツ系のリキッドでも合うと思います。

私はこれで吸うTHE DRUID’S BREWのTHE GREY MARIが大好きでずっと吸っています。


■よかったところ
・狭いデッキとチャンバーから濃厚なミストが楽しめる
・MTL好きには満足のいくであろう重いドロー

■イマイチな点
・リキッドチャージがしづらい
・エアフローコントロールもしづらい
・ビルドに多少気を遣う

やはり、最初の方にの書きましたが一番の難点はOリングの硬さと構造から来るリキッドチャージのし辛さとエアフローコントロールのし辛さだと思います。
正直、味が良く無かったらメルカリに出品してたと思います。

またビルドに関してもショートに気をつかはなくてはなら無いのは、人によってはストレスかもしれません。

リキッドの漏れなどに関してはほぼ漏れることがない為扱いやすいです。
ただ、1つ穴などガチガチの重いドローにすると負圧の関係かたまに漏れてくることがありますので使用環境に合わせてコットンの量を調節してみてください。
それでもダダ漏れするということはなかなかない為優秀だと思います。

味などに関しては私は手放しにお勧め出来ると思います。
リキッドの味を素直に濃密にバランスよく出してくれる為、重ドローが好きな方々にはお勧めできます。

比較的背の高いRTAになるのでステルスMODに載せるとキマると思います。
現在は少々入手しにくいRTAになると思いますが、味に関しては本当に優秀な方だと思います。
リキッドチャージがボトムチャージな点や少々ビルドに癖がある点、Oリングが硬くて扱いづらい点を許せるのであれば非常に良いアトマイザーだと思います。




商品リンクは取扱店さんが現れたら貼ります。
posted by Yosi at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | RTA

2021年03月23日

Orbital RDA by MONOMOD.jp シンプルなデッキのMTL RDA

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国内ブランドMONOMOD.jpから発売されているMTLドリッパー

Orbital RDAは日本ブランドのMONOMOD.jp設計、中国のDeepinmaker製造のBF対応ドリッパーです。

中国製造のためそこまで比較的手頃な価格帯でリリースされているのも嬉しいですね。


目次

1.内容物
2.外観
3.デッキ
4.ビルド
5.感想
6.まとめ


ORBITAL RDA [SSシルバー] by MONOMOD [SSシルバー] [ 日本 / RDA / モノモッド / BF / スコンカー / Vape / 電子タバコ / アトマイザー ]

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Orbital RDAは日本ブランドのMONOMOD.jp設計の製品。

MONOMOD.jpの坂本さんのYoutubeでのコメントでは
「デザインも含めたサイズ感に一番拘っていて、小さくてかつミニマルでありながらデザインしているところはしっかりとデザインしているという形で仕上げている。デッキの方はチャンバーを絞り込むような形で小さくして、ウェルはなるべく広く底を開けている形になる。最大の特徴は名前にも使用されているインナーリング(オービタルリング)の形状や機能に拘って制作した。」
とコメントされています。

設計は日本ブランドのMONOMOD.jpが行っていますが、中国のDeepinmakerというHeavengiftsという請負事業の製造のため価格も、中華マスプロより少し高いかなといった価格に抑えられています。


直径22mm


高さドリップチップ含み25.7mm、ドリップチップ含まず19.3mm


ドリップチップ510規格


コイルシングルコイル


エアフローサイドエアフロー



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■内容物
・Orbital RDA
・オービタルリング回転専用ツール
・各種Oリング
・イモネジ
・ネガティブポール固定用ネジ
・BFピン
・ドライバー
・マニュアル(日本語あり)



それでは外観から見ていきましょう。
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カラーはブラックとSSになります。材質はSUS304でブラックはサンドブラスト処理されています。シルバーはヘアライン仕上げとなっています。
トップキャップの特徴としては3本の溝が掘られているくらいと非常にシンプルな見た目になっており、ロゴが入っていたりしなくてハイエンドな見た目もかなり好印象です。
ドリップチップ部分には細かく段付きになっているためドリップチップの選択肢は少ないと思います。
エアホールはオーバル形状が対面に2箇所空けられています。大きさは1x4.5mmくらいで、全開時にはRDLくらいの流量になります。

ドリップチップ内径は3mmと非常に細くなっていますので、濃厚なミストが味わえます。

コンタクトピンの出代は約0.4mmとあまり出ていません。
もう少し長さがあれば安心しできるのですが…
しかし、これで通電不良などになったことはないので大丈夫かと思われます。(ハイブリッド接続などで使用する際は自己責任でお願いします)

金メッキされたコンタクトピンは、切りっぱなしになっていないのでマイナスドライバーで外す際にズレにくいです。
これは地味に嬉しいポイントかと思います。

直径は22mm、全長はドリップチップ含み25.7mm、ドリップチップ含まず19.3mmと非常にローハイトになっています。

トップキャップ

ドリップチップはPOM製510接続のものです。
適切なOリングサイズなので緩すぎず硬すぎずといった感じです。

トップキャップ内部側の天井はドーム状の傾斜があり、スムースにドリップチップへとミストが運ばれるイメージです。
内部にある突起によりデッキとの位置合わせがされ、エアフローコントロールの「全開位置/全閉位置」で止まります。
そのおかげでMODへの脱着時にトップキャップが空回る事がありませんので非常に扱い易いです。


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Galaxies RDAとも少し似ているようなデッキとなっています。
チャンバー体積とはとても小さくて、生成されたミストが圧縮され濃厚なミストがのぼってくるようなイメージですね。

