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日曜東京〜第37回ジャパンC(GT)

有馬記念を連覇した馬といえば、スピードシンボリ、シンボリルドルフ、シンボリクリスエスなど「シンボリの名馬たち」をはじめ、グランプリ男と呼ばれたグラスワンダー(宝塚記念を含むグランプリ3連覇)などそうそうたるメンバーがいる。

天皇賞の連覇というと、春連覇はメジロマックイーン、テイエムオペラオー、そしてキタサンブラック、秋連覇はシンボリクリスエスのみ、春秋連覇はタマモクロス、、テイエムオペラオー、そしてキタサンブラック、メジロマックイーンの秋1位入線18着降着の大事件を含めても4頭、秋春連覇はスーパークリーク、テイエムオペラオー(春・秋・春の3連覇)のみ。

また、隔年優勝では有馬記念のオグリキャップ、オルフェーヴルという近現代のスーパーホースの名前が刻まれ、天皇賞春ではあのライスシャワーの名前がよみがえる。1つのレースを2度以上制することは、歴史に名を残す名馬たちでも容易ならざる偉業なのだ。

歴史こそ異なるが、国内最大のレースとなったジャパンカップは過去37回で、連覇を達成したのは牝馬三冠に輝いたジェンティルドンナただ1頭のみ。隔年で2勝を挙げた馬もない。ただでさえ難しい連覇に今年挑むのが、すでに天皇賞連覇を2パターンで実現したキタサンブラック、至難の業といっても過言ではないJC連覇に挑む。

キタサンブラック(父ブラックタイド)は、今秋は昨年の京都大賞典からの臨戦ではなく、あえて天皇賞秋を緒戦としてJC連覇をもくろむ。昨年より1つ年齢を重ねたこと、そして引退レースの有馬記念だけは絶対に落とさないという、北島オーナーを筆頭とする陣営の意図を強く感じる。

ところが前走の天皇賞は、あの過酷な馬場状態で行われ、みなが外を回ったからキタサンブラックは経済コースを回ることができたとはいえ、あのレースは想定外だっただろう。それに、キタサンブラックは凱旋門賞挑戦というプラン(人間の意図)が絡んで宝塚記念を大敗したことも記憶に新しい。

個人的には、かつてのディープインパクトやオルフェーヴルがそうだったように、「愛すべき(馬券の)敵」とは真っ向勝負、引退レースで去り行く名馬の馬券は1円も買わないスタンスで、今年も去り行くキタサンブラックを見送りたいと考えている。

条件的にはやはり有馬記念に照準を合わせたいところだが、キタサンブラックが勝つシーンを見るならぜひJCでという思いが個人的にはある。ということは、今回もキタサンブラックを負かすことができるとしたら・・・というスタンスで組み立てる。

そんなのもうダービー馬レイデオロ(父キングカメハメハ)しかいないじゃないか・・・の声はよくわかるのだが、レイデオロはまだ厳しい競馬なんてまったく経験していない。キタサンブラックとは経験値が異なる。キタサンブラックをまともに負かしに行くとすると、返り討ちに遭う可能性が高いと踏んでいる。

中心は、春に厳しい競馬を経験し、ここが全力と思われるシャケトラ(父マンハッタンカフェ)にした。前走天皇賞は、まったく仕上げられていない状態でのたいへんな道悪競馬となり、途中からまったく追わずの15着に大敗した。勝ったキタサンブラックからは実に7秒近くも離される、絶望的な着差で敗れた。

普通ならダントツ最下位でも不思議ないのにシャケトラからさらに2秒近くも遅れるシンガリ入線となったのが、安田記念勝ちがあるサトノアラジン・GT馬である。そういう過酷なレースをキタサンブラックとともに走ったということは、シャケトラはキタサンブラックよりもはるかにダメージがないことを意味している。

そもそもシャケトラははじめからここが目標だったフシがある。春、有馬記念コースで行われた日経賞では格上と思われる相手に圧巻の競馬を見せつけた。だからこそ有馬記念で・・・との向きもあるとは思うが、それなら勝てないことを承知で天皇賞なんてつかう意味がないのである。角居調教師がそんなミスジャッジをするはずがないのだ。

個人的には、シャケトラの走りは中山ではなく、広い府中でこそのタイプとみている。それで浅いキャリアながら中山の日経賞であのパフォーマンスである。自信はともかく、今回ばかりはシャケトラにゆるぎない本命を打つ。

当然ルメールのレイデオロや手が付けられない状況のデムーロ兄・サトノクラウン(父マルジュ)あたりは首位候補だが、そういうときにシレっと一角を崩しそうな「秋のステイゴールド産駒」であるレインボーラインと岩田騎手にも大いに期待したい。

