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ドゥラメンテ引退

4歳ドゥラメンテ(父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ)が宝塚記念2着を最後にターフを去る。デムーロが下馬して何らかの異常があったことは、みなさんもご存知のことと思う。そして、寂し気に引き上げていくデムーロの表情からも、脚の状態が決して明るいものではないことが想像できた。

症状は深刻だった。靭帯と腱に損傷を負い、競走能力喪失の診断だった。これはほんとうに残念、ドゥラメンテ自身も無念だったろう。

やはり現役チャンピオンが突然告げられるターフとの別れは、その馬のファンであるか否かにかかわらず、競馬ファンであれば誰でもショックである。やはりどんな結果でも、ディープインパクトやオルフェーヴル、そして昨年のゴールドシップのように、大勢のファンの前で、堂々と別れを告げてもらいたかった。

ご存知のとおり、「超」の文字が3つくらいついても異存のない良血馬だけに、種牡馬入りははじめから約束されてはいた。かなりの重症ながらも、種牡馬としての道が断たれなかったことだけがわずかな救いである。

個人的には大好きだったオルフェーヴルに似たところがあると感じていただけに、骨折で三冠馬の資格が完全に途絶え、凱旋門賞馬の可能性も一時的に消えたときには残念でならなかった。強くても荒々しいドゥラメンテの走りはとても個性的だった。個性的だからこそのスターホースであって、その意味であまりにも残念すぎる。

ともあれ、早く傷を癒やして次のステージに進んでもらいたいと思う。
おつかれさまでした。

日曜阪神〜第57回宝塚記念(GT)

上半期を締めくくる一戦らしく、ゴールドアクターを除く王道路線の主役たちが集う白熱のグランプリになりそう。そして、夏のグランプリらしく、どうやら良馬場での競馬は期待できそうもない。それだけに、逆に力勝負のレースが期待できそうではある。

注目は当然2冠馬ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)で間違いないが、ただ、2冠を制したあとは骨折に見舞われ、そして復帰戦を快勝したものの、ドバイSCで今度は落鉄の不運に遭い、結局「2冠馬」の肩書は1年前から据え置き状態である。流れは決して良くはない。

昨年の覇者ラブリーデイ(父キングカメハメハ)も、昨年はゴールドシップが実質不在となった宝塚記念で、グランプリとしてはあまりにも低レベルのレースになったことが幸いした。能力の高さは間違いないが、基本的には府中や京都など、広くて坂がきつくないコースのほうが向く。昨年秋の勢いはもう感じられない。

展開のカギを握りそうなのが、武豊のキタサンブラック(父ブラックタイド)か。内回りだけに、菊花賞や天皇賞春のようなラクな競馬はおそらくさせてもらえない。あとは厳しい競馬になったとき、キタサンブラック自身がどこまで頑張れるかにかかる。流れはまったく厳しくなかった小回り有馬記念でも、ゴールドアクター以下に差された3着だったが、当時からどのくらい成長しているのかがキタサンブラックの取捨の最大のポイントだろう。

カレンミロティック(父ハーツクライ)、ラブリーデイあたりを行かせて注目のドゥラメンテが早目に動いて出そうな気がする。道悪も考慮すれば、今年はグランプリらしく厳しい流れになる。ドゥラメンテを差せる馬に注目したい。

中心はフェイムゲーム(父ハーツクライ)にした。実は一昨年の宝塚記念でも重い印を打った記憶があるが、あのときはまだ馬が若く、かかって終わってしまった。なぜフェイムゲームに注目したかというと、やはりこの馬はキレよりも持久力にモノを言わせたいタイプで、当時はゴールドシップが例によってとんでもないところからまくって非常に厳しいレースになることが予測されたから。

残念ながらフェイムゲームが自爆した結果に終わったが、すでに円熟味を増したフェイムゲームが、一昨年の「忘れ物」を取りに戻ってきたと個人的には考えている。天皇賞の凡走で完全に見放された人気になると思うが、前走は流れも追いだしのタイミングもまったくダメ、あれでは凡走するに決まっているという内容で、今回馬券を買うと決めていた私からすればむしろ非常にラッキーな結果だった。

