新世代チップセット「Z590」は「第11世代」および「第10世代」IntelCoreのプロセッサーに対応します。
チップセット「Z590」による進化点は以下の通りです。
❶「USB 3.2 Gen 2 x2」をサポート
❷「DMI Gen 3.0 x8」をサポート
❸「PCI Express 4.0」にグレードアップ!
❹Wi-Fi 6Eをサポート
❺「Thunderbolt 4」に拡張!
1.「nm」のプロセスとは・・・?
2.「Thunderbolt4」とは・・・?
3.「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」の特長
4.開封の儀
5.外観
6. 「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」をチェックする
7.使ってみた感想
8.良かったところ
9.残念な点、注意する点
10.総評
11.主な仕様
12.関連商品
13.話題のトレンド
14.お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
「nm」のプロセスとは・・・?
長期に渡ってIntel社は「14nm」でAMD社「Ryzen」と闘ってきました。
「nm」のプロセスとは・・・?
プロセスが微細化するメリットとは・・・?
❶より高性能なプロセッサーを製造できる
❷パフォーマンス向上(処理性能が上がります)
❸消費電力や低発熱(ワットパフォーマンス)の省エネ化
❹製造コストの低下(小さなサイズでチップがたくさん載せられる)
の以上が期待できます。
微細化に成功した「CPU」は8Kや4Kなど強力な「グラフィックボード」と組み合わせれば超高速フレームレート化(240fps以上)に期待できます。
「PCIe4.0」は「PCIe3.0」 と比較して2倍の帯域幅を実現します。
PCI Express | 帯域幅 ✕16 |
Gen2 | 8 GB/S |
Gen3 | 15.75 GB/S |
Gen4 | 31.51 GB/S |
「Thunderbolt4」とは・・・?
「Thunderbolt4」とは・・・?
新世代「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」は「 Thunderbolt4 」を搭載!
「データ転送速度」が「Thunderbolt3」よりも格段に速くなるのか?と思いきや「最大データ転送速度」は「40Gbps」のままで変わらないのです。
では何が進化したのかというと「ケーブルの長さ」が影響します。
「Thunderbolt3」・・・最長0.8m
ただし「0.8m」以上になると「20GGbps」に制限されてしまいます。
「Thunderbolt4」・・・最長2m
つまり「40Gbps」を保持できる距離が長くなりました。
「PCI Express」の「データ転送速度」が「16Gbps」から「32Gbps」へパワーアップ!
「Thunderbolt」に対応した周辺機器への接続数が格段に増える!
「Thunderbolt3」・・・最大2基
「Thunderbolt4」・・・最大4基
大まかに違いをまとめましたが「Mini-Itx」という「小さな基盤」で多くのデバイスとつながりが持てるようになったのが「Z590-I」の魅力です。
「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」の特長
「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」の特長
❶第11世代Intel Core プロセッサーおよび第 10 世代Intel Core、Pentium Gold、Celeron プロセッサーに対応しています。
❷最適なパワーソリューション:ProCool II電源コネクタ、高品質のフェライトチョークと耐久性のあるコンデンサを使用した8+2パワーステージにより、マルチコアプロセッサをサポートします。
❸最適化された熱設計:VRMおよびアルミニウム製I/Oヒートシンク(2つのスキッドフィン付き)、L字型ヒートパイプ、M.2バックプレートおよびPCIe 4.0 M.2スロット用スキッドフィンを含む2つのオンボードM.2ヒートシンク
❹高性能ネットワーク :Intel WiFi 6E AX210 (802.11ax)とIntel 2.5Gbイーサネット(ASUS LANGuard)を搭載
❺最高のゲーミングコネクティビティ:HDMI 2.0、2つのM.2スロット、USB 3.2 Gen 2x2 USB Type-Cをサポート。
❻インテリジェントコントロール。: ASUS独自の「AIオーバークロック」、「AIクーリング」、「AIネットワーキング」、「双方向AIノイズキャンセリング」により、セットアップを簡素化し、パフォーマンスを向上させます。
❼DIYフレンドリーなデザイン:I/Oシールド、BIOS FlashBack、FlexKeyを実装済み
❽比類なきパーソナライゼーション:ASUS独自のAura Sync RGBライティング、RGBヘッダーとGen2アドレッサブルヘッダーを含む
❾業界をリードするゲーミングオーディオ:ALC4080とSavitech SV3H712アンプ、DTS Sound UnboundとSonic Studio IIIを搭載
開封の儀
開封の儀
外観
外観
「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」をチェックする
「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」をチェックする
最近は廉価版にもファンが搭載されているので必須の装備になってきました。
その分、価格が上がってしまうのは仕方がないのでしょう。
補助ファンが搭載されてVRMヒートシンクは大型化してカッコ良くなりました。
「フェーズ」を見てみます。
その近くにLEDを装飾する「RGBヘッダー」も備えています。
PCケースのフロントI/Oに接続する「USB 3.2 Gen2 フロントパネルコネクター」も備えています。
緊急時に役立つ「クリアCMOS」「BIOS」「RESET」が備えていないので少し寂しい感じです。
「ストレージ」と繋ぐ「SATA」は1か所に「4つ」にまとまっておりケーブルマネジメントがしやすいです。
