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2014年09月07日

キッチン攻防 つづき

先ほどの記事を投稿した後、早速キッチンで”マンゴータルト”作りの再指導。

マンゴーも、他のトロピカルフルーツと同様、非常に複雑な季節があるようで、一定の期間しか手に入らないため、常に”マンゴータルト”、というわけにはいかないけれど、トッピングによっては、

「なんとかタルト」

と色々変化はつけられるので、このフライパンタルトをチャチャの定番デザートに導入すべく、記憶が新しいうちに、どんどん覚えてもらおうって事で、ゲストの少なめな今がチャンス!張り切って行ってきたんですが、半分怒り心頭で帰ってくる結果に。

いくら”男の台所”、みたいな我がキッチンでも、計量や混ぜ方も大事なお菓子づくり。
丁寧辛抱強く再指導。 バターもタルト生地用のは、溶かしてはうまいタルト台にならないため、何度も 「バターは細かくカッとしても、溶かしてはダメ、冷蔵庫で冷やしておくこと。混ぜる時も小麦粉をまぶすだけ、溶かしこまないように。」等々、何度も伝えます。

果物や魚の重さを計る程度の、針の動きがかなりテキトーな計量器を使って、テキトーに材料を計ろうとするスタッフを阻止。 
調理用デジタル計量器をずっと使っている筈なのに、なぜ今日に限って使わぬのか??って呆れつつ...

が...

「最初にタルト生地である、小麦粉/砂糖/バター この3点のみを混ぜて。

卵は卵黄だけ使用。卵黄だけですよ。 

でも最初は卵黄を混ぜちゃダメ。

卵抜きで 小麦粉/砂糖/バターだけを最初に混ぜます。」

って言い終わってから2秒後に卵を割り出した。

卵の白身と黄身を分けて先に用意しておくのかと思った瞬間、

まだ何も混ぜはじめてもいないボールにいきなりそのまま


卵黄投入!!!!


あ〜ッ....そう..

全部インドネシア語で指導してんのに...

”卵抜きで” って言葉はインドネシア語じゃないのかいッ??

って思わず声を荒げてしまいましたわぃ。

思わず全て投げ出して仕事辞めたくなる瞬間...

レシピノートにも全部書かせているのに...

監督してなければ、今後は全ての材料を一気にボールに入れて混ぜるやり方に変更していく事でしょう...

 日本人が細か過ぎるのでしょうかねぇ...フゥ〜ッ...

****************

先日も、パスタの湯で加減を新しいスタッフに教えていたところ、ひとつ味見させて、

アタクシ:「ね、まだ堅過ぎるでしょう? あと1、2分は必要ね。」

スタッフE子:「はい、まだかなり堅いですね。」

って素直に同意。

”この子は香港などでも働いてたから経験あるせいか、パスタの湯で加減、ちゃんと理解できてるんだな、とホッとした瞬間、

スタッフE子:「で、もう火を止めますか?」

アタクシ:「... (のけぞり...)」 

 今堅いからまだだね、って言ったばかりじゃん...??

 E子、お前もか...

****************

こんなやりとりは毎日のことではありますが... 

昨日も

「この仕事は他に何もしてないスタッフに頼みなさい。でもA君は忙しいから頼まないように。 」

とマネジメント側のスタッフ君に明確に指示しても、その指示には従わず、勝手に変更。

自分のメンツを気にしてか、自分が頼みにくい、同じ村のスタッフには言わず、結局、超忙しく働いて動き回っているA君(本島人)にやらせていた。

彼には頼まないように”って特に念をおされたのにも関わらず...

聞いちゃいないんだなぁ...こっちの言う事なんて。

その割に給料アップについては頻繁にアタックしてきて、自分たちが無視されると非常に怒りまくるか、仕事に来なくなる人達なんだけど...

毎日ホントに”困ったチャン” との攻防です。

キッチン攻防 マンゴータルトVSチーズケーキッ?!

以前はリアンビーチでオペレートしていたイタリア人ロベルトさんが、今年からコチラ側に引っ越してきたので、 (ラフと)イタリア人同士ということもあり、良いご近所付き合いに。 

先日彼とそのご友人の方を夕食にご招待した際、さすがイタリア人!とでも言うべきでしょうか、ロベルトさんご自身手作りのマンゴージャム&チーズを持参。 その組み合わせを楽しむだけでもなかなかの贅沢なのに、 マンゴージャムを見たとたん、突然マンゴータルトが食べたくなった!

早速キッチンスタッフに作り方を再び写真解説つきで伝授。 
とはいえ現地スタッフのこと。 当然毎回一筋縄ではいきません。

「◯◯まで準備が整ったら、そこからは一緒に作るから電話で呼んで。」と簡単な所まで指示しておいても、彼らが電話してくるのは、

A:準備がまだ不十分で調理にかかれない時点

 

B:彼らの"GUESS"(予想)だけで勝手に先に進んでしまい、修正できない所まで来てしまった地点

大抵このBのどちらかです。

わかっちゃいるけど、いつまでも手取り足取りべったりでは、尚更覚えてくれない。

毎回”今日こそは!”、という望みを託して、その場から離れてコールを待つワタクシ。

でもやっぱりやけに電話が遅いな〜....

- - - - - - - 待つ事○○分 - - - - - - - - - - - -

ようやくのコールでキッチンに戻ってみると、

うむむ?

今迄にもタルトやビザ等何度も教えている筈なのですが、現地の若者、どーあっても近道を選びたがる?!

”フォークで穴開けするように”、と写真まで見せてイメージ指導してんのに、今日もまた彼らの手口(写真1)に変更済みでありました。

(写真1)フォークよりも身近にあった、”サテ串” 使用(焼鳥の串です)

なんだか所々小さく掘り返されていて、虫が食ったかのよう。

ちゃんとした穴になってません...

アタクシ:「フォークで穴をあけるって前から教えてるでしょう?」 

料理人:「ええ、知ってます....」

アタクシ:[E:annoy][E:annoy][E:annoy]

うぎゃぁ〜!!!

Anger_2

虫食いの上から、フォークで グサグサッ と

刺して実演して見せてやりましたよ、ええ...(写真2)

 

肝心のタルトのほうは、写真撮り忘れましたが、ロベルトさんのマンゴージャムのおかげと、美味なカスタードクリームを詰めて焼きましたので、とっても美味しく出来上がりました。

でもゲスト用メニューのデザート欄には、なぜか

チーズケーキ

と書かれてる...(汗) オイオイ...

いつチーズなんか使ったんだよッ?!

朝から何度も”マンゴータルト”って繰り返し教えてんのに、聞いちゃいない。

常に思考は”別の惑星の彼方”にいる現地人スタッフ君たち。 

彼らの思考との交信には大変な労力酷使と忍耐力が必要じゃょ[E:sad]

唯一の救いは、冷やして翌日食べたマンゴータルト、味が落ち着いて更に美味しくなっていた事。ロベルトさん、御馳走さまでしたー!!

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