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2005年12月26日
クリスマス明け
昨晩から雨、雨、雨。
時々止まってはまた降りだすを繰り返す。
灰色の雲に覆われて押しつぶされたように見える山々は
とっても日本的な情景。
とりあえずチャチャ側の海は穏やかだけれど、
24日のクリスマスイブにはメナド側の海が大荒れで、
ブナケン島からメナドにショッピングに出かける村人たちで
超大満員のタクシーボートが3隻も転覆してしまったらしい。
ま、転覆も、毎年の恒例行事のようなものでもあるので、
いまさら驚く人はいないはずなのに、わかっていても
毎年必ずリスクをとることになるのがイノセントな村人と
タクシーボート。
クリスマス商戦と、圧倒的な宗教行事のパワーに
かきたてられた人々の悲しい性とでもいうべきかな。
なんとか皆、無事にクリスマスを迎えられていると
いいのだけれど。
昨日25日のクリスマス当日は、海上を見ていても、朝から出かける
ダイビングボートはなし。
スタッフが皆教会に行ってしまったからでしょう。本来リゾートにとっては
稼ぎ時のホリデーシーズンなのに、どんな大型リゾートでも人手不足に
悩まされる時期。対策にイスラム教の人々を雇っていれば話は別ですが。
2005年12月06日
天候リスクでも冬場は大物出没?!
昨日、ふいにチェコスロバキアの旅行エージェントがうちにやってきた。
ブナケン島内の宿泊施設視察中だという。
チェコスロバキアのリッチ階級の人々が、アジア、それも今まで誰も行かなかったような場所へのダイビング旅行に注目し始めたからだそうだ。
この旅行エージェントの方、既にブナケン島には数泊しており、その珊瑚礁とダイビングの素晴らしさにかなり興奮しておられたようだが、それもそのはず、なんと、先日フクイポイントでジュゴンとランデブーしたそうな。
ダイビングの後半、セーフティーストップもかねて浅瀬にうろうろしていた時にジュゴンが現れて、15分も!ジュゴンとランデブー、たっぷり海中でのジュゴンの様子を観察させてもらったとのこと。
雨季はゲストが多少減るせいか他のダイビングボートも少なく、潜るとなんだかサカナたちも安心したように泳いでいるのは気のせい?かなあ。
そんなわけで冬場は天候のリスクはあっても結構大物狙いできるかも??
2005年12月03日
頭痛のもと 現地回線事情
最近、回線の調子が非常に悪く、毎日カワヌワネットへ電話をかけて苦情を言う始末。サテライト回線だというのに、メナドとジャカルタの間のコネクションで問題があるらしく、使えるのは早朝、朝6時くらいまでだったりする。お隣のジャコーにもシラデンリゾートにも電話してみたが、皆同じように苦労していると聞いた。
金額が金額だけに、使用不可となると1日単位の費用ロスは半端じゃない。
今日はそれでもいつもよりはマシなので、なんとかこの間にブログを少しでも更新すべく、数日分をまとめて作成している最中なのである。
ブログはあとから日付を好きな日付に変更することは可能だけれど、回線が遅いためにまとめていくつか、と思ってもなかなか簡単にアップロードというわけにいかず、ほとほと頭が痛い現地通信事情だ。
我が家トイレ自慢
今日も、海に10頭ほど戯れているドルフィン(イルカ)の群れを眺めながらウンコしてしまった。
世界広しといえども、便座に座ったままドルフィンが見れるトイレは世界中数えるほどしかないのではないかと思う。
7年のホームレス生活を経て、ようやく手に入れた我が家のトイレはそんな絶景を望める幸運なトイレ(&シャワールーム)だ。
でもドルフィン(イルカ)というのは当然近くに来ているダイバーをも魅了するため、群れをめがけてダイビングボートがやって来ることも多い。
そうなるとボートの先端にいる彼らからも便座に座っている私の上半身が見えることになり、便座からしばらく立ち上がれないのである。
彼らが好む好まないに関わらず、私のあらわになったおケツが丸見えになってしまうからだ。
急いでいる時はずっと便座に座っているわけにもいかず、床に立て膝しておずおずとパンツを履かねばならない苦労がそこにはある。
しかしドルフィン(イルカ)の群れを見ながらウンコってのはやっぱり快感だし、つくづく自分が大自然にいることを確認してしまう瞬間でもある。
夜にはトイレの明かりのせいでホタル(蛍)が窓ガラスに張り付いて、忙しく動き回ることもある。ずっとオシリの光を点滅させたままでいるので、カミキリムシやカマキリ、小さな蛾たちが窓に飛んできていても、ホタル(蛍)はひときわ目立つ存在。それを鑑賞しながら用を足す、というのも最近静かな幸せとなりつつある。
ちなみにスーペリアルームのバルコニーやシャワールームの窓からも海は目前に見えるので、便座に座ってドルフィン鑑賞ができるのかどうかは、まだ試したことがないので???です。
2005年11月22日
サテライト回線ついに試験使用!