「ロゴマーク」の下に「USB2.0ヘッダー」「ファン/ポンプヘッダー」「フロントパネルオーディオヘッダー」「アドサブルヘッダー」を備えています。
「SupremeFX」は別途サウンドボードが必要ないくらい高音質です。
「M.2スロット」にストレージを換装してみます。
マザーボード裏面のストレージを交換の際は、わざわざPCケースからマザーボードを外すのがとても大変な手間でした。
なので裏面の「M.2スロット」は換装したら、ほぼアップグレードしない前提の大容量のストレージを詰めるしかありませんでした。
インターフェース周りを見てみます。
その代わりに「Thunderbolt 4 USBType-C」が追加されました。
「BIOS FlashBack」が搭載されてUSBスティックにドロップし「USB BIOS FlashBack ポート」に接続してボタンを押します。
更新は、メモリやCPUがインストールされていなくても実行できます。
USBポートは全部で「8口」あるので拡張性は良いほうだと思います。
ネットワーク周りを見てみます。
付属の「WiFi 6Eアンテナ」のデザインが一新されました。
またマグネット仕様なのでPCケースの上面や側面に取り付けることができます。
設置の様子
PCIeスロットを見てみます。
グラフィックボードの自重で垂れ下がらないだけでなく、グラフィックボードを換装の際に引き抜く力も通常の1.6倍の強度を実現。
今後にかけて「グラフィックボード」は性能とともに重さも厚み(3スロット)増してくるので頑丈であれば安心です。
ちょっと、ここで旧世代「Z490-I」と並べてみます。
「VRMヒートシンク」部分のエッジが広くなりました。
また「Z490-I」はツートンカラーに対し「Z590-I」はブラックの一色となりグッと高級感が増しました。
「M.2スロット」部分は「Z590-I」の方がスリッドが入って強硬なデザインになりました。
左「Z590-I」、右「Z490-I」
それでは最後に「CPUソケット」に「Core i9-9900K」を載せてみます。
使ってみた感想
使ってみた感想
換装した「Core i9-9900K」のままなので正直、何も変わりませんが新しく備わった「Thunderbolt 4」によって拡張性がグッと上がったのは良かったです。
使い道はこれから構築しながら「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」をどっぷり使い込んでいきたいと思います。
デザインはブラックに統一されたので高級感が増してインテリア的にとてもカッコよくなりました。
良かったところ
良かったところ
❶前面「M.2スロット」が「2基」換装できるのでカートリッジ交換のような感覚で使いやすいです。
❷今のところ使い道はありませんが「CPU」や「メモリ」がなくても「USBメモリ」があれば更新アップデートできるのが、とても便利です。
❸第10世代Coreシリーズが使えるのが良いです。
❹拡張スロットの「PCIe 4.0 x16」が最新のNVIDIA「RTX30×0」やAMD「Radeon RX6×00」に対応するのでポテンシャルを最大限に引き出せます。
とは言っても今のところは「PCIe 4.0」「PCIe 3.0」もそんなに大きく変わらいないのが現状です。
今後のアップデートに期待したいです。
❺メモリ関連ですが「DDR4 OC 5333MHz」までサポートし、さらに最大容量が「64GB」までアップグレード可能なので長期間、愛用できます。
❻ストレージも最新の「PCIe 4.0規格」に対応しているので「PCIe 3.0」で出し得なかった驚異的な読み込みスピードが実現するとのことなので「超高速SSD M.2」を導入して試してみたいです。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶「Z590」のパフォーマンスを活かすには第11世代Coreシリーズでないと宝の持ち腐れです。
特に「グラフィックボード」や「M.2スロット」など「PCI Express 4.0」のパフォーマンスが活かせません。
第10世代のまま、お使いならばチップセット「Z590」を導入するメリットは少ないです。
よって「Core i9-11900K」を導入次第、追って追記を致します。
❷マニュアルに訂正があります。
「M.2 Socket3 スロット」について
Intel Rapid Storage Technology によるPCie SSD のRAID機能はCPU接続のスロットとチップセット(PCH)接続のスロット両方に Intel SSD が取り付けられている場合にのみ利用可能とのことです。
❸SSD M.2 スロット-A(上段=PCI Express 4.0)は試しに第10世代CPU「10900K」を載せてストレージが認識するか確認しましたが「BIOS画面」でも認識されませんでした。
よって第11世代CPUでないと認識しないので注意してください。
総評
総評
第11世代「Core i9-11900K」を導入する前提として「ROG STRIX Z590-I GAMING WIFI」を購入しました。
価格は少々高めですが納得できる豪華な装備がギッシリ詰め込まれています。
特にゲームなら「4K」「フルHD360Hz」など高フレームレートが狙いやすい環境が備わっているはずと筆者は期待しています。
しかしチップセット「Z590」や「Core i9-11900K」は古いプロセッサーを採用しているせいで既に「オワコン」とも言われています。
ですがプロセス14nmの「有終の美を飾る」マザーボードとして温かく迎えてみてはいかがですか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
主な仕様
Z590LGA1200ITXマザーボード
PCIe 4.0
8 + 2チームパワーステージ
双方向AIノイズキャンセレーション
AIオーバークロッキング
AI冷却
Intel WiFi6EAX210(802.11ax)およびASUS LANGuardを備えたIntel2.5Gbイーサネット
ヒートシンク付き2スロット
Thunderbolt 4 USBType-C
USB 3.2 Gen 2x2USBType-C
SATAおよびAura SyncRGB照明
関連商品
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