2014年09月17日
豪華客船「クイーン・ヴィクトリア」概要
今日はタイタニックの伝統を引き継ぐ豪華客船「クイーン・ヴィクトリア」をご紹介します。
この客船の名前はイギリスの最も繁栄した時代の女王であるヴィクトリア女王に因んで命名されたものです。
イタリアのFincantieri造船所によって建造されました。
客室は全部で1,007室あり、そのうちの864室が海側に面しています。
7つのレストランと13の居酒屋(バー)を持ち3つのプールがあります。
また、船内に運動不足解消の為のアスレチックジムもあるので、船というより大きな「街」とも言えるでしょう。
ターゲットとする乗客は新興国の富裕層の取り込みを狙っています。
英国は伝統的に女王の時代に繁栄するといわれており、本船もそれに肖って命名されたのです。
クイーン・エリザベス2とクイーン・メリー2はいずれもオーシャン・ライナー(航路客船)として建造されたのですが、クイーン・ヴィクトリアはクルーズ客船として建造されたのが他の2船とは異なります。
1998年にキュナード・ラインを買収した米カーニバル・コーポレーションは老朽化が目立ってきたクイーン・エリザベス2の代船を計画しました。
当初の計画ではカーニバル傘下のホーランド・アメリカ・ライン向けに建造されたザイデルダム級
(カーニバル・グループの共通デザインである「ヴィスタ級」とも呼ばれる)
の改良型・通算5番船をキュナード船クイーン・ヴィクトリアとして建造するもので、2003年にイタリアのフィンカンティエリ社で起工されました。
2004年に商業運航を開始したクイーン・メリー2が大成功を収めたため、カーニバルはクイーン・ヴィクトリアも乗客のクラス設定など従来の定期航路客船的な性格を持たせた設計になっています。
客室や公室レイアウトなどさらに高級化を図る事が好ましいと判断。
そのためには既に起工された船体の手直しでは不十分であることから、船台上の船体は同じくカーニバル傘下のP&Oクルーズのアーケイディア(Arcadia)として竣工させる事としたのです。
新たにクイーン・ヴィクトリアとなる船体は2004年秋に新たにフィンカンティエリ社で起工されたのです。
外見はザイデルダム級やアーケイディアに似ていますが、船体は11m延長されてパナマ運河通航上限の全長となり、総トン数も約5,000t増大しています。
本船は2007年8月24日より公試運転を開始。
同年12月7日に英国サザンプトンに回航され、同日命名式が行なわれました。
英王室の女性メンバーが客船の命名を行なうというキュナードの伝統に則り、ゴッド・マザーは皇太子妃であるコーンウォール公爵夫人カミラが勤めました。
しかし、シャンパンボトルが割れないというハプニングが起こり、直ちに二本目のボトルが投じられこれは成功した。
2007年12月11日に北欧に向かう初のクルーズに出航したのです。
クイーン・ヴィクトリアでいくクルーズはこちら。
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