これから書くことは、とても話がややこしいと思います。実際にしたことをそのまま順に説明します。
発端
きのうライブドアブログに作ったエロサイトにたくさんアクセスがあったのでリンク元を調べて
みました。そこでこんな記事を見つけたんです。
「ブログパーク」より
プリン20個のつもりが、4000個キター! 誰が悪い? こんにちは!J-CAST会社ウォッチ編集部です。先日、京都の大学生協で女性職員がプリンを20個注文したそうです。しかし到着したのは、なんと4000個!どうやら注文端末の入力を誤ってしまったようです。 困った職員たちは、手分けして周辺大学に協力を呼び掛け、一部を引き受けてもらうことに。その様子を見ていた学生さんが同情し、山積みのプリンの写真を撮り「買ってあげて!!」とツイートしたところ、あっという間に売り切れてしまいました。 ★プリン20個のつもりが4000個! 誤発注を防ぐシステムなかったのか
これを読んで思ったのが「すげえな。4000個完売か?やれば出来るもんだな。
ツイッターすげー!」だったんですが、よく考えたら何かがおかしい。
どうやったら20個を4000個に打ち違えるのか?
これ、実は重要な問題だと思うんです。
何が重要かというと、実際に操作したシステムの不備云々はどうでも良くて、この記事が正しいのかどうかという意味で重要だと思うんです。
今は4000個のプリンを完売できた事に驚いているわけで、これが四百個だったら驚き方が違う
わけです。
で、考えるんですが20個を200個に打ち間違えるならよくあることだと思います。
でも2と4をどうやれば間違えるのか?
ここで一つの仮定をします。1箱20個入りのセットがあった場合です。
単品なら20と入力します。でも20個入りセットがあったなら、1と入力すれば20個です。
それを間違えて20個入りセットに20と入力したのではないか?そう仮定すれば間違えた理由は
納得できます。
でも20x20は400です。その間違え方だと4千ではなく4百になるはずなんです。
それとも1箱200個のセットがあったんでしょうか。
ということで記事の4000は400ではないか?という疑惑が出ました。
さっき書いたように4000個完売させるのと、400個完売させるのでは驚きが全然違う。
正直400個だったらそれほど難しくはないと思うんです。でも、難しくないことなら記事にはしない
だろうから、4000個なのかも。
わからないのなら、元のニュースを見ろ
ということで元のニュースを見てみます。サイトはJ-CAST会社ウオッチでした。
Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のsasuke3150さんは、先日報じられたあるニュースが気になっています。関西地方の大学売店でプリンを誤発注し、20個のつもりが4000個届いてしまったというものです。 困った担当者は、近隣の大学に品物の一部を引き受けてもらいましたが、とても売れそうにないと途方にくれていました。しかし、同情したある学生が山積みのプリンの写真を撮り「買ってあげて!!」とツイッターに投稿したところ、あっという間に売り切れたという話。これを知った質問者さんは「おかしい」と思ったのだそうです。
やっぱり4000個届いたと書いてあります。OKWaveの質問でもそうなっています。
やっぱりツイッターすげー!です。
「OKWave」より
プリンの誤発注について
今日のテレビ番組である大学の売店でプリンの誤発注が話題になっていた。
担当者は20個注文する予定が間違って4000個の発注をしてしまった。
大学には4000個のプリンが届き担当者は困惑していた。
そこで他の大学に1500個引き受けていただいた。
担当者が悩んでいたところある学生がツイッターで呼びかけ
発注ミスのプリンを拡散するように呼びかけたところ
発注ミスのプリンを買いたい学生が殺到し完売したとのことです。
でも質問してるのは実名でない人だし、テレビ番組名も書いてないですね
別にこの質問がどうこう言うつもりはないですが、投稿などでは穿った見方をすれば、話を創作できるんです。他の人はどう思うか知りませんが、私は今のままでは、この話に信憑性がないと判断します。
でも、ググったらこの事件のニュース記事が見つかりました
テレビ番組ではないですが、中国新聞の記事にありました。
大学生協、プリン4000個誤発注 ツイッターで「買ってあげて」
京都教育大(京都市伏見区)の生活協同組合が誤って、本来の約200倍に当たる約4千個のプリンを発注してしまい、京都大など近隣の大学生協に引き受けてもらったほか、事態を知った学生がツイッターで購買を呼び掛ける騒動があった。
京都教育大の生協では即日完売し、生協関係者は「本当にありがたい話です」と恐縮しきりだ。
生協によると、10月31日、担当者がプリン20個と入力するところを、誤って約4千個と発注用の機器に入力。今月1日に倉庫に品物が届いた。
ミスに気付いた生協は自力で約200個をさばくことを決めたほか、滋賀、京都、和歌山の五つの大学の生協に事情を説明し、約3800個を引き受けてもらった。
商品が届いた京都教育大では2日、陳列棚に張り紙をして事情を説明し、35円値引きして発売。学生がツイッターで「買ってあげて」などと情報を広めた結果、その日の昼すぎに完売した。
確かに4000個の誤発注をしたようです。
でも「ミスに気付いた生協は自力で約200個をさばくことを決めた」だったんです。
注:OKWaveでは「そこで他の大学に1500個引き受けていただいた。」となっています。
どちらが正しいかは未調査。
完売。(残りの3800個は近隣大学の生協に引き取ってもらった)
これと
学生さんが同情し、山積みのプリンの写真を撮り「買ってあげて!!」とツイートしたところ、
あっという間に売り切れてしまいました。
は同じ事を書いています。
同じことなんですが、受ける印象は全然違うと思います。
ニュースというものは伝え方で全然違うものになる
今回は「一瞬で4000個を売りさばくTwitterの拡散スゲー!」という記事を書こうと思って、
裏取りをしたらこういう結果になってしまいました。ボツにするかと思ったんですが、
予定を変え「裏取りって結構重要」だなということを記事にしてみました。
書く側の裏取りと文責は大切です。
ですが、今のように誰でも発信できる世の中だと、読む側も、信用できる記事と出来ない記事が
ある事はわきまえていないといけないと思います。
文章は書き方で全然違うものになります。「彼女は瞳が綺麗でグラマーです。」というのと
「彼女は老けていて足が臭い。」というのは同じ人のことかもしれないのです。たとえ事実であってもどこをどう取り上げて伝えるかで印象は大きく変わります。
今は読む側にも判断力がないと食い物にされる世の中です。
「これを買えば絶対儲かります!」その話、本当ですか?