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2014年11月10日
タビサキノジカン @Seoul
買い物がない、というのはけっこう時間をもてあますものだ。
観光地は巡らないわ、買い物はしないわ、土産は買わないわ、では、
旅先の時間をもてあましてもしかたがないだろう。
貴重な時間を割いて旅している人々には怒られそうだ。
別に観光名所がキライでもなく、
名物や名産に興味がないわけでもない。
アンダルシアではアルハンブラ宮殿に半日以上も浸っていたし、
ヴェトナムではフォーばかり食べていた。
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どちらかというと名所旧跡を巡るよりも、普通の暮らしにめり込んでみたい。
地元の人が食べてるものを同じように口にして、
その土地の人が楽しんでいることを覗いてみたいだけなのだ。
ローカルに暮らしに入り込むなど無理な注文だということはわかっている。
一瞬で通り過ぎる旅行者であることは避けられないし、
どんなに仲良くなっても、その土地の人にはなれないのだ。
たとえその場で仕事を持ち、居を構えても、その土地の人にはなれない。
シンガポールで暮らしてみて、そのことを体感した。
それでも上澄みでなく、もう少し沈殿した部分を覗いてみたい。
いつもそう思って旅をしている。
叶わぬ思いであることはわかっている。
地元の人の濁りに入り込むと自分が日本人であることを痛感させられる。
あるいはそれを再認識するために旅を続けているのかな。
旅先の平日の昼間、コーヒーを飲みながら、
ポカーンとそんなことを思ったりしている。
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東大門エリアから隣駅の「東廟」へ。
ソウルの場合、都内の地下鉄と同じように、
一駅歩くのはそんな苦にならない。
うっすら汗ばみながら、宿で教えてもらったサウナを目指した。
やっぱり地元の人の暮らしの中にズブズブ入っていくのが性にあっている。
東廟の駅からすぐの場所、12階建てのビルの最上階にサウナはあった。
なんで最上階に? と思いながら、エレベーターのボタンを押す。
エレベーターを降りると、そこがサウナの受付だった。
「SPAREX」という名のこの店は、
日本人観光客の間でもけっこう有名らしいのだが、
受付には日本語どころが英語の案内もなかった。
ハングル・オンリー、万全の守備力だ。
ソウルの旅行ガイド
ハングル解読力はレベル0なので、説明を読むことはあきらめ、
受付の男性に話しかけた。
ハングル会話力ならレベル2ぐらいの破壊力は秘めている。
小石を左手で投げるぐらいの威力だ。
「いくらデスカ?」
「6,000wです」
宿で聞いた金額より、かなり安いので、面食らってしまった。
サウナがついてないのか?
タオルは別料金なのか?
なぜかはわからなかったが、レベル2だとそれ以上切り込む攻撃力がない。
うなずいて、いわれた金額を払うと、カギを渡してくれた。
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2014年11月09日
トンデムンシジャン @Seoul
シャツ一枚で心地よく過ごせる陽気。
5分ほど歩くと汗ばんできて、夏の名残を残したいい気候だ。
昨日も今日もいい天気で、
風は乾き、空は青く、雲が雄々しい。
真っ青な空の真っ白な雲が一見するとヨーロッパの空のようだ。
清渓川(チョンゲチョン)の川沿いを東大門(トンデムン)に向かって歩く。
公園や自然が少ないソウルの都市環境を改善するため、
高速道路でフタされていたこの川が、
2005年に再利用されることになった。
閉ざしていたものを一掃し、川の両岸を遊歩道化し、
青瓦台にも近い光化門のそばから清流を流した。
東大門あたりには大きな噴水も設けられ、
日中には市民の散歩やジョギング・コース、
夕暮れにはデート・スポットとけっこう利用されている。
それも新設洞(シンソルドン)辺りまで下ってくると草も茂っているけどね。
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川沿いを歩き、東大門市場へ。
長い間、改装工事で閉ざされていた「Doota!」が新装していた。
お披露目のオープンをしたばかりらしく、多くの客を吸い込んでいる。
とくに買いたいものがあるわけではなかったが、
見物がてら、人の流れについていった。
リニューアルされた店内は、スペースが割かれ、
モダンにイメージ・チェンジしていた。
なにせ東大門といえば、市場の店はモチロン、
ショッピング・ビルの中でも小規模店舗が軒を連ね、
所狭しのぎゅうぎゅう詰めという雰囲気だった。
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広いスペースにはシートやソファーが置かれ、
ショップだけでなく、カフェやスイーツの店なども増えて、オシャレ〜な感じ。
買い物だけじゃなく、ブラリと憩えるスタイルに変わっている。
