影響により「男性の薄毛=AGA」という図式はすっかり定着したようにも思えますが、AGAとはどのようなものなのかをきちんとご存知の方は少ないのではないでしょうか。
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略。成人男性に多く見られる薄毛の状態のことを指し、思春期以降に頭頂部や生え際から薄毛が進行していくのが特徴です。
AGAは何も特別なことではなく、AGAを発症している人は全国で1,260万人にも上るといわれています。
AGAの主な原因は遺伝とテストステロンという男性ホルモンが変換された「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンです。
テストステロンは、男性らしい体つきをつくり、男性特有の機能を円滑に行なうために分泌される男性ホルモンですが、思春期以降に分泌が過剰になり、5αリダクターゼという酵素によって、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変換されます。
このDHTが毛乳頭細胞の胞受容体と結合し、ヘアサイクルの成長期に作用、通常なら4年から6年あるヘアサイクルを短くしてしまうのです。
ヘアサイクルで見るAGAのメカニズム
毛髪は成長を遂げると自然と抜け落ちていくもの。そして、毛髪が抜けた毛穴から新しい毛髪が生えてきます。この毛髪の生まれ変わりをヘアサイクルといいます。
正常なヘアサイクルは以下のようになっています。
<成長期1>
毛髪が生まれる段階。毛母細胞が分裂し、毛髪がつくられ始めます。
<成長期2>
毛髪が生まれる段階。毛母細胞が分裂し、毛髪がつくられ始めます。
<成長期3>
古い毛髪が抜け、新しい毛髪が長く太く成長し続けます。
<退行期>
毛髪を成長させる力が弱まり、成長が止まる時期です。
<休止期>
毛髪の成長が完全に止まり、抜ける準備をし始める時期。毛根の奥では新しい毛髪をつくる準備が始まります。
毛髪が男性ホルモンの影響を受けると、成長期3の長く太くなる時期をきちんと経ることができなくなるため、毛髪自体の寿命も短くなり、軟毛化やミニチュア化が進みます。
これが、ヘアサイクルの乱れによって起こる、AGAのメカニズムです。
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