肝心のことをニュースとして掲載してませんでしたが、なんとサテライト回線を試しに入れてみたんです。島のほうにも。スピードはまだ日本に比べたら遅く、たまにサーバーの都合で数時間使用不可などになる事もありますが、今までの携帯電話回線より相当マシ。
それではと、島では考えられなかった”禁断のブログ”なるものに手を出してみたのです。
お隣のリゾートのジャコー(フィンランド人)が数ヶ月前、最初に彼の敷地内にこのサテライト受信用のアンテナタワーを立てて、このサテライト回線を試したところ問題が多く、使用できない日も多く、かなり始めは苦労したようでしたが、彼のところの試行錯誤のおかげで、なんとか受信状況が改良、向上。
その後、お向かいのシラデン島にあるシラデンリゾートオーナー、ダニエレがジャコーに了解を得て、彼のアンテナを反射するようにシラデンリゾート敷地内にアンテナを設置。
それを聞いたうちが即調査、ただ、うちが使用したい場合、ジャコーの所のアンテナでは、途中に木が多すぎて使用できないことがわかり、今度はダニエレの了解を得て、シラデンに立っているアンテナをチャチャに向けて少々動かしてもらうことで、回線の使用ができるようになったのです。
毎月の料金は今まで携帯電話を使用していた時と変わらないほど高い料金なのですが、メナドのインドサットの使用状況が以前にもまして更に悪くなったことを考えれば、正しい選択だったといえるでしょう。
最近ではインドサットの使用者数が増えたせいか、メナドに行っても、以前より更に回線に
つながり難くなっているみたいで、ホームページの更新どころかメールさえ全く送受信不可能なんてこともあり、インターネット事情は最悪をきわめているのが現状です。
うーむ、料金ムチャ高いけどサテライトは偉大じゃぁ!
2005年11月05日
今年はこよみどおりに雨季到来?
なんだか最近、とっても雨季してます。
どうしたの?と思うほど、今年はこよみどおりに雨季がやってきたって感じ。
幸いブナケン島のほうは山が少ないので、さほどではなく、降っても夜から朝方にかけて。日中はいい天気になってくれるからまだ救われてますが、大変なのはメナドの本島側。
山が多いこともあって、日中でもどしゃぶりの時が多い様子。
写真はうちから見る本島側、空港にも近いウォーリー方面。
そこのリゾートから来たゲストも、毎日午後は大雨でブナケン島が見えないくらいだ、とこぼしていました。
そんな雨季に突入した島々は、先週がシラデン島、今週はうちの木々が紅葉中。やっぱり気温が変わればこんなところでも紅葉するみたいなんです?!
南の島でもちゃんと季節の移り変わりを感じ取る要素はたくさんあるんです。あー、冬が到来するんだなーって…(笑)。
2005年10月31日
くじらの季節
シンガポールからの直行便であるシルクエアー航空がインドネシアはスラウェシ島、メナドに降り立ち、本日ブナケン島に到着したばかりのゲストとチャチャのダイニングエリアのバルコニーに座って目の前の海を眺めていたら、すぐになにかデッカイものがしぶきをあげたのが見えました。
「あ…あそこに…」と一瞬言いかけてやめたのは、サイズがばかに大きかったので、万が一、ただの漁師のアウトリガーボートだったら…?という思いが頭をかすめたから。
でもその比較的大きな黒い物体にフィンがあるのを確認。「あーッやっぱりいるゥ〜!」と指をさしてしばらく見ているうちに、それがどうもドルフィンでないこと気がつき、ラフに望遠鏡で確認してもらったところ、間違いない、それは英名”メロンヘデットホウェール”と呼ばれているクジラでした。
いよいよシーズン到来。
ここに出るクジラは頭の形がとんがっているものではなく、角の丸い四角形。
それで”オキゴンドウクジラ”ということになっているので、そうなのかもしれないけれど、なにしろ日本で本物のオキゴンドウクジラなるものを見たことがないし、ここでもまだ一緒に泳いで水中で写真を撮ったことはないので、はっきりしとした全体のボディや顔の感じなどはよくわかっていません。
ただ彼らがホバリングしている所には大きなフィンが水面に突き出して並んでいてわかりやすく、場合によってはかなり近づくことも可能。シーズン中なら潮吹きを間近で見るチャンスも。
2005年10月30日
ブナケン島にもいた!裏庭でタルシウス発見!
