アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2017年05月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール
Blender,3DCG使いになるための日々@やまちさんの画像
Blender,3DCG使いになるための日々@やまち
プロフィール

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2017年04月08日

Blenderで動物をスカルプトモデリング(後編)

第二回目の記事投稿です。やまちです。

前回、動物のベースメッシュを作りました。今回は、いよいよスカルプトモデリングで細かいディティールを作っていきます。


その5:各パーツの結合

前回、その3で各部位のベースメッシュを別オブジェクトとして作りました。先に、これらのベースメッシュを1つのオブジェクトに結合させる必要があります。


結合前に各オブジェクトのModifier(Subdivision SurfaceやMirror)を適用しておく必要があります。適用したいオブジェクトを選択してツールシェルフ(3Dビュー上でTキーを押すと出たり消えたりする部分)のSculpt toolsからApply Modsを押せば、すべてのオブジェクトのModifierを適用できます。


2-1.PNG

各パーツを選択して、Sculpt toolsよりUnionを押すと各パーツが結合されます。先に胴体と足、腕など大きなパーツを結合します。指や爪など細かいパーツは後で結合するので今はそのままにしておきます。※Alt+Jの結合ではメッシュが結合されないのでダメ!


2-2.PNG

下のように結合したベースメッシュの一部の色がおかしい場合、面の向きが反転してしまっている可能性があるので、次の操作で直します。


2-3.PNG

結合したベースメッシュを選択してエディットモードに入り、Aキーで全頂点を選択します。Ctrl+NまたはツールシェルフのShading/UVsタブのNormalsからRecalculateを押して面の法線の向きを再計算させて揃えておきましょう。


2-4.PNG
2-5.PNG


その6:スカルプトモデリングによる細部の作成

やっとスカルプトモデリングです。スカルプトモードに入ります。


2-6.PNG

スカルプトモデリング中によく使うショートカットキー

  • F:ブラシサイズの変更(下の画像のRadius)
  • Shift+F:ブラシの強さの変更(下の画像のStrength)


尻尾や角の先端など細い部分は反対側まで影響していまい尻尾全体が変形してしまうことがあります。その場合はFront Faces Onlyを有効にすると表面のみを成形するので活用しましょう。


Add,subtractで追加、除去の変更ができます。


2-8.PNG

よく使うブラシの特徴

  • Smooth:表面のならしなどに使う。自動でメッシュが分割されることはない。
  • Clay Strips:表面のならしや角を丸めるときに使う。自動でメッシュが分割される。
  • Grab:角や鼻などを作るときに使う。メッシュが分割されないので伸びてしまう。
  • Snake Hook:表面の凹凸や突起物を作るのに便利。Grabと違いメッシュを作って盛るので、均一なメッシュのまま突起物を作れる。
  • Crease:鋭い角や切れ込み、シワを作れる。
  • Sculpt Draw:標準的なブラシ。


Shiftを押している間はブラシがSmoothに変化し、Ctrlを押している間はブラシの効果が反転します。


2-7.PNG

Dyntopのチェックを有効にすると自動的にメッシュを細分化してくれます。Constant Detailはズームしても同じサイズで細分化し、Relative Detailはズームすると細分化も細かくなります。


基本的にはConstant Detai、Subdivide Collapseでいいと思います。


Detail Sizeで自動分割の細かさを設定できます。部位によって適度に変更しましょう。今回は胴体は8%くらい、顔は2~4%くらいに設定しました。


Symmetry/LockのMirrorのXを有効にしておけば、左右対称になるように、片側をモデリングすれば反対側も勝手にモデリングしてくれます。


2-9.PNG

まずは表面やパーツのつなぎ目を滑らかにしていきます。基本的にはClay Stripsで適度にメッシュを分割しつつ、Shiftキーを押しながらもう一度なぞれば表面を上手く滑らかにできます。


2-10.PNG

表面を滑らかにできれば、関節や骨格、筋肉などを意識しながらモデリングしていきます。Sculpt Drawで筋肉を盛り、Creaseでシワをつけ、Snake Hookで角や鼻の穴などを作っていくといいと思います。


下のように口の内部などやりにくいところはAlt+Bで選択した部分のみの部分表示ができるので活用しましょう。


2-11.PNG

胴体や腕、足などの表面を滑らかにできたら、これに指や爪、牙、角などのパーツをその5で行ったように結合し、ディティールを作っていきます。ここは納得できるまでじっくりモデリングしていきましょう。


先にその6に進んで目を作ってしまうのもありだと思います。目を先に作るか指や爪を先に作るかはお好みでいいと思います。今回は指や爪を作った後、目を作り、牙と角を最後に作りました。


その7:目の作成

一通りモデリングできたら、下の画像のように目を付けます。本体にBlobブラシで目の穴を作ります。


2-12.PNG

球を出し、エディットモードでAを押して全頂点を選択します。


2-22.PNG

R、X、90、エンターの順にキーを押してx軸方向に90度回転させ、再びAキーを押して頂点を非選択状態にします。 次に下の水色で示した部分でShift+Alt+右クリックを押して1ループ選択します。このループが黒目の輪郭になります。下の画像より先端のループを選択する方が良いかもしれません。


2-23.PNG

2-24.PNG

Shift+SからCursor to selectedを選択して3Dカーソルを移動させます。


2-25.PNG

さらにピボットポイントを3Dカーソルにします。


2-26.PNG

ループ先端部分も選択し、S、Y、-1、エンターの順にキーを押してY軸方向に反転させ、窪みをつけます。


2-27.PNG

2-28.PNG

オブジェクトモードに戻り、ツールシェルフのEditからSmoothを適用します。


2-29.PNG

Subdivision SurfaceのModifierを使い、エディットモードに入りエッジを出すため凹み部分にCtrl+Rを押して下のようにループの外側部分を分割します。


2-31.PNG

最後にMirrorのModifierを使ってもう片方の目も作って、本体に作った穴に埋めます。


2-32.PNG

2-15.PNG
2-14.PNG
2-20.PNG
2-21.PNG
2-17.PNG
2-16.PNG
2-18.PNG
2-19.PNG

完成!


