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日曜新潟〜第17回アイビスSD(GV)

おそらく圧倒的に、人気になるのが昨年のこのレース2着のネロ(父ヨハネスブルグ)で、別定の58kgながら、これはもう実績から仕方がない斤量。実際新潟千直戦はこれまで5戦して2勝2着3回のほぼパーフェクトの成績。

おそらく乗り役からみてもかなり難しいコースであるはずの新潟千直戦だが、ネロの戸崎騎手は得意としているコースで、今週末は降水確率が高まっている新潟地方ではあるけれど、ネロの重馬場実績を見る限りこれもむしろ得意。

57kgで重賞を勝っているくらいだから、58kgでも得意コースでこの相手ならまず凡走は考えられない。残念だけれども。ただ、ネロ以外は比較的似通った力関係だけに、連軸はネロでも穴っぽい組が台頭して1〜2頭ネロを負かしてくれるだけで、3連単なら十分高配当が期待できる。

それに、ネロはデビュー以来ほとんど休みなく使われてきて、今回ははじめての長欠明けで、しかも初の58sは不利だろう。とすると、前走の新潟千直戦を54秒3で走破した、ネロと実質2s差の5歳牝馬フィドゥーシア(父メダグリアドーロ)は差のない競馬になる。

この2頭があまりにも強力だから、ほかにつけ入る隙がはたしてあるのかどうか、正直難しい気もする。しかし、今年は久々に平穏だったが、たとえば天皇賞春がなぜあんなに波乱の連続なのかをちょっと考えてみると、まあ直接の原因は毎年異なるかもしれないが、おそらく、「特殊な条件の競馬」だからだろう。

アイビスサマーダッシュも、天皇賞とは対極に位置するレースではあるけれど、特殊性だけ挙げればステイヤーズS、ダイヤモンドS、天皇賞春に次ぐ特殊なレースといってもいいだろう。

アイビスSDはそんなに毎年荒れているわけではないじゃないか!の反論はもちろんあると思う。しかし今年は台風が接近してやや荒天が予測される。ほんのわずかなファクターがとてつもない波乱を呼び込む可能性は、穴屋なら捨ててはいけない。雨の恩恵があるとするならば・・・6歳牝馬のキープレイヤー(父メイショウボーラー)に期待する。

このレースは牝馬が強いことで知られるが、そこにはいくつか理由があって、その1つが「時期」、これはおそらく周知の事実。もう1つは「牝馬というだけで無条件に2sもらえる」という条件。そんなのどのレースでも同じではないかの反論はもちろんある。

しかしこのレースで、出走数では劣る牝馬が圧倒的に強い理由は何かというと、距離の特殊性と相関的に斤量面の優位性が作用しているような気がしてならない。要するに、ほかのレースでは牡牝の斤量差2sが適正であっても、こういうスピード競馬では、ほかのレースよりも斤量の影響が性差以上に大きいのではないか・・・の憶測が成り立つ。

ではなぜ人気のフィドゥーシアではなくキープレイヤーなのかといわれると、今度は「雨」のファクターが考えられる。ここまですべてダートのキープレイヤーの父メイショウボーラー(その父ダイキシャトル)は快速馬(特にダートで)だったが、タイキシャトルといえばカーリアン系の代表格で、おそらく道悪巧者はカーリアンを経由したニジンスキー由来だった気がする。

新潟千直というと決まって思い出すのが、重のアイビスSDであの衝撃的な走りを見せた牝馬のサンアディユ(すでに死亡)で、実はアイビスSDまではキープレイヤーと同じく芝の経験がまったくなかった。そのサンアディユもカーリアン系だったことは、おそらく重巧者という意味では無関係ではない。なかばこじつけではあるが、偶然で片づけてしまうのはもったいないくらいの好条件に思えるキープレイヤーに一票を投じたい。

斤量の理屈がまかりとおるなら、53sで出走できる3歳馬の台頭があっても驚けない。このコース得意の内田騎手に乗り替わるレヴァンテライオン(父パイオニアオブザナイル)も狙える。