夜の望遠使用なのでイマイチな画像ですが、竹林にいた本物のタルシウス(写真上)
そして彼らとの友好関係を求めるうちのスタッフ、フィアン君
以前からうちのスタッフに「いるよ、いるよ」と言われていたあの、スラウェシ固有種の動物のひとつで、親指サイズ、世界最小サルとして有名な「タルシウス」が、ブナケン島にあるブナケン・チャチャ・ダイブロッジのダイニングエリアの裏庭をわずか数メートル上がった竹林に群れているのをこの目で見てしまいました。
日本名では”スラウェシメガネザル”と呼ばれるこの「タルシウス」、このあたりではスラウェシ本島側、メナドとは反対側にあるビトンという街の北にある、タンココ国立自然公園と、そのすぐ隣にあるグランドナエムンドンの動物園にしか住んでいないものだと言われております。
従って、ツーリストのみならず現地に住む外国人なら誰でもそれを一度はタンココ公園に見に行ったりする、本島側の観光の目玉ともいえる、大変珍しい生き物であり、有袋類のコアラと同類にあたるクスクスと同じく、夜行性で人目につきにくい動物なのです。
前からうちのスタッフには「すぐ裏に出るよ。」と言われており、いちどスタッフに呼ばれて実際ちらっと探しに行ってはみたものの姿を見ることはなく、島の森の夜はとにかく墨のように真っ暗だし、いるわけがないと決め付けていたところもあって、「さっきはいたんだけど…」というスタッフに、「またァ…かつごうとしてない?」ってな感じで、それ以上暗い中やぶ蚊に刺されながら歩き回って探してみようなんて気にもなりませんでした。
クスクスなら数年前にスタッフが一度捕まえて見せてくれたこともあったし、実際に彼らの声がしてライトで照らすと、光に反射した彼らの赤い目がキラキラと見えるので、ロッジ近辺に来ていると、ゲストにも教えてあげたりすることはできるんですが。
でもこの日は違っていました。比較的信頼できる?スタッフのフィアン君がかなりエキサイティングな顔して、「いるよ、彼らがいっぱいいる!」って言うんです。この”いっぱい”という言葉に、さすがの私も心が動かされました。重い腰を上げ、暗い闇の中、裏庭を上がっていく彼のあとをついて行き、彼のライトが指す方向に懸命に目をこらしてみました。
「あっ…。」 ホント、いたいた。夜それほど視力のよくない私さえ、少なくとも3匹は目撃しました。顔の面積の半分くらいを占める大きな目。長いシッポ。それを使ってピョンピョンと飛ぶように枝から枝へ移動する毛むくじゃらで小さな動物。間違いなく、あのビトンで見た「タルシウス」でした。しかも親指サイズと言われる小さな体の割りに、ものすごく大きな声で鳴くんですよ、これが。 この鋭く大きな鳴き声は以前にも頻繁に別のコテージの部屋近辺でも聞いたことがあり、移住して以来ずっと、夜行性の”パニキ(こうもり)”の声だと勝手に解釈していたし、その声のする木の上から何かがバサッと落ちてくるような音を聞いても、”パニキが食事中”くらいにしか思っていませんでした。
村の人はたかが”サル”ということで大して気にもとめていないのか、私が改めてタンジュンパリギ村の村人に尋ねてみると、「うん、いるよ。捕まえて売れば観賞用として高く売れるしね。」なんてアッサリした返事。
足のあるものならテーブルと椅子以外は全て食するミナハサ人、コアラと同類のクスクスすら、彼らの大事なプロテインとなりえるこの島の人々の生活にとっては、「タルシウス」も単なる収入源のひとつに過ぎないのかもしれません。
ちなみに本来この国の法律では「タルシウス売買」は違法行為にあたるものの、そこはインドネシア。市場あたりではたまに売る人が出没するみたいだし、私も実際いっぺんに7匹買って飼育しようとしたことのある駐在員の人からその苦労話を聞いたことがあります。なにしろ「タルシウス」のエサはバッタなどの昆虫、しかも生餌。体の割りにムシャムシャ大量に食うため、ご本人は毎日彼らのバッタ捕りに大変だったとか。彼のその姿を想像すると実に楽しげだけれど(笑)、一応違法にあたるので念のため。
いずれにしても国定記念動物ともいえるこの「タルシウス」。チャチャの裏庭で見れるとなっては、せっかくのタンココ国立公園へのエコツアーが今後売れなくなってしまうではないか、と一瞬この”大発見”の公開を躊躇したほど、海だけに限らないブナケン島周辺の自然の豊かさにはつくづく目を見張るものがあります。派手なものは何も無いけれど、贅沢なほどの自然が今でも豊かに息づく島、ブナケン島。今後もブナケン島滞在ファンはますます増えていくことでしょう。