忘れたころのフェイムゲーム・・・がんばってほしい。

相手はディープ牝馬のタッチングスピーチにした。同距離の京都記念で見せた道悪適性はサドラーズウェルズ由来。このクラスになるとおそらく誰もが多少の道悪ならこなすから、他が苦にする分・・・という発想はナンセンスだが、タッチングスピーチ自身、このあたりからいよいよ本格的に成長しそうな雰囲気がある。くしくも似たような血統のマリアライトにも通じるところがある。ここからの成長込みで、こちらを上位にとる。

単穴はそのマリアライトにした。こちらもディープ牝馬で、エリザベス女王杯以降はいよいよ完成された素晴らしい内容の連続で、ここでも十分勝ち負けは可能。

トーホウジャッカルは、懐かしい「高速ステイヤー」の響きが似合うタイプだけに、馬場が緩いこと自体そこまで歓迎ではないが、しかし爪に不安があるだけに、結果的にプラスになりそう。持久力勝負ならドゥラメンテを上回る可能性もある。

デムーロのドゥラメンテが(道悪適性がない、体調が万全ではないなど)何らかの理由で強気に乗らなかったときには当然前が残る。今度はキタサンとの叩きあいを制しても驚けないカレンミロティックはどうせ人気薄だろうし、今年のディープ産駒は男馬でも道悪適性が高そうなステファノスとアンビシャスあたりも押さえたい。

春の大一番、上半期ラストGTだけに、ここはなんとか億万長者になって春を締めくくりたいと思う。

◎ フェイムゲーム
〇 タッチングスピーチ
▲ マリアライト
△ トーホウジャッカル、ドゥラメンテ、カレンミロティック、ステファノス、アンビシャス

日曜函館〜第23回函館SS(GV)

同じ洋芝でも、札幌以上にパワーを要する函館の芝コースだから、開幕週のスプリント戦でも時計勝負にならないというのが大きなポイント。いろいろな意味で条件は間違いなく合うはずの52kgシュウジ(父キンシャサノキセキ)が圧倒的人気に推されて不思議ない組み合わせだが、今年重賞未勝利の絶不調にあえぐ岩田騎手が乗るだけで、馬券は意外と買われない可能性もある。とすると、シュウジを狙うなら絶対に今回。こんなにオイシイ話はないという気がする。

ただ、さすがにある程度人気になるだろうから、もうちょっとヒネリを加えて馬券検討してみたい気はする。そしてレース後、余計なこと考えなきゃ良かったなぁぁぁぁぁぁぁ!!!と言っているのが自分でも目に浮かぶ。

時計勝負にならないから、スプリント戦でも思い切った狙いが可能。ディープ産駒で人気薄のキャンディバローズもちょっと考えたが、何しろこの馬は馬格で劣るのがつらい。であれば、持ち時計はなくてもタフな小回りコースで成績優秀な超大穴のスカイキューティー(父スペシャルウィーク)という6歳牝馬を狙う。

この馬が人気にならない理由はいろいろあって、持ち時計がないこと、前走は52kgで大敗で今回は54kg、スプリント戦だから同型がたくさんいるなど。しかし意外にもスカイキューティーはこれらの条件を覆せるファクターを持っている。再三触れているように時計はあまり気にならないし、3走前には55kgで勝っている。前回初の直線競馬で、コーナーワークで粘り込む得意の形にはならなかった。

今回はマークが薄れるから後続は意外とラクをさせてくれそうな気もする。小回りで、思われる以上にタフな函館コースなら、スカイキューティーの粘り込みは十分ある。

休み明けのマイナスよりは立て直しの意味でプラスがありそうなキャンディバローズは、確かに馬格はないが50kgはあまりにも魅力、競馬に幅が出たアクティブミノル、そして強引に行く構えも見せそうなローレルベローチェ、内枠でいつもより前での競馬になったときのヤマニンプチガトー、昨年の覇者ティーハーフ、そつなく回ってきそうなオデュッセウスあたりまで押さえたい。