このコース3勝の5歳牝馬アースエンジェル(父キンシャサノキセキ)、このところ腕を上げてきた大野騎手に乗り替わるレッドラウダ(父ダイワメジャー)、51sなら少し買ってみたい3歳牝馬レジーナフォルテ(父アルデバランU)、実績十分のラインスピリット(父スウェプトオーヴァーボード)、大外は意外と良くないがほかのレースよりはマシなだけにアクティブミノル(父スタチューオブリバティ)あたりまでは押さえたい。

今年は懐かしい名牝サンアディユの姿を重ねながら、キープレイヤーを応援したい。


◎ キープレイヤー
○ レヴァンテライオン
▲ フィドゥーシア
△ アースエンジェル、ネロ、レッドラウダ、レジーナフォルテ、アクティブミノル

日曜中京〜第65回トヨタ賞中京記念(GV)

いろいろ施行条件が変更されたことがあったが、今はもうすっかり夏の中京の風物詩的なレースとして定着しつつある中京記念、このレースは毎年非常に楽しみ。

今年はどの競馬場も火の出るような猛時計がマークされ、少々興覚めの感もあったが、中京は例年どおり、普通の高速馬場という感じ。いや、今の時代この程度の時計で高速馬場なんて頭がおかしいと思われるかもしれないが、いやいや、いくらスピード化が世界規模で進んでいるとはいえ、今年の一連のアホみたいな高速決着のほうがよほどどうかしている。何しろ競馬がおもしろくない。

だから普通の高速馬場は歓迎。人間がつくりあげた競馬場ではなく、天然のコースを走る太古の記憶が思い出されるような、血統的に奥ゆかしい馬を狙いたい。

確か昨年の中京記念も狙った(結果は3着)記憶があるダンスインザダーク産駒ケントオーの母の父トウカイテイオー(その父シンボリルドルフ)は、もちろんようやく産駒がデビューしたオルフェーヴルの母方に入るパーソロン直系の名馬だったが、その牝系は歴史が古く、下総御料牧場にルーツを求めるとその牝祖は「6つの星たち」で知られ、中でも最初の牝馬ダービー馬・久友を輩出した「星友」にさかのぼる。

ちなみに残りの5星の中には、ゴールドシップの活躍で奇跡的に――おそらく100年以上の時を隔てて――よみがえった「星旗」の名前もある。そういういにしえの、しかし今の時代に入ってもまったく輝きが失われることなどない超名牝の血が通うのがケントオー。

ちなみに久友の父トウルヌソルは昨年の菊花賞であっと言わせたレインボーラインの8代父で、実はこのケントオーの9代父にあたる――ということはつまり、このケントオーはダービー馬・久友の血を引く近年稀有な血統背景にある。

そしてさらにちなみに、まったくの人気薄が予想されるスーサンジョイ(父エンパイアメーカー)の祖先にも星友が登場し、こちらは前述の久友の半兄で、いわゆる「ロッチ系」の礎となった血脈である。スーサンジョイにはオルフェーヴルの祖父メジロマックイーンの祖先プリメロ(こちらもレインボーラインの7代父)の名前があり、月友はあのライスシャワー(ライラックポイント産駒)牝系だから、ケントオー以上にドラマチックな血統背景といえるかもしれない。

とはいえ、この両馬で勝負するほどロマンチストではないしこじつけが好きでもないから、代謝が高まるこの時期はやっぱり牝馬、そして人気薄はやっぱり池添(オルフェーヴルの近親?)ということで、54sアスカビレン(父ブラックタイド)、そして中京は走るこちらもまったくの人気薄55sムーンクレスト(父アドマイヤムーン)あたりを軸に、3連単でとてつもない馬券の的中を目指す。

スーサンジョイは買う予定など皆無だったが、人気が予想されるデムーロの57kgブラックムーン(父アドマイヤムーン)、このところ脚質に幅がみられるようになったシラオキ系の54sトウショウピスト(父ヨハネスブルグ)、そしてスーサンジョイとまったく同じ血統背景の57sマイネルアウラート(父ステイゴールド)、こちらも名牝系の上昇馬でサウスポーの57sウインガニオン(父ステイゴールド)あたりとともに軽く押さえたい。

