はなしあいて

家族のことをたくさんしてきた
いつも自分は後回し

いつのまにか疲れてきて

なんで、私だけこんなことしてるんだろう

誰一人、私の世話などしないのに
私がいろいろ世話することは当然のことで

くたびれて家事ができない時も
かわりに誰がやるわけでもなく

私が旅行で家にいない時も
家事は、溜まるだけ

私は、家事をするためだけに
生きていなければならないのか
しかも
家事なんか好きじゃない
全然得意にならないし
面倒なのはみんな一緒

そして、ある朝

「こんな人生いらない、生きてる意味ない」
と、叫んでいる

それから毎日毎日、そう叫びながら
何をしても悲しく
自分の人生なんだったんだろうと嘆く

精神的なことだから
まわりにも理解しようとする人はいない
全部、自分のせい

面倒なことも自分だけがやって
それが苦しいと思うことも自分が悪い

もうこれ以上、人のために生きるなんてできない

たった１度の人生なのに
こんな毎日じゃ、生きてる意味もない
生きがいにできることもないし
私は、ひとりぼっちだ

自分のために生きれないなら、別に
もう存在しなくてもいいと思う

楽しいと思うことがどんどん減っていく
ずっと、自分を後回しにしてきたから

気付いたら、自分の周りには
なんにも無かった

何のために生きてるのか、実はわかっていない

自分が誘わなければ、誰も私を思い出さないし
声もかけない
それなら、もうそんな知り合いは、必要ない

誰もいない
何もない

自分のために生きたいのに、存在する価値もないくらい
何もない自分

何かと比べているから
外のことを気にしているから

自分のやりたいように生きればいい

この思いの繰り返しだけど


私の人生は、幸せで、良い人生でした

そう断言しておこう
思ってないくても言葉にしておこう

それしか今はできないなら、それでいい
そのうち、また、ノー天気な日がやってくる

生きる意味109 [ 長南瑞生 ] 感想(3件)