エアホールは一段下がった位置に開けてあるため、トップキャップを装着した状態では穴の確認ができませんが、エアホール部分が傾斜して掘られている事によりエアフローの空き具合が確認できるという形になっております。
この掘り込みのおかげでトップキャップで絞っていくにつれ吸気量が減っていく構造です。
また、エアホールが一段下がった位置に開けてあるためリキッドの入れすぎなどによるリークがしにくい構造になっています。

ジュースウェルはポジティブピンから一段下げて設けられています。
約2mmの深さはありますのでリキッド保持量も十分といった印象です。

ポストはワイヤーが逃げづらいように傾斜が作られております。
またイモネジからポストの壁までのクリアランスも比較的タイトに作られているため、28gaなどの細めのワイヤーでもそれほど苦がなくビルドできます。

分解も非常に簡単で、底面からコンタクトピンを抜けばポジティブポストが外れます。
また、その脇にあるマイナスネジを緩めればネガティブポストが外れます。
そのため完全分解が非常にやりやすく洗浄などもやりやすいと思います。

Orbital RDA最大の特徴はエアフローリング(オービタルリング)。
デッキ外周とポストパーツの隙間にPOM製のリングパーツが挟まっています。
片側は2穴、対面側は1穴のエアホールとなっているため、リングを回転させる事により「シングルエアフロー」⇔「デュアルエアフロー」の切り替えが行えます。
同梱のツールをリングの突起部に引っかけて回転させることにより調節となっておりますが、エアフローリングがそれほど硬くないため、わざわざツールを使わなくても手で簡単に回転させられます。
このエアフローリングが治具置きを兼ねているのに加え、シングルエアフローではコイルポストが塞がってしまう構造のため、ビルドする際にはデュアルエアフローにいちいち戻さなければならないのが少しめんどくさいかなという感じでした。

BFピンも切りっぱなしになっていないためとても回しやすいです。
BFピンは先端ではなく側面からリキッドが吐出される構造になっています。


やはり大きな特徴になるのはエアフローリングだと思われます。



今回はNi80、26ga、内径3mm、8rapで組んでみました。
抵抗値は0.86Ωくらいです

コイルの高さは治具置きに合わせてあります。
ワイヤーはネジの中央で留められるように調整しました。
イモネジからポストの壁までのクリアランスも比較的タイトに作られているとはいえ、28gaよりも細いワイヤーを使うと逃げてしまいます。
ただ28ga以上のワイヤーであればそれほど気にすることなくビルド出来ますし、細いワイヤーでも無理に曲げたりすることなくビルド出来るためビルドはかなり簡単な部類だと思います。

しかし注意しなければならないポイントがあります。
ネジで締め込んで余ったワイヤーの処理はポストとツライチで行わねばなりません。ツライチより内側で切断するくらいじゃないと、エアフローリングを回転した時に干渉してしまいます。なので金属疲労で切ってあげると一番確実かと思います。

ウェルが深いため、ウィッグは長めにとってあげると良いと思います。




エアフロー全開では重めのRDLといった感じです。
エアフロー半分くらいでMTLの吸い心地になってきます。
エアフローちょい開けくらいでガチガチのMTLといった吸い心地です。
エアフローリングは片穴にしたら、重くはなりますが変化量はわずかでトップキャップの変化ほどはありません。
個人的にはトップキャップのエアフロー調節で充分絞れるかなという印象です。

味に関しては濃厚でダイレクトな味ですね。
また、苦みなどの味を出すのが得意な印象ですね。
リキッドはタバコ系、コーヒー系、お茶系などの渋みとか苦みのあるリキッドや複雑系リキッドが合っているなという印象です。
灰感のあるリキッドを吸うと灰感がしっかりと感じられます。
比較にあがるであろうGalaxies RDAと比べるとOrbital RDAの方がリキッドの解像度が高いような味に感じました。


■よかったところ
・シンプルでミニマルな見た目
・ビルドがしやすい
・よく吸うタバコ系、複雑系のリキッドとの相性が良い
・RDLから重いMTLまで絞れる

■イマイチな点
・エアフローリングの調整
・デザイン的にドリップチップを選んでしまう点


最大の特徴であるエアフローリングですが、個人的には無くてもさほど困らないという感想です。
ワイヤーをツライチで切らなければワイヤーに引っかかって回せない点も個人的はめんどくさいなぁと感じました。
やはりドローを重くしたいのであれば、トップキャップの方で絞ってあげた方が良いと思います。
風味は濃くフレーバーを楽しむには向いていますし、リキッドの解像度も高く感じました。
しかし、最大の特徴であるエアフローリングが上記の点から個人的にはあまり機能しているとは思えませんでした。

また、ドリップチップを多少選ぶ点には注意した方が良いかもしれません。
ドリップチップ接続部分の外径が約10mmのため、約10mmの外径のドリップチップでなければ接続部分で段差ができてしまいます。(ちなみに入手しやすいものだとAmbition MODS GATE MTL RTAのドリップチップは段差なく収まりました。)
付属のドリップチップも個人的には細過ぎるかなぁという印象だったため普段は別のドリップチップをつけております。


個人的にはシンプルでミニマルな外観や、重めのドローまで絞れる点などかなりお気に入りのアトマイザーです。

シンプルでミニマルな見た目が好きな方や、重ドローが好きな方、普段タバコ系、コーヒー系、お茶系、複雑系などを吸っている方は候補に入れてみても良いのではないかなと思います。


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タグ:RDA MTL
posted by Yosi at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | RDA
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