気ままな溶接工のDIYブログ

カーリーです。

誰でも初めての溶接で上手く付けられる人はいないと思います。職人さんでも最初は誰もが素人です。

溶接関係の仕事であれば、毎日先輩達に教えられながら覚えるでしょうが、自宅でDIY程度だと自己流になってしまいます。

まずは、溶接中の音を聞き分けることです。綺麗につける職人さんはパチパチとかジーという音が綺麗です。

低電流であればパリパリパリという乾いた音がします。電気が合っていないとパンパンという音と、トーチを跳ね返されるような、そしてワイヤーが溶け込めず極端に盛り上がってしまいます。

電流と電圧の調整をしっかりやれば、スパッタもあまり出なくなります。

周りに溶接をやっている人がいれば聞けますがそれ以外の方はまず、いい音が出るように、そしてスパッタが少なくなる所まで電気を調整してみましょう。

私は溶接をやり始めて１３年になりますが、初めの１、２年はなかなか上手くいきませんでした。

なんとか、電流と電圧の調整が出来るようになったら、次の問題は、いかに同じ姿勢をキープできるかです。椅子などに座った基本の姿勢であれば多少は我慢できますが、とにかく手が熱くなるんです。

熱さに我慢できずに続けられない人は、軍手の上に革手をつけるとだいぶ違います。あとはひたすら暑さを我慢することです。
ただし、我慢しすぎて大火傷では本末転倒ですので、くれぐれも自分の体は自分で守りましょう。

それから、同じ体勢をキープできるよう筋トレするといいかもしれません。

体がブレることで、綺麗なビードが形成できなくなるので、私もやってます。

DIYでも、端材が出たら、それに練習してみましょう。とにかく溶接してみることが上達の近道だと私は思います。

前進法、後退法というのをご存知でしょうか
？右利きの人なら右から左に溶接するのが一般的に前進法です。トーチの向きは母材に対して90度よりも若干進行方向に向ける感じです。
前進法では、進行方向が見やすいので溶接を止める場所、仮付けの場所をしっかり見ながら溶接ができます。
が、自分が今まさに付けているビードの形状は見ることができないので、常に一定の速度で進まなければいけません。
なかなかビードが揃わないのは、この一定に進むというのが難しいからではありませんか？

一方、後退法は左から右に進みます。そのため自分が今まさに付けている溶接の形状を常に見ながら進んでいくことができます。スパッタも自分に飛んでこなくなるはずです。
教科書に書いている後退法ではなく、こちらも進行方向にトーチを向けてあげると、ビードがあまりオーバーラップ気味にならず、綺麗に付けられるようになると思うので試してみてはいかがでしょうか。私は後退法でも、このようにトーチを傾ける付け方なら、左利きの前進法と同じだと考えます。

これが私なりの上達するコツです。長々と読んで頂きありがとうございました。


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