2008年01月26日
怖かったオランダ
私のヨーロッパ大陸旅行もオランダが最後です。オランダは国自体が狭いので今回はアムステルダムだけに滞在することにしました。
初めにいつもの様にホテルを探しました。泊まりたかったホテルが1泊目は泊まれたのですが、2泊目からは予約が入っていたので、別のホテルを2泊目から探すことにしました。何件か尋ねて値段は普通で部屋がいまいちの部屋を見つけ、探すのも疲れたのでそこで3泊する事に決めました。
一応ホテルも決まり、まずはアムステルダムの運河クルーズに行きました。川も細いのでそんなに大きな船ではありません。窓の半分が水につかりそうな位河の中まで見えるときもありました。だんだん夕日が落ちてきていた様に思います。途中から白人男性が私の隣に来て大きなカメラを取り出し景色を撮り始めました。“私がいるから邪魔じゃないかなー”なんて思っていたら、その人私の方に腕を置いてきたんです。“ずうずうしい人だなー席は沢山空いているのに”絶対その男の顔は見ず、クルーズが終わるまで横を向いていました。ですので途中からは景色を見るより首が痛くてたまりませんでした。
次の日、アムステルダムの街を観光しました。ところが私は見てはいけないものを沢山見てしまったのです・・。迷い込んだのはいかがわしい店が立ち並ぶ場所で、いきなり金髪の美しい男性が刺青をしているのが窓から見えるじゃないですか!“あんな綺麗な人が自分の体に刺青をいれるなんて・・”あまり見るのもよくないのでどんどんその迷い込んだ道の奥へ入っていきました。そして小さな路地の裏に入って歩いていると2階の建物の窓からいきなり下着姿の女性がピンク色のカーテンを開けたのです。びっくりして急いでそこを通り過ぎ更に奥へ入っていくと試着室位の大きさのカーテンを付けたボックス5つが外に並んでいました。“何かな〜”っと思って見ていると白人の中年男性がそのボックスの前に立っていました。そして彼がそのカーテンを少し開けて中にいる誰かに何か話をしているのです。良く見るとその中に黒人の女性が座っていました。そしてその男が指で3とか4とか示してるんです。“も、もしかして・・”怖くなってそこから急いで逃げ出しました。おそらくいくらかで来ないか?って誘ってたんじゃないでしょうか?もうそのボックス自体外にあるのが物凄く不自然でした。
怖くて急いで小走りに走っていると、「Hello〜」って言う大きな黒人男性が目の前にいたのです。
本当にひどい場所でした。
どこから迷い込んだのかさっぱりわからず足早に出口を探しました。多分川岸にたどり着いたんだと思います。それからアムステルダムの駅まで行きホテルへと向かいました。
ホテルに戻ると隣の部屋に誰かいるのがわかりました。もう夕方過ぎでした。そのホテルあまり良い雰囲気のホテルではなかったんです。オランダは土地が狭いので建物が細長く横幅がないんです。
隣が男性客だとわかるといきなりドアをノックするんじゃないかとか、ドアをこじ開けて入ってくるんじゃないかとか変な妄想に走って夜はぐっすり眠ることができませんでした。
そしてもう一つ眠れない理由があったんです。その日アンネ・フランクの家に行きました。家は当時のままでしたが、中は完全に観光客の為に綺麗にされていました。隠れ家に入る本棚のところを見たとき昔本の中で見た写真の本棚と全く同じだったので、胸にグッとこみ上げて来る何かを感じました。しかし壁に当時アンネが張ったその時アンネが好きだった俳優の写真が張ってあった位で、後は当時を思い起こさせる材料が無かったように思います。
そう言った事もあり、ホテルから見える塔の明かりが異様に恐怖を感じさせ、来るはずもないゲシュタポが部屋に入ってくるのではないかと恐怖で眠れなかったんです。
実は、オランダにあるダッハウ強制収容所に行く予定でしたが、行かない方がいい気がして行くのを辞めました。ダッハウもアウシュビッツと同様、絶滅収容所です。こういった事実を自分の目で見て確かめたかったのですが、今回は辞めにしました。
拷問博物館には行きました。イギリスでも行ったのですが、やっぱり残酷ですね。