意外性あるサウンズオブアース(父ネオユニヴァース)はこの時期の府中の馬場は向きそう。斤量軽いソウルスターリング(父フランける)も天皇賞は大健闘だっただけに怖い。外国馬はドイツ馬ギニョール(父ケープクロス)くらいしか買う気がわかない。

◎ シャケトラ
○ キタサンブラック
△ レインボーライン、レイデオロ、サトノクラウン、サウンズオブアース、ソウルスターリング、ギニョール

日曜京都〜第34回マイルCS(GT)

先行馬が厳しいラップを刻むこと必至のマイルGTで逃げ切ることは至難の業。そう思って珍しくデータを調べてみると、昨年は春の安田記念も秋のマイルチャンピオンシップもそれぞれロゴタイプ、ミッキーアイルによる逃げ切りの決着だった。

もちろんマイルGTを勝った時点で勝ち馬たちは無条件に素晴らしいが、安田記念はモーリスという絶対的エースをマークするあまりの超スロー、しかも当のモーリスは海外帰りの不利でまったく精彩を欠いた2着があり、マイルCSは浜中騎手の「大失態」の騎乗で華やかなマイルGTに水を差す結果だった。つまり、「マイルGTを鮮やかに逃げ切るのは至難の業」なら正しいことになるだろう。

なぜ逃げ切りのことが気になったかというと、本命馬が逃げ候補のマルターズアポジーだったからである。5歳牡馬、武士沢騎手・・・人馬にとってアスリートとしての最重要なターニングポイントになりそうなレース、本来なら全力で応援したかった。しかし今は、ふつうの応援・・・要は評価を下げたのだ。

菊花賞のときにも、本命予定だったウインガナドルが想定以上に人気していて、実績がない逃げ馬が人気を背負わされるほどロクなことはないという理由で格下げし、予想、そして馬券的には大正解だった。今回のマルターズアポジーもあの菊花賞にオーバーラップする部分がある。だいたい逃げ馬に「オーバーラップ」なんてまったく不吉な用語である。

マルターズアポジーの父ゴスホークケンは、ストームキャット系の種牡馬バーンスタインの子で、父母両系統から早熟スピードタイプをだれでも連想するような血統背景にあり、事実2歳王者に輝いた以降はまったく記憶に残っていないほど成長を欠いた。

マルターズアポジーはゴスホークケンの子とは思えないほどの成長を見せたがすでに5歳秋。古馬、そして秋になっての成長力といえば、同じ5歳馬でもまったく印象が異なるステイゴールド産駒グランシルクの本格化を上位にとりたい。

前走の富士Sは不良馬場、重の巧拙云々以上の馬場悪化で、後ろから長い直線を追い込むグランシルクにとってはひたすらハードラックだった。しかし京成杯AHでは、2kgもらっていたとはいえマルターズアポジーを並ぶ間もなく差し切ったあの脚は、若いころから素質は間違いなかったグランシルクがどうやら本格化したと信じていいフットワークだったように思う。

ステイゴールド産駒だからアテにはできないが、GTを6つも勝ったゴールドシップあたりとは比較にならないくらい「堅実」なタイプ。今回はグランシルクを信じようと思う。

単穴はGT限定で絶好調のミルコ・デムーロとスプリンターズS連覇のレッドファルクス(父スウェプトオーヴァーボード)だが、この馬はスプリンターというより、(距離に対して)レースがスローに推移すれば猛烈な脚ですっ飛んでくる、少々珍しいタイプかもしれない。マルターズアポジーやステイゴールド産駒のウインガニオンあたりが引っ張るようだと、今年はレースが流れると思う。とすると、頭は厳しいかな・・・などと読むが、あとはGTだけは冴えるミルコがどんな采配を見せるか。

そして押さえは内のほう、4連勝で波に乗るサングレーザー(父ディープインパクト)、武豊からムーアへの豪華スイッチとなったエアスピネル(父キングカメハメハ)、ルメールのイスラボニータ(父フジキセキ)の人気勢はちゃんと押さえたい。

加えて穴っぽいところでは、最内枠を生かしてうまく立ち回ったときのブラックムーン(父アドマイヤムーン)は少し注目。意外と粘り強いダノンメジャー(父ダイワメジャー)あたりまで押さえたい。

直線バラける京都外回り向きではない気もするが、1400ならいちおう勝ち鞍があるしキャラクター的にはビリ→急上昇は十分ありそうなサトノアラジン(父ディープインパクト)もぜひ加えたい。