◎ スカイキューティー
〇 シュウジ
▲ キャンディバローズ
△ アクティブミノル、ローレルベローチェ、ヤマニンプチガトー、ティーハーフ、オデュッセウス、

お楽しみ重賞ふた鞍

GTレースはもちろんワクワクするし楽しいのだが、GTの中休みの今週は、別の意味で非常にお楽しみ感が強いレースである。ダービーが終わり、安田記念が終わると春のロングラン府中開催も残りわずか、この時期の風物詩的レースは波乱含みのGVエプソムカップ(別定芝1800m)である。その裏開催阪神ではとんでもない波乱も期待できるハンデ戦マーメイドステークス(内回り芝2000m)ということで、まだ一度も当てたことがないこれらのレースに、今年もチャレンジである。


日曜東京〜第33回エプソムC(GV)

先週の安田記念があまりにも例外的な流れになったため、今週の府中の馬場を読むのが少し難しいが、ダービーで芝の状態がピークになるように調整されているフシもあって、その2週後のエプソムCは、それまでインコースをロスなく回ってきた馬しか伸びない府中コースでも、例年ボチボチ外差しが決まり始めるころ合いではある。

このタイミングで行われる別定GV戦だけに、例年ならそこまでハイレベルのレースは期待できないが、今年は牝馬のルージュバック(父マンハッタンカフェ)が頭ひとつ抜け出る力関係か。他にも屈腱炎の重症から見事によみがえってきたナカヤマナイト(父ステイゴールド)も59kgながら実績は断然で、ポテンシャルでいえば今回はデムーロを配してきた58kgフルーキー(父リドーツチョイス)、そしてリアルスティールの全兄でかつてはダービー候補の最右翼にも目された時期もあったラングレー(父ディープインパクト)もいるから、今年は例年以上にレベルは高い。

マイネルミラノ(父ステイゴールド)が先手を奪い、ステラウインド(父ゼンノロブロイ)あたりがこれに続くと思われる。最内枠を引いたラングレーと石橋騎手あたりも積極策に出るかもしれないが、執拗に前をうかがう組は見当たらず、おそらく平均ペース。決め手勝負のレースになる。

ようやく本来の身体が戻ってきた印象があるGT馬マイネルホウオウ(父スズカフェニックス)の復活に期待する。これまでは本調子のころにくらべて、数字ばかりではなく、見た目にもなかなか絞れてきていない印象もあったが、しかし前走新潟外回りマイルの谷川岳Sでは身体をだいぶ絞って復活の兆し十分の内容の3着。前半行きたがった分ラストで甘くなったが、丹内騎手は内に入れてうまく乗っていた。

気温も上がり、もうひと搾りできそう。幸い今回も内枠。今度は力まずに流れに乗りたい。もともと牝系は非常にタフ。骨折の大けがは痛かったが、本質的には成長力が魅力の配合だろう。マイルGT勝ちはあるが、本質的にはこのくらいの距離がベストと思われる。マイネルホウオウの巻き返しに期待したい。

相手は人気でも54kgは明らかに有利なルージュバックの復活にも期待したい。府中の1800m戦で大外枠は悲しいが、しかし折り合いに問題あるタイプではないし、戸崎騎手なら不利を最小限にとどめて回ってきてくれるはず。こちらも復活のシーンは十分。

単騎濃厚なマイネルミラノは押さえておかなければならないし、実績あるフルーキー、そして絶好調のロジチャリス(父ダイワメジャー)、安定株のラングレー、そしてベテランも侮れないサトノギャラント(父シンボリクリスエス)、本質的にこのくらいの距離が良さそうなショウナンバッハ(父ステイゴールド)まで押さえる。

◎ マイネルホウオウ
〇 ルージュバック
▲ マイネルミラノ
△ ショウナンバッハ、フルーキー、ロジチャリス、ラングレー、サトノギャラント


日曜阪神〜第21回マーメイドS(GV)

はじめからわかりきってはいるが、非常に難しい組み合わせ。しかしこのレースはハンデ戦らしく上下のハンデ差が大きくなるからおもしろい。今年も49kg〜56kgと7kgもハンデ差がある。しかもトップハンデが唯一のGTホースであるメイショウマンボはわかるが、軽ハンデの組はほとんど条件馬というのもマーメイドSならでは。