ビルの上にはフードコートがフロアを占領していた。
その上のフロアにあったオーガニック・カフェで一息。
最上階はテラス仕立てで遠くまで眺めることができる。
オーガニック・チョコレート・カフェ4,300w。
ランチの定食と大して変わらない値段だから調子が狂う。
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コーヒーを傾けながら、外を見下ろすと、
解体されたスタジアム=東大門運動公園がみごとな更地になっていた。
近々、そこにもショッピング・ビルが建つらしい。
オトコどもで旅した数年前、
すぐ横の屋台で昼間っからビールを酌み交わしたのを思い出した。
そこも更地になっていた。
近代化とともに古い屋台も追われてしまうのだろうか。
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2014年11月08日
イツモノ @Seoul
わずか110分で到着してしまった。
プレミアム・エコノミーは2〜3割、後部のエコノミーは満席、
という座席の埋まり具合のフライトは、予定より30分も早く仁川空港に到着した。
あるいは前が軽くて、早く飛べたのかもしれない。
しかし繰り返し思うのだが、
自宅〜成田より、成田〜仁川のほうが近いこの現象は、なんとかならないだろうか。
神奈川の海っぱたに住んでいる自分が悪い、という意外に理由はないのだが。
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仁川空港では、ユナイテッドは残念ながら突出したコンコースに着機する。
出入国ゲートに近いエリアは、フラッグシップの大韓やアシアナが占めている。
そのため、搭乗機から降りた後、シャトルに乗り、
長いロビーを歩き、入国へ向かう、という段取りだ。
「アジアのハブ」を自負する巨大な空港だけに、
その広さに驚かされるが、フライトで固まった身体をほぐすにはちょうどいいウォーキングか。
広さゆえ滞ることもなく、入国審査でたいした行列もなく、
ターンテーブルを無視できる身としては、
あっという間にアライバル・ホールに飛び出すことができる。
カウンターで「一般リムジン」と呼ばれている空港バスのチケットを往復で購入。
あらかじめ持っていた現金で、18,000wを支払い、乗り場に向かう。
リムジン・バスのチケットは車内で現金購入もできるし、
T-moneyカードというICカードでカンタンに支払うことも可能だが、
あいにく、そんなに高額(!)をチャージしていないのと、
往復を買っておきたかったので、カウンターで済ませた。
T-moneyカードは地下鉄のどこの券売機でもカンタンにチャージできるので、
それほどたくさんチャージしておく必要がないのだ。
なにせ地下鉄の初乗りは900w、ソウル中心部はホトンドこの金額で補える。
短い滞在なら10,000wをチャージすれば間に合ってしまう。
この日の空港両替所のレートが¥10,000=125,000wだから、
初乗り運賃は¥70もしない額なのです。
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夜ということもあるが、この時季のソウルは「残暑」というには過ごしやすい陽気。
このあたりが「大陸」を感じさせる、というのは大げさな感受性を振り回しているだろうか。
湿度が低いせいか、日が落ちるとかなり過ごしやすいのだ。
もっとも本気のソウルの夏はかなり『酷暑』らしいが、
その熱も引いたこの時季は過ごしやすい。
ありがたいことにいつも出迎えてくれる雨も今回は遠慮したご様子。
10分ほど待つとリムジンバスがやって来た。
例に漏れず、車内はキンキンに冷房が効いていて、
アジアにやってきたことを身をもって教えてくれる。
ターミナルを歩いてかいた汗を一瞬でドライアップしてくれるエアコンの効きっぷりが素敵だ。
ソウルの旅行ガイド
きっちり一時間後にいつもの停留所にたどり着き、安宿のドアを開く。
すっかり顔なじみになったスタッフと旧交を温める。
旅先で知っている顔があるのはなんとなくうれしい。
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2014年11月07日
9月の「毎月ソウル」
夕方のフライトでソウルへ。
今回は9月7〜10日と短い滞在。
このチケットは春先にユナイテッドのWEBで安売りされていたヤツで、
なんとか空いているフライトを探しあて、2枚を買い漁った。
一枚は7月の長めの逗留、残りの一枚が今回のものだ。
http://blog.so-net.ne.jp/delfin/2009-07-13/
今年の前半は燃油サーチャージの悪いイメージもあってか、
ソウル行きのチケットは、やたらと投売りされていた。
底値で購入した航空券は¥8,500だったかな。
これに成田とソウル・仁川の空港使用料が約¥5,000プラスされる。
距離が短いソウルまでのサーチャージは¥400なので、
トータル¥14,000弱で往復できる、というわけだ。
地図から探せる!全国の露天風呂付客室の温泉宿