◎ グランシルク
○ マルターズアポジー
▲ レッドファルクス
△ サングレーザー、エアスピネル、イスラボニータ、ブラックムーン、ダノンメジャー

日曜京都〜第42回エリザベス女王杯(GT)

個人的にはハンデ戦の福島記念のほうが好きなのだが、今年はディープインパクト産駒とステイゴールド産駒ばかりのえらい偏ったレースなので、京都のエリザベス女王杯のほうで勝負したい。

このレース、淀の外回り芝2200mというコース設定からか、例年ほとんどがスロー、速くても平均ペースに毛が生えたようなおとなしい競馬が行われる。まあ将来牧場に戻ってからも非常に重要な仕事が待っている牝馬のレースだからそれも十分アリだとは思うが、世界最高峰の凱旋門賞を見ていると、勝つのは牝馬ばかりであるのもまた事実。

しかも、男馬を弾き飛ばし壁を突き破って突き抜けたザルカヴァのような怪物や、今年男馬をまったく相手にしなかったエネイブルや、オルフェーヴルをひきちぎって何十年ぶりだかの連覇を果たしたトレヴや、あのディープインパクトを並ぶ間もなく差し切ってしまった高齢牝馬のプライド(2着)など、日本では考えられないバケモノじみた牝馬が世界のトップに君臨するのが現状である。

それを考えると、そろそろエリザベス女王杯も本格的な厳しい競馬になってほしいという気持ちも少しある。今年もそうならない可能性のほうが高いメンバー構成だが、途中から流れを変えてそういう厳しい競馬になったとき、チャンスが巡ってくる人馬に期待したい。いや、それが十分可能な人馬だと思う。

中心は芦毛のマキシマムドパリ(父キングカメハメハ)と、菊花賞で見事な騎乗だった藤岡佑介のコンビに期待する。今年春、個人的にはヴィクトリアマイルで本命予定だったが、脚部不安を発症して回避となり、残念ながら超大穴的中はならなかった。

マイルGTでマキシマムドパリが通用するはずないじゃないか・・・の声も聞こえてきそうだが、いや、この馬は底力勝負になったときは強い。負けるときはだいたい脚を余している。秋華賞でとてつもないラップを追走してもただ1頭最後まで頑張りとおしたように、府中マイルGTのような息が入りづらい、みんなが厳しい競馬ではまさかの台頭があったはず。

芦毛はハイエストオナー−ケンマール−カラムーンとさかのぼる、快速系ゼダーンの系統では唯一底力あふれる流れ(私の知る限りでは)。仮に自ら動いて厳しい流れを自らつくることができれば、ディープ牝馬たちが持つ強烈な決め手を殺すことができると読む。

問題は、そういう競馬を乗り役がこなすかどうか・・・である。従来の藤岡騎手であれば、そういう競馬を最もしたがらなかったはず。この騎手はとにかく無難に乗りたがるところがあった。しかし彼はあの過酷な菊花賞で果敢にスパートして一旦先頭、キセキの鬼脚には屈したが見事な2着、見事な騎乗だった。

あの競馬をもう一度再現してもらえないだろうか?菊花賞のクリンチャーと条件(というか雰囲気)が似ている。前走大敗し、気楽な立場でマキシマムドパリにとってベストの乗り方をもう一度してくれることを願って、今年はマキシマムドパリから入る。

相手は本格化成ったステイゴールド産駒クロコスミアにした。クロコスミアの逃げは、展開に恵まれて逃げ切るタイプではない。相手に競られてもそこから巻き返す、こちらもステイヤータイプの粘り腰が魅力。普通なら、私が願う「マキシマムドパリのロングスパート」はクロコスミアにとって最も苦しい展開に思われるかもしれないが、いや、この馬はむしろ途中から一気の加速のほうが後続の脚をつかわせられる分プラスが生まれるタイプ。

途中から「クイースプマンテ−テイエムプリキュア」のエリザベス女王杯が再現されるなら個人的には大歓迎である。

では、ブエナビスタタイプはどれかというと、これはディープ牝馬の面々だろう。ほんとうはタッチングスピーチを買いたいのだが、雨に恵まれることはなさそうだから、力通りヴィブロス、ミッキークイーンは順当に押さえたい。そして、マキシマムドパリが早めに動くことでみながみなまくり合戦になったとき、そういう中に入らず内枠で不気味に脚をためていそうな池添騎手のハッピーユニバンス(父ジャングルポケット)にも少し注目してみたい。