◎ ケントオー
○ アスカビレン
▲ ムーンクレスト
△ トウショウピスト、マイネルアウラート、ブラックムーン、ウインガニオン、スーサンジョイ

日曜福島〜第53回七夕賞(GV)

かつて日本で一番荒れる重賞と言われてきた七夕賞も、福島芝コースの改良に伴い、近年はそこまで顕著な波乱の傾向は示されなくなってきた。とはいえ、この時期のハンデ戦だから、もうそれだけで波乱の要素は十分。そしてもう1つ、七夕賞が波乱になりやすい理由がある。

先週行われたラジオNIKKEI賞は小回り福島の1800m戦で行われる非常にトリッキーなコース設定であることがポイントになっていたが、実は福島芝2000mはさらにトリッキーなコース設定であるというのが重要なポイント。同じコースで行われる晩秋の福島記念が波乱レースを量産することからも、難コースが波乱の原因る可能性は高い。

というのも、福島芝2000mコースは第4コーナーの引込線がスタート地点であり、先週の芝1800m戦とくらべて距離が1F長いだけであるにもかかわらず、その1Fがすべてスタート後の直線の長さに反映されるだけに、前半のペースがけっこう速くなりやすい傾向にある。

何しろ小回りで短い直線の平坦な福島コースである。のんびりしていたらみんな前が残ってしまうのは明らかだから、距離は1F長いのに1800m戦よりも前傾ラップが生じやすいところにきて、今年は飛ばすトップハンデ57.5kgマルターズアポジー(父ゴスホークケン)がいるからますますその傾向は強い。しかも先行脚質のメンバーが多く、今年はかなり厳しい流れの七夕賞になりそう。

流れは人気が予測される57sゼーヴィント(父ディープインパクト)に向きそうだが、注目は、能力比較では明らかに「恵量」である準オープン馬で52sのタツゴウゲキ(父マーベラスサンデー)だろう。

本来(馬場改良後の)福島で大外をまくる競馬なんて絶対にしてはいけないが、500万条件とはいえ、そして重馬場だったとはいえ、4走前の福島芝2000mの内容は、「この馬は先々ひょっとしたら・・・」を予感させる内容だった。

事実昇級初戦の1000万条件を難なく快勝し、続く昇級準オープン戦では大敗したものの、前走は注目の大器シルバーステートをマークして、いくら馬場が速かったとはいえ先行して33.5の上がりで良馬場の阪神芝外回り1800mを1分44秒7の3着だから価値がある。

懸念されるのは猛時計の反動だが、しかしこの馬は確実に力をつけている。天気予報のとおりなら、場合によっては1分57秒台のレコードも予測される馬場だけに、タツゴウゲキの将来性と総合力に期待したい。

相手は、こちらも飛び級で重賞挑戦となる大外53sの芦毛ソールインパクト(父ディープインパクト)に魅力を感じる。展開を読むのがうまい大野騎手とは手が合いそうな気がするし、おそらく前が飛ばす流れだから、大外枠でも早めに内に入れる公算。上昇馬の魅力はある。

自在性と実力あるベテラン人馬のコンビが怖いスズカデヴィアス(父キングカメハメハ)はもしかしたら下げる可能性もあるが、コンビ3走目の横山典騎手がどう乗るかに注目。押さえは、前走大阪杯のようなキタサンブラックをアシストするような逃げでは良さがでないマルターズアポジー、おそらく今回は誰もついてこないペースで引っ張る。

今のところなかなか厳しい種牡馬成績になっているナカヤマフェスタ(その父ステイゴールド)産駒ヴォージュは、内田騎手だとおそらく強気に先に行く気もするが、それでどこまでやれるか、能力判断の基準になりそうなレースという意味で、そしてナカヤマフェスタ産駒の可能性を広げるかという意味でも注目。

当然人気のゼーヴィント、52kgウインインスパイア(父タニノギムレット)、57sでもしぶといマイネルフロスト(父ブラックタイド)あたりまでは押さえたい。いずれにしても、今年の七夕賞はタツゴウゲキの可能性にかけたい。

◎ タツゴウゲキ
○ ソールインパクト
▲ スズカデヴィアス
△ マルターズアポジー、ヴォージュ、ゼーヴィント、ウインインスパイア、マイネルフロスト
   
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