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2017年09月01日
《その10》 p.30演習1-13,演習1-14
新版 明解C++ 入門編 p.30 演習1-13
// p030_演習1-13
#include <ctime>
#include <cstdlib>
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
srand(time(NULL));
cout << rand() % 9 + 1 << " "
<< rand() % 9 + 1 << " "
<< rand() % 9 + 1 << "\n";
cout << "\n";
cout << -(rand() % 9 + 1) << " "
<< -(rand() % 9 + 1) << " "
<< -(rand() % 9 + 1) << "\n";
cout << "\n";
cout << rand() % 90 + 10 << " "
<< rand() % 90 + 10 << " "
<< rand() % 90 + 10 << "\n";
}
※
このプログラムで コンパイルは成功します。できあがった実行ファイルも ちゃんと動作します。
なので このままでいいのですが、Visual Studio Community 2017 は このコードをコンパイルするときに、『warning C4244: '引数': 'time_t' から 'unsigned int' への変換です。データが失われる可能性があります。』という警告を出してきます。
srand関数は'unsigned int'型の値が欲しいのに、与えられた time(NULL) が'time_t'型なので、「'time_t' から 'unsigned int' へ変換して使いますが、データが失われるかもしれませんよ。」という警告みたいです。
変換されても大丈夫なので、警告を無視してもかまわないのですが、気になる人は、
srand(time(NULL));を
srand((unsigned int)time(NULL));とすれば、警告は出なくなります。
(unsigned int)time(NULL) とすると、time(NULL)の型を'unsigned int'に変換できるようです。で、変換したものを srand関数に渡すことになるので、Visual Studio Community 2017 は納得してくれます。
● p030_演習1-13 の実行例
新版 明解C++ 入門編 p.30 演習1-14
// p030_演習1-14
#include <ctime>
#include <cstdlib>
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
int x;
cout << "任意の整数値を入力 : "; cin >> x;
srand((unsigned int)time(NULL));
cout << x - 5 + rand() % 11 << " "
<< x - 5 + rand() % 11 << " "
<< x - 5 + rand() % 11 << " "
<< x - 5 + rand() % 11 << " "
<< x - 5 + rand() % 11 << " "
<< x - 5 + rand() % 11 << "\n";
}
※
rand() % 11 は 0 〜 10 までの乱数なので、
- 5 + rand() % 11 は -5 〜 5 までの乱数になります。
したがって、
x - 5 + rand() % 11 は x - 5 〜 x + 5 までの乱数になります。
新版 明解C++ 入門編は、p.30の段階では、まだ 繰返しの方法を説明してくれてないので、ちょっとくどいですが 値を出力させたい回数だけ同じコードを書きました。
● p030_演習1-14 の実行例
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《その9》 p.27 Column 1-2 除算の演算結果
int x = -22; int y = 5;
のときの
商 x / y
剰余 x % y
について考えてみます。
(-22) ÷ 5 を、次の@,A の2通りのやり方で計算してみます。
@
符号を除いて絶対値で計算すると 22 ÷ 5 = 4.4
商は 4.4以下の最大の整数だから 4
結果は負なので、これに負の符号を付けて 商は -4
余りは
(元の数) − (割る数) × 商
を計算して
(-22) − 5 × (-4) = -2
このように考えると
商 x / y は -4
剰余 x % y は -2
になります。
A
符号を付けたままで計算すると (-22) ÷ 5 = (-4.4)
商は -4.4以下の最大の整数だから -5
余りは
(元の数) − (割る数) × 商
を計算して
(-22) − 5 × (-5) = 3
このように考えると
商 x / y は -5
剰余 x % y は 3
になります。
------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------
int x = 22; int y = -5;
のときの
商 x / y
剰余 x % y
について考えてみます。
22 ÷ (-5) を、次の@,A の2通りのやり方で計算してみます。
@
符号を除いて絶対値で計算すると 22 ÷ 5 = 4.4
商は 4.4以下の最大の整数だから 4
結果は負なので、これに負の符号を付けて 商は -4
余りは
(元の数) − 商 × (割る数)
を計算して
22 − (-4) × (-5) = 2
このように考えると
商 x / y は -4
剰余 x % y は 2
になります。
A
符号を付けたままで計算すると 22 ÷ (-5) = (-4.4)
商は -4.4以下の最大の整数だから -5
余りは
(元の数) − 商 × (割る数)
を計算して
22 − (-5) × (-5) = -3
このように考えると
商 x / y は -5
剰余 x % y は -3
になります。
------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------
(元の数) − 商 × (割る数) = 剰余
を変形すれば
(元の数) = 商 × (割る数) + 剰余
つまり
x = ( x / y ) * y + x % y
は当りまえですね (^^)
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