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2019年05月23日
幼女、転職決意!!-幼女戦記-[小説]
『幼女戦記(10)』
-Viribus Unitis-
【シリーズリスト】
<レーベル>:エンターブレイン
[著者]:カルロ・ゼン
(イラスト):篠月しのぶ
《プロローグ》
日本のエリートサラリーマンから、
神の暴走により幼女へと生まれ変わった
ターニャ・デグレチャフ。
効率化と自らの出世をなにより優先する彼女は、
その世界で最も危険な存在へとなっていく―――。
◇
帝国という国家の砂はいずれ尽きる。
遺された時間は、あまりにも少ない。
砂時計の砂が尽きるまでに、
人はそれぞれの決断を迫られる。
ある者は、
そんなはずがないと運命に目を瞑る。
ある者は、
破局を拒絶する道を選ぶ。
運命だとしても、
大人しく滅ぶ道理があろうか。
活路を求めて彼らはあがく。
そして、ターニャもまた
『愛国者』という仮面の裏で誓う。
己は、絶対に沈む船から逃げ出す、と。
「……転職だ。転職活動しないと」
しかして、社会的動物に逃げ道は乏しい。
帝国軍とは必要の奴隷なのだ。
彼らは、手段をえらばない。
〜幼女、転職決意!!〜
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2019年05月22日
幼女(バケモノ)さえ抜け出せぬ混沌。-幼女戦記-[小説]
『幼女戦記(9)』
-Omncs una manet nox-
【シリーズリスト】
<レーベル>:エンターブレイン
[著者]:カルロ・ゼン
(イラスト):篠月しのぶ
《プロローグ》
日本のエリートサラリーマンから、
神の暴走により幼女へと生まれ変わった
ターニャ・デグレチャフ。
効率化と自らの出世をなにより優先する彼女は、
その世界で最も危険な存在へとなっていく―――。
◇
療養・再装備のため、
帝都へ帰還したレルゲン戦闘団。
そこで目にしたのは、
死という非日常に慣れてしまった
祖国の日常だった。
激烈に損耗し、閉塞感に
囚われた帝国の世論はあまりにも
『勝利』を渇望してやまない。
そして新たにターニャに
与えられた「無理」な仕事は、
潜水艦による敵戦隊の捜索撃滅。
秘密兵器はMAD手製の大型魚雷。
死力を燃やし尽くしてなお、
その先にも暗闇が横たわる。
己に平穏を――。
ターニャのささやかな願望さえも、
あまりに遠い。
出口のない戦争は
激化の一途をたどる。
〜幼女(バケモノ)さえ抜け出せぬ混沌。〜
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2019年05月20日
老人の覚悟、幼女の保身。-幼女戦記-[小説]
『幼女戦記(8)』
-In omnia paratus-
【シリーズリスト】
<レーベル>:エンターブレイン
[著者]:カルロ・ゼン
(イラスト):篠月しのぶ
《プロローグ》
日本のエリートサラリーマンから、
神の暴走により幼女へと生まれ変わった
ターニャ・デグレチャフ。
効率化と自らの出世をなにより優先する彼女は、
その世界で最も危険な存在へとなっていく―――。
◇
連邦資源地帯への大規模攻勢作戦
『アンドロメダ』。
無謀を説いていたゼートゥーア中将は
参謀本部から東部への『栄転』に至る。
先細った連絡線、
破たん寸前の兵站網、
極めて長大な側面の曝露。
要するに、
誰もがオムツの用意を忘れているのだ。
かくして、ゼートゥーア中将は
レルゲン戦闘団へ特命を下す。
指揮官たるターニャに命じられるのは
退却の許されない籠城戦。
勝たねばならない。
人材、食糧、砲弾、
すべてが不足すれども
勝利依存症の帝国は戦争を止められない。
苦しかろうとも、続けるしかない。
足りない火力は血と覚悟で埋めるのみ。
さぁ、起こりうるすべてに備えよう。
〜老人の覚悟、幼女の保身。〜
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2019年05月19日
泥沼化していく戦争の最前線で幼女は何を思う――-幼女戦記-[小説]
『幼女戦記(7)』
-Ut sementem feceris, ita metes-
【シリーズリスト】
<レーベル>:エンターブレイン
[著者]:カルロ・ゼン
(イラスト):篠月しのぶ
《プロローグ》
日本のエリートサラリーマンから、
神の暴走により幼女へと生まれ変わった
ターニャ・デグレチャフ。
効率化と自らの出世をなにより優先する彼女は、
その世界で最も危険な存在へとなっていく―――。
◇
東部戦線の不毛な
泥濘の上とて砲火は途絶えぬ。
第二〇三魔導大隊を中核とする
サラマンダー戦闘団もまた、
その狂騒に投げ込まれた歯車の一つ。
よかれ、悪しかれ、
蒔いた種は刈り取らねばならない。
戦争当事者ならば、
誰が祈らずにはおれようか。
せめて、豊かな勝利の恵みがあれかし、と。
故に誰もが努力し、工夫も惜しまない。
だから、誰もが、蒔いた種の刈り入れを願う。
どこに蒔いたのかも自覚せず、
ただ『勝利』を、と。
泥沼化する戦争に幼女は何を思う――
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2019年05月18日
冬季戦――雪、泥、幼女。-幼女戦記-[小説]
『幼女戦記(6)』
-Nil admirari-
【シリーズリスト】
<レーベル>:エンターブレイン
[著者]:カルロ・ゼン
(イラスト):篠月しのぶ
《プロローグ》
日本のエリートサラリーマンから、
神の暴走により幼女へと生まれ変わった
ターニャ・デグレチャフ。
効率化と自らの出世をなにより優先する彼女は、
その世界で最も危険な存在へとなっていく―――。
◇
生存とは、いつだって闘争だ。
帝国軍、
ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐は
極寒の東部戦線において文字通りに
原初的な事実を『痛感』していた。
精緻な暴力装置とて、
凍てつき、動くことすら、骨を折る季節。
なればこそ、冬には策動の花が咲く。
矛盾する利害、数多の駆け引きが
誰にも制御しえぬ混迷の渦を産み落とす。
誰もが嘆く。こんなはずではなかった、と。
さぁ、覚悟を決めよう。
何事も、もはや、驚くには値しない。
〜生存とは、いつだって闘争だ。〜
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