前回のレビューはAPU(GPU内蔵プロセッサー)として各スコア検証を行いました。
Vega編はこちら!
今回は「CPU部」としての性能は、どのくらいなのか検証していきます。
比較するスペックは以下の通りです。
CPU | Ryzen 7 5700G | core i911900K | Ryzen9 5950X |
コア数 | 8 | 8 | 16 |
スレッド数 | 16 | 16 | 32 |
ベースクロック | 3.8GHZ | 3.5 GHz | 3.4 GHz |
ブーストクロック | 4.6GHz | 5.3 GHz | 最大 4.9 GHz |
L3 cache | 16MB | 16 MB | 64 MB |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
PCI Express | PCIe 3.0 | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 |
TDP | 65W | 125W | 105 W |
「11900K」と比べて「クロック」「TDP」「PCI バージョン」に違いがあります。
いかに「5700G」が優秀かを証明するために「11900K」と比較検証してみます。
1. 「Ryzen 7 5700G」のスコア検証
2.使ってみた感想
3.良かったところ
4.残念な点、注意する点
5.総評
6.主な仕様
7.関連商品
8.話題のトレンド
9.お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
「Ryzen 7 5700G」のスコア検証(CPU部)
「Ryzen 7 5700G」のスコア検証(CPU部)
【CPU】AMD社「Ryzen 7 5700G」「Ryzen 9 5950X」intel社「Core i9-11900K」
【マザーボード】「ROG Strix X570-I Gaming」「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」
【GPU】ASUS社「ROG-STRIX-RTX3090-O24G-GAMING」
【PSU】クーラーマスター社「V850 SFX GOLD」
【CPUクーラー】ASUS社「ASUS RYUO 240mm」
「SAM=Resizeable BAR」に設定しています。
今回は新たにベンチタイトルとして「zombie army 4」を追加しました。
3D MARK
同じ「8コア16スレッド」と比較して消費電力が非常に高い「11900K」で有名ですが省エネ「Ryzen 7 5700G」の方がワットパフォーマンスが良いです。
zombie army 4−「デフォルト設定」
「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
「WQHD」では「11900K」と同等のスコアですが「4K」となると「60fps」には届きませんでした。
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ところが「4K」では大差ない結果となりました。
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
ところが「4K」では僅か差で「5700G」がスコアを伸ばしました。
strange brigade−「スケール150%」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
シングル性能の強みが出たのか「フルHD」「WQHD」では「5700G」「11900K」が「5950X」を頭一つ抜いて高いスコアになりました。
消費電力
また「11900K」よりも発熱が少なく価格も安いのが最大のメリットです。
使ってみた感想
使ってみた感想
「5700G」をCPUとして使用した場合、ゲームもレンダリングも「11900K=134W」よりも少ない消費電力で「RTX3090」のポテンシャルを十分に引き出すことができました。
「5700G」の「8C16T」は少ない電力、発熱で効率よく稼働しています。
ハイエンドクラスのグラフィックボードは「5700G」で十分、対応できます。
用途は電気代を気にしながらも「4K」で高解像度でゲームやグラフィックなど使い果たしたい!
その様な場合「5700G」を用いてハイエンドグラフィックボードへ換装することをオススメします。
さらに言えばMini-Itxの超小型PCケースと組み合わせれば「PS5」よりも更に小さい弩級ゲーミングPCの構築が可能になります。
これで「11900K」はベンチマーク以外に使い道はなくなりました。
良かったところ
良かったところ
❶「11900K」と同じ「8C16T」でも「5700G」の方が省エネで熱量も少なくて、とても扱いやすいです。
❷メモリスピードは速いほどフレームレートが高くなります。
是非、試してみてください。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶「5700G」を換装する際には「BIOS」の更新が必要です。
各メーカーからBIOSアップデートが配布されているので確認してみてください。
❷付属のクーラーを使用すると発熱量(85℃超)が高くなりフレームレートが少し落ちます。
もしも気になったら簡易水冷クーラーをご利用ください。
❸「Xシリーズ」と比べ「L3キャッシュ=16MB」が半分に減らされている。
消費電力を気にせずCPUのみでハイエンドグラフィックボードを動かしたければ素直に「5800X」など選んだ方が良いでしょう。
総評
総評
「5700G」は「4750G」にCPU部が「Zen3化」して省エネかつハイパワーに進化し、とても扱いやすいCPUでした。
「8C16T」の強みがしっかり活かされてハイエンドVGAが安定して動作しました。
「5700G」はメインPCとして使用するならば若干、物足りなさを感じますが筆者個人的な感想を言えば「省エネ&ハイパワー」を両立したCPUは「5700G」が初めてな気がします。
なので超小型PCケース「A4-SFX」と相性が良く空冷CPUクーラーでも問題なく動作します。
日々、肥大化していく家庭用ゲーム機よりも更に小型化へ追求していくゲーミングPCの方が、とても魅力的です。
いっそのこと、「5700G」を導入して超小型ゲーミングPCの自作にチャレンジしませんか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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AMD Ryzen 7 5700G with Wraith Stealth cooler 3.8GHz 8コア / 16スレッド 72MB 100-000263CBX |
主な仕様
主な仕様
ソケット形状‐Socket AM4
TDP-65W
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