しかも今年は低調なメンバーばかりではなく、逃げ先行タイプも少なくないから、なかなかおもしろいレースが期待できる。ただ、なんといっても難しいのがメイショウマンボの取捨。ふつう買えないが、さすがにこのメンバーだと走っても不思議ない気がしないでもない。毎年あのトーホウシャインの激走の再現を狙って馬券を買うが、たまにはGT馬の復活があってもよいではないかという気がする。

ただし、やはりメイショウマンボは買えない。いつも稽古は順調で、レースに行くとまったくダメダメということは、気持ちの問題しか考えられない。気持ちの問題だから急に走る気になられると困るが、幸四郎騎手にとっては涙のオークスでもわかるとおり、自分を復活させてくれた最愛のパートナーである。変則三冠牝馬メイショウマンボももう6歳。無理に変わることを望まない気がしないでもない。

前回は乗り替わりが悪いほうに出た51kgヒルノマテーラ(父マンハッタンカフェ)から入る。前走は前が止まらない京都で位置取りを悪くしてしまったのがすべて。しかし昇級戦で後手を踏みながらも勝ったリラヴァティからはコンマ3秒差で当時は55kgだった。近走は成長のあとが見られるだけに、ここは期待したい。

相手は、トーセンビクトリーや前出リラヴァティなど、牝馬限定重賞なら即通用しそうな相手と接戦続きの52kgレッドオリヴィア(父ジャングルポケット)にした。中団で流れに乗ればチャンスは大きい。

前走は休み明けながらマイルの速い流れで十分な競馬だったココロノアイ(父ステイゴールド)が、今後を占う意味では注目したい1頭。横山典弘騎手に手が戻って当然首位を狙う。あとは阪神得意のハピネスダンサー(父メイショウサムソン)、リラヴァティ(父ゼンノロブロイ)も53kgなら当然首位を狙えるし、リラヴァティら有力先行馬をマークできるウインリバティ(父ダンスインザダーク)は展開が向きそう。そして有力シュンドルボン(父ハーツクライ)はハンデだけ。このあたりまでだろう。

まあメイショウマンボに語れたとしてもまったく悔いはないが、みな無事に良い競馬をしてきてもらいたい。


◎ ヒルノマテーラ
〇 レッドオリヴィア
▲ ココロノアイ
△ リラヴァティ、シュンドルボン、ハピネスダンサー、ウインリバティ

日曜東京〜第66回安田記念(GT)

かつてこのレースがとにかくニガテで、もう一生的中することはないなぁ・・・などと投げやりな態度だったのだが、どういうわけか、ここ数年で3回の6ケタ配当をこの安田記念でゲットさせてもらっている。別に安田記念に感謝するつもりはないが、ショウワモダンやグランプリボスをはじめとする好走馬たちには足を向けて寝られない気持ちである。

まあはっきり言えば、このレースは大得意のレースだけに、この春の負け分をこのレースで一気に取り戻したいと意気込んでいる。ところが、である。今年はなんとわずか12頭しか出走しない安田記念で、しかもどう考えても勝つ馬ははじめからわかっているのだから困ったものである。こんな盛り上がらなそうな安田記念にしてしまった戦犯はもちろん世界のマイル王・モーリス(父スクリーンヒーロー)である。

昨年のこのレースも、初GTチャレンジだったこともあってそこまで抜けた人気にはなっていなかったが、まあよほどのことがない限りモーリスで間違いないだろうという推測は十分可能なレベルにはすでにあった。その安田記念から国内外のマイルで連戦連勝、将来的にはタイキシャトルに並ぶレベルになるだろうと誰もが推測したが、もうタイキシャトルは、少なくとも実績でははるかに超える世界的大スターである。しかも、これだけのスーパースターになってもそんなに不思議な気はしないからモーリスという馬はほんとうにすごい。

さて、ここまでモーリスをほめたたえたのだから、ここからは偉大なスーパースター・モーリスにどうやって負けていただこうか、その構想を練る番である。

実はもう昨年の安田記念の直後から、モーリスの評価を下げることを決めていた。万一毎日王冠に出てきたら、もし天皇賞秋に出てきたら、まかりまちがってJCに出て来たら・・・と、ずっとモーリスが府中で走るのを楽しみにしていたのだ。

