2017年12月07日
《その165》 関数へのポインタ,メンバ関数へのポインタ
関数へのポインタ と メンバ関数へのポインタ
下のプログラムに実用的な意味はありませんが、main関数が関数 func を呼び出す際に、次の情報を渡しています。
・呼び出された関数 func が、次に呼び出すべき関数
(この場合は関数 f1 と f2 のどちらか)
・孫呼出しされる関数(f1 または f2)が使用する、クラス C のメンバ関数
(この場合は関数 get_n1 と get_n2 のどちらか)
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#include <iostream>
using namespace std;
class C {
int num1;
int num2;
public:
C() { num1 = 100; num2 = 200; }
int get_n1() const { return num1; }
int get_n2() const { return num2; }
};
C c;
int f1(int (C::*get)() const);
int f2(int (C::*get)() const);
int func(int(*f)(int (C::*)() const), int (C::*get)() const);
int main() {
cout << func(f1, &C::get_n1) << '\n'; // @
// func(f1, &C::get_n1) … 関数 func を呼び出します。
// 引数 f1 は関数 f1 へのポインタです。関数名は、その関数へのポインタと解釈されます。
// 引数 &C::get_n1 は、クラス C のメンバ関数 get_n1 へのポインタです。
cout << func(f1, &C::get_n2) << '\n';
cout << func(f2, &C::get_n1) << '\n';
cout << func(f2, &C::get_n2) << '\n';
}
int func(int(*f)(int (C::*)() const), int (C::*get)() const) {
// @で呼び出された場合は・・・
// 仮引数の f が、ポインタ f1 を受け取ります。
// 仮引数の get が、 get_n1 へのポインタを受け取ります。
return (*f)(get);
// @で呼び出された場合は・・・
// *f は *f1 なので、関数 f1 を呼び出します。
// 引数 get は、仮引数が受け取った get です。
// 関数 f1 からの返却値を、main関数に return します。
}
int f1(int (C::*get)() const) {
// @で呼び出された関数 func から呼び出された場合は・・・
// クラス C のメンバ関数 get_n1 へのポインタを、仮引数 get が受け取ります。
return (c.*get)();
// クラスオブジェクト c のメンバ関数 get_n1 を呼び出します。
// 間接ドット演算子「 .* 」を利用しています。
// メンバ関数 get_n1 からの返却値を関数 f1 に return します。
}
int f2(int (C::*get)() const) {
return (c.*get)() * 100;
}
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