2018年02月15日
ガリレオの自己PR術
Q
ガリレオが望遠鏡で天体観測をしていた際土星に輪のようなものがあるのを発見した。
これは当時からすれば画期的な発見だった。
しかしながら当時の望遠鏡の質はかなり悪い。何かの誤認である可能性も捨てきれない。
発表して間違いだったら恥をかくし、かといってそのまま放置しておくと他の人に先を越されれかねない。
悩んだ末にガリレオが取った方法とは?
A
トスカナ大公国の大使宛に暗号文を含んだ手紙を送った。
正確には暗号というよりアナグラム(=文字を並べ替えて違う意味にしたもの)。
これは「smaismrmilmepoetaleumibunenugttauiras」という文だった。
ラテン語で
Altissimum planetam tergeminum observavi
「私は、最も遠い惑星が三重星になっていることを観測した」という意味になるとか。
もし誰かに先を越されたら、この手紙の文章を示せばいい。
自分が先に見つけていたと主張できるわけである。
しかも手紙が本物なのは権威ある公人が保証してくれる。
コメント:
科学の世界でも特許取得の競争や功績争いは避けられないそうですが、偉人扱いのガリレオも学究一筋ではなかったようですね。俗な名誉欲もあった感じです。
しかし用心深さと周到さがある点はさすがです。
こうした甲斐があってか、土星の輪の発見に関わる話では、ガリレオの名前は必ずといっていいほどでてきます。
それを考えれば成功だったのかもしれません。
ちなみに、ガリレオの暮らしたベネチア共和国は世界最古の特許制度が設けられていた国だそうで、ガリレオも「灌漑用の揚水機械」の発明で特許を取得しています。
学術研究だけでなく色々な才能があったんですね。
こうした先進的な制度と人材がルネサンスを生む息吹ともなったのかもしれません。
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