2017年11月21日
《その145》 関数へのポインタ型 に typedef名 を与える
関数へのポインタ型 に typedef名 を与える
typedef名とは「型」の別名のことです。
例えば組込み型の double に、db という別名を付けたいというときには、次のように typedef宣言します。
typedef double db;
これ以後、db は double の同義語ということになります。
db a = 2.0;
は
double a = 2.0;
と同じになります。
前回《144》のときに、次のような「仮引数無し・返却値無しの関数」
void func() { ・・・ }
を指すポインタ型を fp とするなら、
void (*fp)();
と宣言すればよい、ということを書きました。
void (*fq)(); @
void (*fr)(); A
と宣言すれば、fq, fr は「仮引数無し・返却値無しの関数」へのポインタ型になります。
ここで、「仮引数無し・返却値無しの関数」へのポインタ型に「 nfn 」という typedef名を与えてみます。
(「 nfn 」は変な名前ですが、「返却値無し_function_仮引数無し」のつもりです (*>ω<*; )
typedef void(*nfn)();
これで 「 nfn 」は、「仮引数無し・返却値無しの関数」へのポインタ型になりました。
こうしておけば、上の @, A の宣言は、
nfn fp;
nfn fq;
のようにもできるわけです(面倒なだけなので、この程度のときには使いませんが・・・)。
// ------------------------------------
#include <iostream>
using namespace std;
void func() { cout << "func が呼ばれました。\n"; }
int main() {
// 「仮引数無し・返却値無しの関数」へのポインタ型 nfn
typedef void(*nfn)();
nfn f1; // nfn型の f1 の宣言
nfn f2; // 〃 f2 の宣言
f1 = f2 = func; // f1, f2 を定義
f1();
(*f2)();
}
// ------------------------------------
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