2020年09月04日
世代間格差でみた第二次安倍政権の財政運営
https://news.yahoo.co.jp/byline/shimasawamanabu/20200904-00196620/
膨らむ財政規模
以下では、安倍政権発足前の2012年度と2020年度(第二次補正予算含む)における歳出と歳入を比較してみたいと思います。
まず、歳出を見てみると、社会保障関係費の膨張が止まらず、その結果、2019年度、2020年度と続けて100兆円の大台を突破するなど歳出規模の拡大が続いています。
一方、歳入は、歳出の膨張に伴い総額で拡大しています。
その内容を見ると、第二次安倍政権で2度にわたって引き上げられた消費税や、好調な企業業績を背景として、税収は拡大しました。
その結果、2020年度当初予算では、国債発行額が2012年度の50兆円から32.6兆円まで18兆円弱削減されました。内訳をみると、建設国債は▼4.3兆円(▼38%弱)、赤字国債は▼13.2兆円(▼34%強)の削減となっています。
赤字国債は、世代会計ではそっくりそのまま将来世代の負担となりますので、第二次安倍政権では、その前の政権に比べて将来世代への負担の先送りをなくすことはできませんでしたが、減らすことは出来たと言えます
このように、第二次安倍政権では、歳出規模の拡大と高止まりにもかかわらず、税収も安定的に好調に推移したため、財政構造は改善したとも評価できます。そもそも、在職中、消費税率を5ポイントも引き上げたのは安倍内閣が初めてです。見方によっては、大増税政権ともいえるかもしれません。
しかし、実際には、税収が増えたら増えた以上に歳出も増やしていますので、これまでの財政赤字体質には本質的な変化はなく、ツケはより若い世代に先送りされ、いつ爆発するとも分からない時限爆弾を抱えたままとなっています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shimasawamanabu/20200904-00196620/
膨らむ財政規模
以下では、安倍政権発足前の2012年度と2020年度(第二次補正予算含む)における歳出と歳入を比較してみたいと思います。
まず、歳出を見てみると、社会保障関係費の膨張が止まらず、その結果、2019年度、2020年度と続けて100兆円の大台を突破するなど歳出規模の拡大が続いています。
一方、歳入は、歳出の膨張に伴い総額で拡大しています。
その内容を見ると、第二次安倍政権で2度にわたって引き上げられた消費税や、好調な企業業績を背景として、税収は拡大しました。
その結果、2020年度当初予算では、国債発行額が2012年度の50兆円から32.6兆円まで18兆円弱削減されました。内訳をみると、建設国債は▼4.3兆円(▼38%弱)、赤字国債は▼13.2兆円(▼34%強)の削減となっています。
赤字国債は、世代会計ではそっくりそのまま将来世代の負担となりますので、第二次安倍政権では、その前の政権に比べて将来世代への負担の先送りをなくすことはできませんでしたが、減らすことは出来たと言えます
このように、第二次安倍政権では、歳出規模の拡大と高止まりにもかかわらず、税収も安定的に好調に推移したため、財政構造は改善したとも評価できます。そもそも、在職中、消費税率を5ポイントも引き上げたのは安倍内閣が初めてです。見方によっては、大増税政権ともいえるかもしれません。
しかし、実際には、税収が増えたら増えた以上に歳出も増やしていますので、これまでの財政赤字体質には本質的な変化はなく、ツケはより若い世代に先送りされ、いつ爆発するとも分からない時限爆弾を抱えたままとなっています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shimasawamanabu/20200904-00196620/
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