発売直後なかなか入手できないほど大人気の「Ryzen 3 3300X」です。
それでは「Ryzen 3 3300X」をレビューしたいと思います。
1.「Ryzen 3 3300X」が売れるワケ
2.開封の儀
3.外観
4. 「Ryzen 3 3300X」のスコアを検証
5.使ってみた感想
6.良かったところ
7.残念な点、注意する点
8.総評
9.関連商品
10.話題のトレンド
11.お時間があれば、こちらも目を通して戴けると幸いでございます
「Ryzen 3 3300X」が売れるワケ
「Ryzen 3 3300X」が売れるワケ
「3300X」は1万5千円で買えるゲームに最適なデスクトップ向けCPUです。
「3300X」は「4コア/8スレッド」にベースクロックが「3.8GHz」と高くブーストすれば「4.3GHz」に伸ばせるコスパ最強のゲーミングCPUです。
しかも「7nm」プロセスで製造されていて更に最新のPCI Expressバージョン「4.0」に対応する全く新しいCPUです。
「3300X」の凄いところはプロセス「7nm」なのです。
プロセス「7nm」と聞いてピンとこないと思いますので簡単にイラストを描きました。
プロセスが微細化するメリットとは・・・
❶より高性能なプロセッサーを製造できる
❷パフォーマンス向上(処理性能が上がります)
❸消費電力や低発熱(ワットパフォーマンス)の省エネ化
❹製造コストの低下(小さなサイズでチップがたくさん載せられる)
の以上が期待できます。
さらに「PCIe4.0」にも対応しています。
「PCIe3.0」と比較して2倍の帯域幅を実現します。
PCI Express | 帯域幅 ✕16 |
Gen2 | 8 GB/S |
Gen3 | 15.75 GB/S |
Gen4 | 31.51 GB/S |
「3300X」は、かつて第7世代の最上位CPU「Core i7 7700k、発売当時(46000円)」と同等のスペックの持ち主を言われています。
それでは「3300X」のスペックを見てみます。
CPU | Ryzen 3 3300X | Core i7 7700k | Ryzen 5 3600X | Ryzen 7 3700X | Ryzen 7 3800X | Ryzen 7 2700X |
コア数 | 4 | 4 | 6 | 8 | 8 | 8 |
スレッド数 | 8 | 8 | 12 | 16 | 16 | 16 |
ベースクロック | 3.8Ghz | 4.2GHz | 3.8GHz | 3.6Ghz | 3.9GHz | 3.7Ghz |
ブーストクロック | 4.3 Ghz | 4.5GHz | 4.4GHz | 4.4 Ghz | 4.5GHz | 4.35 Ghz |
L2 cache | 2MB | 1MB | 3MB | 4MB | 4MB | 4MB |
L3 cache | 16MB | 8MB | 32MB | 32MB | 32MB | 16MB |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-2400 | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-2933 |
TDP | 105W | 91W | 95W | 65W | 105W | 105W |
たしかに「7700K」とはほぼ同等のスペックとも思えます。
「7700K」は2017年1月に発売されたので、もう3年以上の月日が経っているので納得と言えば納得します。
ほかに「3300X」が人気がある理由は自作PCを組み立てる際に「CPUファン」が付いていることから超格安ゲーミングPCを構築しやすいからです。
それでは「Ryzen 3 3300X」のスコアを見ていきます。
開封の儀
開封の儀
外観
外観
「Ryzen 3 3300X」のスコアを検証
「Ryzen 3 3300X」のスコアを検証
【CPU】AMD社「Ryzen 3 3300X」
【マザーボード】ROG STRIX B450-I GAMING
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」
【GPU】「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」
Cinebench R20ー「CPU」
Cinebench R15ー「CPU」
「3D MARK」
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
strange brigade−「スケール150%」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
3万円の「3600X」は「3300X」の2倍の価格でありながらゲーム性能は、ほぼ同等のスコアを叩き出しました。
使ってみた感想
使ってみた感想
ひと通りゲームしたところ「NVIDIAベース」で比較的、高フレームレートが出しやすいゲームなどは苦手な印象を持ちました。
「2080Ti」でも安定せず所々、カクツキが発生しました。
良かったところ
良かったところ
❶3万円する「3600X」と同等の性能です。
自作PCを組むなら浮いた「1万5千円分」はグラフィックボードに割り当てると良いでしょう!
❷「シングルスレッド」が強く「4コア/8スレッド」の強みを活かしゲーム専用CPUに特化しています。
組み合わせで言えば「3300X」+「RX5500XT」もしくは「RX5700」くらいが丁度良さそうです。
❸CPUクーラーが付属なので自作PCチャレンジャーとして敷居が低く扱いやすいです。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶付属のクーラーを使用しているせいかベンチマーク測定中の温度は軽く「95℃」を超えます。
しっかり冷却対策を施さないとマザーボードを傷めそうで心配です。
❷弩級VGAと相性が悪いです。
特に「RTX2080ti」「RTX2080」は高フレームレートが望めません。
オススメは「GTX1660-S」「RX5700」くらいが丁度良い感じがしました。
総評
総評
1万5千円で買える「Ryzen 3 3300X」は2倍の値段の「3600X」と同等のゲーム性能を持っています。
しかし「レンダリング」や「エンコード」といった、いわゆる編集向けではないことには注意してください。
グラフィックボードの相性ですが「RTX2080Ti」「RTX2080」のような高フレームレートは期待せず「RTX2060」「RX5700」あたりまでが「3300X」のパフォーマンスが最大限に活かせる感じがします。
自作PCにチャレンジするなら構築後にもう少しCPUを強化すれば良かったとは後悔しないと思います。
ちょっと高価な自由研究のつもりで自作PCにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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