へたな温泉旅館より安い値段で渡航できることにヒラメキ、
ソウルを歩き、ハングルを覚え、モチベーションを上げる、
なんて発作的におそろしくオバカな思いつきをした。
このブログでもたびたび記している通り、
半ば、義務的に「毎月ソウル」を心に決め、3月から毎月飛んでいた。
前回の訪韓は7月13−19日、
そこから一週間とあけずにダラスに飛び、
戻ってくると蒸し暑い夏と〆切のダッグマッチと格闘した。
8月の航空券はやたらと高い、ということもあって、
「毎月ソウル」は早々にあきらめ、
日本の湿度と添い寝する腹を決めた。
ANAカレンダー 2015
チケット値崩れはこの夏を機に収まったようで、
10月からの下期は¥25,000ほどに落ち着きそうな気配をみせた。
空港使用料を入れて、3万円にいたるのでこれはチト高い印象。
なにせ春先はその半分で飛べたのだから。
ユナイテッドの「コミコミで¥19,800」のチケットは、
けっこうアタリだったかもしれないとほくそ笑んだが、
今後、高値が続くようだと、「毎月ソウル」は棚上げか。
ソウルの旅行ガイド
17:30のフライトにあわせ、成田へ。
ユナイテッドは24時間前からオンライン・チェックインが可能。
手続きを済ませていたので、それほど早く行く必要はなかったが、
まだ暑さのキビシイこの時期、残暑はしっかり元気ハツラツで、
手際よく仕事を上げ、快適なラウンジでくつろろいだほうがマシなことに気がついた。
早めに空港に向かうのはシャクだったが、
エアコンとアイスコーヒーに迎えられるのは悪くない。
ソウルも暑いのだろうか。
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2014年11月06日
Early Early Early @Seoul −完−
かつてツアーを担当していたときにもこういうことはあった。
「全員でエコノミーを確保したいグループがいるので、
そちらのグループをビジネスにまわしていいですか」とか、
「そちらのツアーは12名と少ないので、
全員ビジネス・クラスに移動してもらえませんか」とか、
「宝くじ」に当たったようなハッピーなハプニングが起こることがあった。
出発前のカウンターで添乗員が航空会社のスタッフとなにやら談義していると、
ロビーで待っているツアーのお客さんたちは
押しなべて不安な表情をこちらに向ける。
なにかあったのか、トラブルなのか、
お客さんたちの頭の中はネガティブなイメージで埋め尽くされる。
それを知っていて、いつもお客さんにこう告げていた。
★☆楽天プレミアムカードで空港での優雅なひとときを☆★
「みなさんのエコノミーの席がなくなってしまいました。
代わりの席はビジネスになってしまいました」
明らかにわけのわからないことをいっている添乗員に対して、
ツアーのお客さんははじめは理解できない表情と困惑の色を向ける。
「席がない」なんて大変なことなのである。
ネガティブに用意された頭には、
ネガティブな単語しか入らないようになってしまっているのだ。
「みなさんは航空会社に頼まれて(これは本当)、
ビジネスクラスに乗ることになりました!」
とネタバラシではないがストレートに説明すると、
戸惑いの笑顔で歓迎してくれる。
実際「ビジネスに変更」というのはありえない概念なので、理解しがたいのだ。
ハッピーなハプニングなので少しばかりの遊び心。
「添乗員さん、ひとが悪いなあ」なんておどけてくれる年配者も多かった。
こういうハプニングはツアーを大いに盛り上げてくれたっけ。
どうやらアシアナへの変更は『早く帰国できる』という一点だけで、
ビジネスに転ぶようなハプニングではないらしい。
アレコレ原因を尋ねると、
このフライトは成田を経由し、LAに向かう便で、
仁川〜成田ではなく、仁川〜LAを通しで利用する客が多いのだとか。
夏休みの前にあたるこの時期、成田〜LAで飛ぶ客は少ないので、
ソウルからスルーの客のシートを確保したかったようだ。
「ビジネスにならないんですか?」
「それはムリです」
引き下がって尋ねてみたが、残念な回答しか出てこなかった。
ラウンジで過ごすことができるので、
フライトを繰り上げてもらうメリットは少なかったが、
まあ、ダラダラと空港にいてもしかたがない。
それに春先からの繰り返しの訪韓で、
アシアナのフライトの快適さを知っていたので、
結局、この申し出は受けることにした。
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ユナイテッドのガサツでアバウトなアメリカナイズされたサービスと
ラップに包まれたサンドウィッチだけの機内食とも今朝はお別れ。
アシアナのアジアらしいホスピタリティとそこそこおいしい機内食が、
ほんのちょっとラッキーかな。
ユナイテッドのヘビーユーザーのクセになにいってんだか。
出国手続き後、ラウンジで朝食を胃袋に放り込むので、
機内食はどうでもよいのだけどね。
アテンダント・スタッフが心地よいのはうれしい処遇。
久々のソウル長逗留は駆け足で逃げ去るかのような結末だった。
毎月ソウル 2009年7月編
―完―