まだ毛ができていませんが今回はここでひとまず完成としたいと思います笑
ここがわからない、ここ間違えてるのでは?などなど、ご質問やご指摘などあればコメントの方にお願いします!

2017年04月06日

Blenderで動物をスカルプトモデリング(前編)

第一回目の記事投稿になります。やまちです。早速ですが、Blenderのスカルプトモデリングを使って動物をモデリングしてみました。


スカルプトモデリングと言えば粘土をこねるような感じでモデリングでき、ZbrushやフリーではSculptrisなどが有名ですが、Blenderも一応対応しています。


今回は以下の動画を参考にしながらネットで拾ってきたクリーチャーの画像からモデルに起こしてみました。Googleの画像検索で「creature」などで検索するとかっこいクリーチャーの画像がたくさん出てきます。できれば横から見た図の方がモデリングしやすいので「creature side」などで検索するのもいいと思います。


今回使用させていただいた画像はこちら

artstationと言うサイトのTroll Juncha様の画像を使用させていただきました。(URL:https://www.artstation.com/artwork/04gne



また、youtubeの以下の動画を参考にしながらモデリングしてみました。

参考動画:



動画の内容としては、部位ごとに大まかな形をモデリングした後、パーツを結合し、そこからスカルプトモデリングで細かなディティールを加えていくという感じでした。以下が動画を参考にしながらモデリングした大まかな手順です。


その1:Sculpt Tools addonの導入

まずはGithubからSculpt Tools addonというアドオンをダウンロード(下の画像の緑色のタブ「Clone or download」からDownload ZIPを選択)して、より使いやすくします。


1-1.PNG

BlenderのFile>UserPreferencesからInstall from fileでアドオンのインストールは完了です。


1-2.png
1-3.png


その2:下絵の挿入

画像ファイルをドラッグ&ドロップするかプロパティシェルフ(3Dビュー上でNキーを押すと出たり消えたりする部分)のBackground Imagesから背景画像を選択します。


1-4.PNG

Axisでどの方向から見た時に画像を表示させるかを指定できます。デフォルトではAll Viewsとなっているので邪魔に感じる時はRightなどに変更しましょう。ちなみにテンキーの3で右側面からの視点に変更できます。


Opacityで画像の透過度の設定ができます。BackとFrontの切り替えで画像をモデルの後ろに表示させるか、前に表示させるかを変更できます。X、Y方向に移動させたり回転させたり、サイズの変更もできるので好きに設定します。


1-5.PNG


その3:ベースメッシュの作成

各パーツの元となるベースメッシュを作ります。まず、CubeにSubdivision SurfaceのModifierを使います(下図左側)。次にViewの設定値を適度に設定します(下図右側)。ここでは2としました。


1-6.PNG
1-7.PNG

これを下絵に合わせながら延長しつつ胴体の概形を作っていきます。エディットモードで面を選択してEキー(延長)やCtrl+R(面を分割)を用いると良いでしょう。


1-8.PNG

胴体のベースメッシュができたらエディットモードでどこか1つの面を選択してShift+Dキーでコピーし、Pキーを押してBy loose partsで別オブジェクトに分割します。


1-9.PNG

オブジェクトモードに戻ると、コピーした面が別のオブジェクトとしてあるはずなので、MirrorのModifierを使って左右対称になるように腕や足、指、爪も作ります。

1-10.PNG

指や爪は1つ作って、あとはコピーしてSキーでサイズ調整をすると楽にできます。各パーツは指や爪も一本ずつ別オブジェクトとしてモデリングした方がやりやすいと思います。骨格や筋肉を意識しながら少しずつ調整していきます。 このとき、口の内部までモデリングしたい場合は、下あごは胴体と別パーツとして作った方がいいです。


1-11.PNG

1-12.PNG


その4:細部のモデリングの前の準備

プロパティシェルフから、ShadingのAmbient Occlusionを有効にすると、角に陰が付き、見やすくなります。Matcapを設定するとオブジェクトの質感を見やすくできるのでおすすめです。


1-14.PNG

1-15.PNG

また、DisplayのOnly Renderを有効にするとカメラやライト、グリッドなどの不要な物が表示されなくなります。


1-16.PNG

3Dビュー上でShift+Spaceキーで3Dビュー以外を非表示、Alt+F10キーでツールシェルフやプロパティーシェルフを含めた3Dビュー以外を非表示にもできるので活用しましょう。


次回はスカルプトモデリングで実際に細部のモデリングに入ります! ここがわからない、ここ間違えてるのでは?などなどご質問やご指摘があればコメントまでお願いします!

それではまた次回!


後編へ続く
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。