2020年11月07日
新型コロナ治療薬の現在 結局レムデシビルは効くのか?トランプ氏に使われたモノクローナル抗体の効果は?(忽那賢志 先生)
新型コロナウイルス感染症の患者は、発症から1週間くらいはインフルエンザのような症状を呈します。
この時期には新型コロナウイルスが体内で増殖しています。
大半の人は、このようなインフルエンザ様症状の時期を終え自然に良くなりますが、一部の患者では発症から約7日目前後くらいから、ウイルス量は減少しているにも関わらず、息切れなどの肺炎の症状が増悪し、さらに一部は重症となり集中治療室での治療が必要になることがあります。
この時期は、感染者の免疫反応による過剰な炎症が症状悪化の原因と考えられています。
こうした病態に基づいた治療として、
・ウイルスが増殖している発症早期に抗ウイルス作用を持つ治療薬を投与する
・過剰な炎症反応が起こっている発症約7日目以降には抗炎症作用を持つ治療薬を投与する
というのが現在の標準的な考え方となっており、国内で承認されているものとして前者はレムデシビルが、後者はデキサメタゾンなどのステロイドが使用されるのが標準治療になっています。
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いずれにしても劇的に効く治療薬というものではなく、重症化してしまう前になるべく早く投与すればある程度効果は期待できるものなのだろう、というところかと思います。
この研究では発症から中央値で4日目にはLY-CoV555が投与されており、少なくとも発症して早期にこの中和抗体を投与すればウイルス量を減らすことが可能であり、重症化も阻止できるかもしれない、ということが示唆されます。
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これらの結果が意味することは、発症から時間が経過しすでに重症化してしまっている症例に対しては効果は期待できないのではないか、ということです。
↓ 記事はこちら ↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201103-00206181/
※長く続きそうですね...このパンデミックは(> <)
この時期には新型コロナウイルスが体内で増殖しています。
大半の人は、このようなインフルエンザ様症状の時期を終え自然に良くなりますが、一部の患者では発症から約7日目前後くらいから、ウイルス量は減少しているにも関わらず、息切れなどの肺炎の症状が増悪し、さらに一部は重症となり集中治療室での治療が必要になることがあります。
この時期は、感染者の免疫反応による過剰な炎症が症状悪化の原因と考えられています。
こうした病態に基づいた治療として、
・ウイルスが増殖している発症早期に抗ウイルス作用を持つ治療薬を投与する
・過剰な炎症反応が起こっている発症約7日目以降には抗炎症作用を持つ治療薬を投与する
というのが現在の標準的な考え方となっており、国内で承認されているものとして前者はレムデシビルが、後者はデキサメタゾンなどのステロイドが使用されるのが標準治療になっています。
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結局レムデシビルは効くのか?
いずれにしても劇的に効く治療薬というものではなく、重症化してしまう前になるべく早く投与すればある程度効果は期待できるものなのだろう、というところかと思います。
モノクローナル抗体は有効か?
この研究では発症から中央値で4日目にはLY-CoV555が投与されており、少なくとも発症して早期にこの中和抗体を投与すればウイルス量を減らすことが可能であり、重症化も阻止できるかもしれない、ということが示唆されます。
:
これらの結果が意味することは、発症から時間が経過しすでに重症化してしまっている症例に対しては効果は期待できないのではないか、ということです。
↓ 記事はこちら ↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201103-00206181/
※長く続きそうですね...このパンデミックは(> <)
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