何を言いたいのかというと、昨年の安田記念、私は正直言って、モーリスは楽に突き抜けて涼しい顔でウイナーズサークルに現れるだろうと考えていたのである。確かにGT初挑戦で初58kg、相手関係も明らかに強敵だった。しかしあのダービー卿CTのパフォーマンスがそのまま発揮されれば「楽に突き抜ける」という競馬が普通に展開されたはずである。つまり、昨年秋のマイルCS以降のような競馬が安田記念でも展開されると考えていたのである。

では、なぜ安田記念で不思議なくらいギリギリの勝利になったのか、いろいろ考えられるフシはある。かつての府中のマイルGTは、スピードよりもスタミナが重要といわれるくらいタフなレースが展開されてきた。しかし近年はとにかく時計勝負、つまりはスピードが優先される総合力が必要となってきているのである。

モーリスの母メジロフランシスは「メジロ」からもわかるように、重厚なメジロの血を引く。その母は名牝メジロモントレー(AJCC、AR共和国杯勝ち)で、メジロにとって重要な基礎的牝馬となったメジロボサツの直牝系一族。しかもモーリスの母の父カーネギー(凱旋門賞馬)は、一時種牡馬として日本で繋養されていたが、残念ながら日本のスピード競馬にはほとんど対応できなかった。日本での代表産駒はちょっと思い浮かばないが、確かステイヤータイプのホオキパウェーヴがカーネギー産駒だったように思う。

この血統がどう考えても今の日本のスピード競馬に対応できるとは思えないのである。昨年の安田記念やマイルCSは絶対能力が違っていたから結果を出したが、その後香港で1分34秒前後の勝ち時計は、圧勝だったとは言え、モーリスでなければやはり日本のスピード競馬では疑ってかからなければならない。

競馬の神様といわれた大川慶次郎氏(故人)は、モーリスの父方の祖父グラスワンダーを評して、「右回りならシンボリルドルフ級の強さ」と断言した。逆に言えば、左回りはやはり絶対能力で結果を出しただけであり、怪物グラスワンダーをもってしても、そこまで盤石な競馬ではないと、大川氏の目には映っていたのだろう。モーリスの走りは、どう考えても父スクリーンヒーローではなく、祖父グラスワンダーの走りに近い。

名手トニー=ベリーへの乗り替わりはマイナスではないと思うが、プラスにもならない。今回は敢えてモーリスにケンカを売ってみたいと思う。いや、もちろん私はモーリスの大ファンである。オルフェーヴルが引退した寂しさを緩和してくれたのはモーリスであった。それだけに、馬券がはずれることにすっかり慣れてしまっている私は、モーリスにぜひ私の期待を粉々に引き裂く先頭ゴールを見せてもらいたいとも思っている。

長くなったが、モーリスの話だから仕方がない。予想は簡単にしておく。

例年ほどペースが上がらないだけに、安田記念の厳しい競馬のイメージはある程度捨てなければならない。今年春の府中マイルGTは2戦行われていた。勝ったのはどちらもサンデーサイレンス直系のスピードタイプで、ダイワメジャー産駒のメジャーエンブレム、そして府中マイルでは定期的に神がかった強さを見せるフジキセキ産駒のストレイトガールの牝馬2頭だった。

であれば、ここは素直に(?)フジキセキ産駒のイスラボニータの復活にかけたい。ここ数戦不甲斐ない競馬が続いているが、それぞれに理由がある。それに、昨年の3着病で勢いが止まってしまった感がある。しかし元々は府中巧者のイスラボニータが、ここで巻き返したとしても何ら不思議はない。イヤな流れを、世界の王者を破って人馬とも振り切りたい。

相手もフジキセキ産駒のロサギガンティアとデムーロ。前走の京王杯は、敗れはしたが、時計的に十分足りていた。決め手の差だった。とすれば、当然これを破ったサトノアラジン(父ディープインパクト)は評価を上げなければならないが、府中のマイルGTでというタイプでもない気がする。キレすぎるのが気になる。それなら、少頭数なら内枠もそれほど不利はなさそうなベテラン・クラレント(父ダンスインザダーク)の逆襲に期待したい気がする。

紛れの多い安田記念だけに、クリーンなレースを期待したい。

◎ イスラボニータ
〇 ロサギガンティア
▲ モーリス
△ クラレント、サトノアラジン、ダノンシャーク
   
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