ムーアに乗り替わるなら、ルージュバック(父マンハッタンカフェ)の悲願達成の瞬間も目にしたいなぁ・・・今回は人気先行を承知で、これが単穴。

あとは今回のほうがコースは合うモズカッチャン(父ハービンジャー)とデムーロ兄、武豊騎手から川田騎手に乗り替わっても馬のほうが競馬が上手だから心配不要な芦毛スマートレイアー(父ディープインパクト)あたりまでは押さえたい。また、マキシマムドパリが動かない(いつもの藤岡)なら、成長力ありそうなジュールポレール(父ディープインパクト)の評価は一気に上げたいので、パリをはずした馬券で買う。これでジュールとパリで決まったりしたら私は気絶する。

秋華賞を勝ったディアドラは、あのときはすべてがうまく行きすぎた印象。今度はそういう利害が生じにくいコースに替わってどうか。そして昨年の覇者クイーンズリングも、デムーロ弟に乗り替わりはなんとなく皐月→ダービーのロゴタイプのイメージとかぶるのがちょっとイヤ。まああのころにくらべてクリスチャンは見違えるくらい上手になっている印象だが。

まあとにかく最近やっと馬券が好調になってきているから、ここも一発デカいのを当てたいぞ!

◎ マキシマムドパリ(orジュールポレール)
○ クロコスミア
▲ ルージュバック
△ ヴィブロス、ミッキークイーン、モズカッチャン、スマートレイアー、ハッピーユニバンス
重注 タッチングスピーチ

日曜東京〜第55回アルゼンチン共和国杯(GU)

2週連続の不良馬場で行われた東西の馬場、今日金曜日は東京開催がなかったので、京都が参考の馬場になる。時計自体はそこまで遅くなかったが、例年の同時期にくらべてかなり上がりがかかっていた印象。2歳牝馬のGVファンタジーSでは上がり33秒台が計測されたが、ほかのレースは軒並み35秒台。良馬場でも非力なタイプにはおそらく不向きな芝だった。

府中は明日の競馬を検証してみないとなんとも言えないが、京都の結果を見た現時点では「この2週の不良馬場の影響は今後残りそう」。キレ味勝負になることが少なくない府中の芝2500m戦のAR共和国杯だが、今年はハンデ以上に馬場の判断が難しいかもしれない。

ダービー2着のスワーヴリチャード(父ハーツクライ)ははじめから菊花賞は想定せず、結果論とはいえ、あのドロドロの馬場での競馬を回避できたのは今後大きなプラス。そして無類の府中巧者でここまで府中芝はダービー含む3レースすべてが重賞で1勝2着2回。56kgだから3歳馬にとって決して有利なハンデではないが、ダービーが57kgであることを考えれば56kgにとどまったのは幸運の部類だろう。

アルバート(父アドマイヤドン)も長丁場に特化した、近年では珍しいステイヤータイプ。58.5kgと、明らかに次のステイヤーズS3連覇を意識した「ひと叩き」の可能性を考えると、アルバートは必ずしも万全ではない。ただ、パワータイプのアルバートにとって肝心の馬場がプラスに働く可能性もある。

馬場、ハンデを考えたときに今回魅力を感じるのが、シュミノー騎手に乗り替わったプレストウィックというダイワメジャー産駒の芦毛。大柄だが、キレがない代わりにバテないのが強み。不良馬場の影響を受けているならその恩恵を受けそうな気配はある。

相手はディープインパクト産駒のこちらも芦毛ソールインパクト。新潟記念も一時重い印を打つつもりだったが、この馬の評価を下げたのは、ディープインパクト産駒にしては珍しくキレよりも持続する脚を長くつかうタイプだから。軽い馬場の新潟よりは、ダラダラと長い坂が続く直線の府中でこそのタイプ。例年よりも多少力が要る馬場にシフトしそうだから、53kgならチャンス。

押さえは、2走目で一変することが多いカレンミロティック(父ハーツクライ)、3戦3勝が注目の54kgセダブリランテス(父ディープブリランテ)は将来性と非常に大きな可能性を秘める。ここで勝つようならだれもが色めき立つ。

穴っぽいところでは、馬場を考慮すればハービンジャー産駒の54kgマイネルサージュの変わり身にも少し期待してみたい。あとはデニムアンドルビー(父ディープインパクト)の取捨が難しいところだが、ここは意外とレースが流れそうなだけに、頭となると果たしてどうか。いちおう押さえるが。

◎ プレストウィック
○ ソールインパクト
▲ スワーヴリチャード
△ カレンミロティック、セダブリランテス、アルバート、マイネルサ〜ジュ、デニムアンドルビー
   
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