2018年01月18日
《その243》 クラステンプレート pair
クラステンプレート pair
標準ライブラリでは、2つの値を管理できるクラステンプレート pair が <utility>ヘッダで提供されます。
以下は、クラステンプレート pair の定義例です。
template <class T1, class T2> struct pair {
typedef T1 first_type;
typedef T2 second_type;
T1 first;
T2 second;
pair();
pair_(const T1& x, const T2& y);
template<class U, class V> pair(const pair<U, V>& p);
};
以下は、クラステンプレート pair の利用例です。
/*
クラステンプレート pair は、<utility>ヘッダで提供
されます。ここには、参考のためコメントとして記述
します。
template <class T1, class T2> struct pair {
// struct なので、アクセス権の指定をしない場合は、
// 公開メンバになります。
typedef T1 first_type; // typedef宣言
typedef T2 second_type; // typedef宣言
T1 first; // データメンバ
T2 second; // データメンバ
pair();
// デフォルトコンストラクタ
pair_(const T1& x, const T2& y);
// コンストラクタ
template<class U, class V> pair(const pair<U, V>& p);
// コピーコンストラクタ
};
*/
// ここから下がプログラムです。
// 2種類の型の一つとして、C型を作成。
// もう一つは double型を使います。
#include <utility>
#include <iostream>
using namespace std;
class C {
public:
int n;
C(int i = 1) : n(i) { }
};
int main() {
// デフォルトコンストラクタを使用
pair<C, double> a1;
cout << "(1) " << a1.first.n << '\n';
cout << " " << a1.second << "\n\n";
// C型オブジェクト c を作成
C c(99);
double x = 3.14;
// c, x を初期値にしてコンストラクタを使用
pair<C, double> a2(c, x);
// 代入演算子を使用
a1 = a2;
cout << "(2) " << a1.first.n << '\n';
cout << " " << a1.second << "\n\n";
// コピーコンストラクタを使用
pair<C, double> a3(a1);
cout << "(3) " << a3.first.n << '\n';
cout << " " << a3.second << '\n';
}
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