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2008年05月21日

新しいクルーズ船とガイドの質

0521manadoboat
最近、ブナケン島周辺には見慣れないヨット、クルーズ船が出没中。

原因のひとつとしては、石油価格の高騰で、スラウェシ島近辺のリゾートのある離島方面へ飛んでいた飛行機便が完全にキャンセル、クローズしてしまったこと。

そしてもう一つは、ベトナムであったサイクロンが、スラウェシ島の東側南方まで影響したせいらしい。

双方の理由により、別のエリアで営業していたクルーズ船などがお客さん不足で、ブナケン島周辺にクルーズシップを持ち込み営業を始めてしまっているのだとか。これには当然地元のダイビングセンターやうちのようなリゾート達にとっては本来嬉しい話ではないですが、止める権利も特にないし。

見た目にはゴージャスで立派なクルーズ船、美しい帆船やリバボード。見てる分には格好良くていいのですが、大勢のダイバーをいっせいに入れさせる事ができる、という共通点有り。突然増えたフリーランスのダイブガイドやダイバーの質が落ちなければいいな、というのが最大の心配です。

新たなリゾート、ダイブショップ、クルーズ船などが入って来ると、人材確保の為、必ずと言っていいほど、まず、現地の平均を超えた破格の給料を提示。それに飛びつくかの如く、現地の若者の即席ダイブガイドが一挙に増える、という悪循環。ガイドの経験があればまだマシなほうで。

以前、季節の関係でブナケン島界隈に来ていた、大変ラグジュリアスとうたわれているクルーズ船から降りて来たダイバー達が全員、水中ですら自分で抱えていられない程バカでかいカメラをかかえ、ブルドーザーのようにサンゴの上を移動、壊れて平らになったサンゴ上にカメラを構え、体もフィンも全てサンゴの上に横たえて固定、ニシキテグリを撮影していたのを見て、水中火山となって噴火しそうになるほど、激怒したことがあります。ガイド達からの注意は全くなく、むしろポジショニングを手伝う有り様。

自分のエリアで営業ができない事情でこちらに来たのは仕方ないとしても、ああいう事が頻繁になって行かない事を祈るばかりです。ちなみにこの高級リバボードの場合も、どこかの国の新しいオーナーが買い上げたそうで、もう以前いたタイには帰らず、そのままこちらに居座ってしまうと聞いてます。心配じゃのー。
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