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ドゥラメンテ引退

4歳ドゥラメンテ(父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ)が宝塚記念2着を最後にターフを去る。デムーロが下馬して何らかの異常があったことは、みなさんもご存知のことと思う。そして、寂し気に引き上げていくデムーロの表情からも、脚の状態が決して明るいものではないことが想像できた。

症状は深刻だった。靭帯と腱に損傷を負い、競走能力喪失の診断だった。これはほんとうに残念、ドゥラメンテ自身も無念だったろう。

やはり現役チャンピオンが突然告げられるターフとの別れは、その馬のファンであるか否かにかかわらず、競馬ファンであれば誰でもショックである。やはりどんな結果でも、ディープインパクトやオルフェーヴル、そして昨年のゴールドシップのように、大勢のファンの前で、堂々と別れを告げてもらいたかった。

ご存知のとおり、「超」の文字が3つくらいついても異存のない良血馬だけに、種牡馬入りははじめから約束されてはいた。かなりの重症ながらも、種牡馬としての道が断たれなかったことだけがわずかな救いである。

個人的には大好きだったオルフェーヴルに似たところがあると感じていただけに、骨折で三冠馬の資格が完全に途絶え、凱旋門賞馬の可能性も一時的に消えたときには残念でならなかった。強くても荒々しいドゥラメンテの走りはとても個性的だった。個性的だからこそのスターホースであって、その意味であまりにも残念すぎる。

ともあれ、早く傷を癒やして次のステージに進んでもらいたいと思う。
おつかれさまでした。
   
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