こんにちは!
ナビゲータのEVEです。
本日は、日曜日ということで、セキュリティに関するお話しです。
前回、11月17日では、サイバー・フィジカルセキュリティ対策フレームワーク(以降「CPFS」という)は、「Society5.0」におけるセキュリティ対策の全体像を整理しまとめられた資料で、サイバーセキュリティ経営ガイドラインを実現するフレームワークとして紹介し、その前提条件となる、サイバーセキュリティ経営ガイドラインの復習をしたところで終えました。本日は、CPFSの核心に入っていきたいと思います。
[CPFSとは?]
では、本日も、早速CPFSについて、ChatGPTに解説をしてもらいましょう!
サイバー・フィジカルセキュリティ対策フレームワーク(Cyber Physical Security Framework, CPFS)は、サイバー空間(情報システムやネットワーク)とフィジカル空間(製造設備や社会インフラ)を統合したシステムにおけるセキュリティ対策の指針を提供するフレームワークです。特に、製造業や社会インフラなどの重要な産業分野で、サイバー攻撃による被害を未然に防ぎ、安全性と信頼性を確保することを目的としています。
以下に、CPFSの主な特徴と構成要素を解説します:
■背景と目的
❶背景
・IoTやデジタル化の進展により、サイバー空間とフィジカル空間が密接に結びついています。
・サイバー攻撃による被害が物理的な安全性にも影響を及ぼすようになり、従来のITセキュリティ対策だけでは不十分になっています。
❷目的
・サイバー攻撃のリスクを評価し、物理的な影響を最小限に抑える。
・サイバーとフィジカルの両面で安全性を確保し、社会全体の信頼性を高める。
■CPFSの主な構成
CPFSは、以下のような主要な要素で構成されています。
❶ガバナンス(Governance)
・ポリシーの策定:組織全体でのセキュリティポリシーの明確化。
・責任の明確化:経営層や現場担当者の役割と責任を定義。
❷リスクアセスメント(Risk Assessment)
・サイバーおよびフィジカル両面でのリスク評価を行い、リスクに基づく優先順位付けを実施。
❸対策の実施(Mitigation Measures)
・技術的対策:ネットワークセキュリティ、認証システム、監視システムの導入。
・人的対策:従業員のセキュリティ意識向上やトレーニング。
・組織的対策:異常検知のプロセスやインシデント対応計画の整備。
❹継続的改善(Continuous Improvement)
・定期的な監査と評価により、セキュリティ対策の効果を検証し改善する。
❺サプライチェーン対策(Supply Chain Security)
・サプライチェーン全体のセキュリティリスクを管理し、関係者と連携して脅威を軽減。
■CPFS導入のメリット
❶統合的なセキュリティ
サイバーとフィジカルの両面を同時に考慮することで、包括的な対策が可能。
❷リスク軽減
重要なシステムや設備に対する攻撃の影響を最小限に抑えられる。
❸コンプライアンス対応
国際規格や法令に適合した運用が可能。
■関連する国内外の取り組み
・国内:経済産業省が提唱する「サイバー・フィジカルセキュリティフレームワーク(CPSF)」。
・海外:アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が提案する「Cybersecurity Framework」など。
■実践へのステップ
1)現状のセキュリティ対策の棚卸し。
2)リスクアセスメントを通じて優先順位を決定。
3)必要な技術的・人的対策を計画・実施。
4)定期的な監査とトレーニングを通じた継続的改善。
CPFSは、技術的なセキュリティだけでなく、組織の運営全体を視野に入れた包括的なフレームワークとして、今後さらに重要性が増すと考えられます。
サイバーセキュリティ経営ガイドラインでは、
❶リーダーシップの発揮
❷サプライチェーンセキュリティの強化
❸関係者との積極的なコミュニケーション
以上の3つの原則を上げ、その原則を実現をするために重要な10項目を上げましたが、その10項目を実現するために、CPFSというフレームワークが提供されていそうだというのは分かりますが、その関係が以上の説明から分かりずらいので、その関係についてズバリChatGPTに聞いてみました。
❶両者の関係性
サイバーセキュリティ経営ガイドラインとCPFSは、異なる目的を持ちながらも補完的な関係にあります。以下のような相互作用があります:
@経営戦略と技術戦略の連携
・ガイドラインの役割
経営層がサイバーセキュリティを経営課題として捉えるための方向性を示し、対策にリソースを割り当てるなどの意思決定を支援します。
・CPFSの役割
経営層の意思決定に基づき、具体的に現場で実行する技術的・運用的対策を提供します。
例)経営者が「重要インフラのサイバーセキュリティを強化する」と決定した場合、その具体的な技術フレームワークとしてCPFSが活用される。
A目標設定と実行手段の統合
・ガイドラインが提示する「3原則」と「10項目」は、企業全体での目標設定や方向性を定める指針を提供します。
・CPFSはその目標を達成するために、セキュリティ対策の優先順位や実行計画を具体化します。
例)PDCAサイクルを用いた継続的改善を行う際、CPFSは具体的な実行手段を提供します(例えば、ネットワークセグメンテーションの方法やインシデント対応手順)。
B 組織的視点と技術的視点の統合
・ガイドラインは「組織全体でのリスク対応」を強調していますが、CPFSはその中で特に「サイバー空間とフィジカル空間のリスク」を統合的に管理する方法論を補完します。
例)サプライチェーン全体のリスク把握(ガイドライン第2原則)は、CPFSのリスク評価手法を活用することで実現可能です。
❷実践的な活用の流れ
(1) 経営層がガイドラインに基づいてリスクを認識し、方針を策定
例)重要インフラ保護の必要性を認識し、リスク評価を実施することを決定。
(2)具体的な対策の実行にCPFSを適用
例)リスク評価結果を元に、CPFSで示されるベストプラクティスを参照し、対策を実施。
(3)PDCAサイクルによる継続的改善
例)CPFSの「診断ツール」を利用して現状を評価し、改善を図る。
❸まとめ
「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」は企業の経営層がサイバーセキュリティに取り組むための方向性を示し、「CPFS」はその実行手段を具体的にサポートするフレームワークです。両者を統合的に活用することで、組織は経営戦略から現場の技術的対策までを一貫して進められます。この連携により、サイバーセキュリティリスクを効果的に管理し、企業価値や信頼性を向上させることが可能です。
[あとがき]
以上の解説で、もしかしたら、CPFSがサイバーセキュリティ経営ガイドラインのフレームワークとなりうるのか、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、CPFS本文は、262ページあり、対応要件などが表となっていて、かなり詳しくまとめられています。その内容は、フレームワークと呼んで問題ない内容となっています。
但し、その全てが自社で利用できるというものではありません。産業ごとにも違いますし、会社によってもいろいろな面で違ってきます。セキュリティやシステムエンジニアと相談し、必要と思われるところを選択し利用することをお勧めします。加えて、不足している部分もあると思われます。その部分については追加しご利用ください。
なんて、偉そうなことを言っていますが、262ページの文書量も多いのですが、その中身もかなり細かい字でびっしり書かれていて、私も全部読めていない状況です。本文の熟読については、宿題としてすべて読み、気づいたことがありましたら、来週報告させていただきます。
では、また!!!
■サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(経済産業省))
https://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/wg1/CPSF_ver1.0.pdf
■サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(CPSF) 〜セキュリティ研究室(2024年11月17日)
https://fanblogs.jp/bahamuteve/archive/525/0
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