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日曜福島〜第53回七夕賞(GV)

かつて日本で一番荒れる重賞と言われてきた七夕賞も、福島芝コースの改良に伴い、近年はそこまで顕著な波乱の傾向は示されなくなってきた。とはいえ、この時期のハンデ戦だから、もうそれだけで波乱の要素は十分。そしてもう1つ、七夕賞が波乱になりやすい理由がある。

先週行われたラジオNIKKEI賞は小回り福島の1800m戦で行われる非常にトリッキーなコース設定であることがポイントになっていたが、実は福島芝2000mはさらにトリッキーなコース設定であるというのが重要なポイント。同じコースで行われる晩秋の福島記念が波乱レースを量産することからも、難コースが波乱の原因る可能性は高い。

というのも、福島芝2000mコースは第4コーナーの引込線がスタート地点であり、先週の芝1800m戦とくらべて距離が1F長いだけであるにもかかわらず、その1Fがすべてスタート後の直線の長さに反映されるだけに、前半のペースがけっこう速くなりやすい傾向にある。

何しろ小回りで短い直線の平坦な福島コースである。のんびりしていたらみんな前が残ってしまうのは明らかだから、距離は1F長いのに1800m戦よりも前傾ラップが生じやすいところにきて、今年は飛ばすトップハンデ57.5kgマルターズアポジー(父ゴスホークケン)がいるからますますその傾向は強い。しかも先行脚質のメンバーが多く、今年はかなり厳しい流れの七夕賞になりそう。

流れは人気が予測される57sゼーヴィント(父ディープインパクト)に向きそうだが、注目は、能力比較では明らかに「恵量」である準オープン馬で52sのタツゴウゲキ(父マーベラスサンデー)だろう。

本来(馬場改良後の)福島で大外をまくる競馬なんて絶対にしてはいけないが、500万条件とはいえ、そして重馬場だったとはいえ、4走前の福島芝2000mの内容は、「この馬は先々ひょっとしたら・・・」を予感させる内容だった。

事実昇級初戦の1000万条件を難なく快勝し、続く昇級準オープン戦では大敗したものの、前走は注目の大器シルバーステートをマークして、いくら馬場が速かったとはいえ先行して33.5の上がりで良馬場の阪神芝外回り1800mを1分44秒7の3着だから価値がある。

懸念されるのは猛時計の反動だが、しかしこの馬は確実に力をつけている。天気予報のとおりなら、場合によっては1分57秒台のレコードも予測される馬場だけに、タツゴウゲキの将来性と総合力に期待したい。

相手は、こちらも飛び級で重賞挑戦となる大外53sの芦毛ソールインパクト(父ディープインパクト)に魅力を感じる。展開を読むのがうまい大野騎手とは手が合いそうな気がするし、おそらく前が飛ばす流れだから、大外枠でも早めに内に入れる公算。上昇馬の魅力はある。

自在性と実力あるベテラン人馬のコンビが怖いスズカデヴィアス(父キングカメハメハ)はもしかしたら下げる可能性もあるが、コンビ3走目の横山典騎手がどう乗るかに注目。押さえは、前走大阪杯のようなキタサンブラックをアシストするような逃げでは良さがでないマルターズアポジー、おそらく今回は誰もついてこないペースで引っ張る。

今のところなかなか厳しい種牡馬成績になっているナカヤマフェスタ(その父ステイゴールド)産駒ヴォージュは、内田騎手だとおそらく強気に先に行く気もするが、それでどこまでやれるか、能力判断の基準になりそうなレースという意味で、そしてナカヤマフェスタ産駒の可能性を広げるかという意味でも注目。

当然人気のゼーヴィント、52kgウインインスパイア(父タニノギムレット)、57sでもしぶといマイネルフロスト(父ブラックタイド)あたりまでは押さえたい。いずれにしても、今年の七夕賞はタツゴウゲキの可能性にかけたい。

◎ タツゴウゲキ
○ ソールインパクト
▲ スズカデヴィアス
△ マルターズアポジー、ヴォージュ、ゼーヴィント、ウインインスパイア、マイネルフロスト
   
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