2019年06月01日
日曜東京〜第69回安田記念(GT)
相変わらず馬場は速い。しかし(メンバーの吟味はともかく)さすがに先週のダービーウィークほど速くはない感じ。
注目のアーモンドアイ(父ロードカナロア)は7枠14番。アーモンドアイは従来の力を発揮することができるだろうか?そして発揮したとき、1倍台の圧倒的支持にしっかり応える結果を得ているだろうか?
結論から言うと、私は危険だと感じている。これまでも、重箱の隅をつつきまくって、アーモンドアイの評価を不当に下げるよう努力してきたが、それを嘲笑うかのような快勝を重ねてきた。多くのファンは「当然の結果」
と受け止めていると思うが、私が「そりゃそうだわな」と感じたのは、オークスとドバイだけ。
とにかくルメールが毎度素晴らしいアシストを提供していることが大きい。しかし今回は、府中のマイル戦。アシスト云々はほぼ関係ない、力勝負になりやすい舞台。もちろんアーモンドアイが弱いなんて思っていないが、利害が当たり前に起こる競馬の世界で、名手が「利」だけを得て勝ち上がってきた。しかし今回ばかりはそうもいかないんじゃないの?と思っている。
まずはマイル適性に関して。確かに府中マイルであればアーモンドアイの力がいかんなく発揮されるとは思うが、実は、アーモンドアイはマイラーではない可能性が高い気がしている。今季の府中は誰もが知る「超高速」の芝。従来の「2000mに良績あるタイプ」が台頭する舞台ではなく、「純然たるマイラー」がスピードを見せつける舞台に近いのではないか・・・の読み。
繰り返すが、アーモンドアイのマイル適性が低いとは思っていない。たとえば、近年屈指の名マイラーであったモーリスと比較してみれば明らか。おそらく明日、全盛期のモーリスが出走していたとしても、アーモンドアイはモーリスに負けることはないと思う。おそらく5回走っても、モーリスには負けないだろう。
では、モーリスはアーモンドアイに劣るのかというと、決してそんなことはない。モーリスは左回りがヘタクソであった(祖父グラスワンダーに似て走りがぎこちなかった)。究極のスピードを競う舞台で、少しでも瑕疵がある以上、超Aランクの競走馬に勝てるはずがないのだ。
結論をいえば、私はアーモンドアイよりもモーリスのほうが高いマイル適性があると考えている。おそらく、右回りならモーリスにはかなわないと思う。要は、強いか弱いかではなく、純粋なマイル適性でアーモンドアイを上回ることができるなら、その馬におのずと勝機が訪れる・・・そんなふうに考えている。
たとえばダノンプレミアム(父ディープインパクト)。私は今回ダノンがアーモンドアイを上回ると踏んでいる。マイル適性ではダノンのほうが上だと思う。金鯱賞をあれだけ楽に勝っているのに同距離の大阪杯をあえてつかわず、マイラーズCから安田記念に臨む背景には、「GT1つくらいくれてやるくらいのことをしなければアーモンドアイに勝つことはできない」という意図が読み取れる。
三冠馬まで期待されたダノンプレミアムはクラシック、そして古馬GT未勝利・・・背水の陣でアーモンドアイに挑むかっこう。立場はチャレンジャーでも、「負けられない」が本音だろう。
とすると、比較的前で競馬をする人気2頭(しかも枠が隣同士)、そして飛ばすアエロリット(父クロフネ)がさらに前にいるわけだから、かなり前がかりの競馬になる。厳しく、そして楽しい安田記念になりそう。
◎ スマートオーディン(前走は仕上げていないが走りは完全復調。こちらも虎視眈々)
○ ダノンプレミアム(近年屈指のスピード馬)
▲ アエロリット(先週とほぼ同じ馬場状態でこの馬の能力は最大限発揮される)
△ エイトシャイディン(スピードタイプ。前走それほど負けていない。2走目の田辺なら一考余地)
△ アーモンドアイ(JCであれだけ走ってしまうということは・・・?海外帰りも不安)
△ ケイアイノ―テック(時計的には足りる、今回ダノンと同斤で絶好枠)
△ インディチャンプ(東京新聞杯の走りは圧巻、しかし超高速では・・・)
スマートオーディンの父ダノンシャンティはNHKマイルで日本レコード(当時)を叩き出した。あれはほんとうに驚愕のレコードだった。
だったらアーモンドアイのレコードのほうが驚愕じゃないか・・・と思うかもしれないが、近年の(特に府中の)レコードはアテにならない。前が飛ばせばみなレコードになってしまうくらい、馬場は速い。
骨身を削るような激しいスピード勝負になったとき、ダノンシャンティ(その父フジキセキ)のスピードを受け継いだスマートオーディンが一気に差し切る・・・そんな、父を思い出させてくれるようなレースを期待している。
注目のアーモンドアイ(父ロードカナロア)は7枠14番。アーモンドアイは従来の力を発揮することができるだろうか?そして発揮したとき、1倍台の圧倒的支持にしっかり応える結果を得ているだろうか?
結論から言うと、私は危険だと感じている。これまでも、重箱の隅をつつきまくって、アーモンドアイの評価を不当に下げるよう努力してきたが、それを嘲笑うかのような快勝を重ねてきた。多くのファンは「当然の結果」
と受け止めていると思うが、私が「そりゃそうだわな」と感じたのは、オークスとドバイだけ。
とにかくルメールが毎度素晴らしいアシストを提供していることが大きい。しかし今回は、府中のマイル戦。アシスト云々はほぼ関係ない、力勝負になりやすい舞台。もちろんアーモンドアイが弱いなんて思っていないが、利害が当たり前に起こる競馬の世界で、名手が「利」だけを得て勝ち上がってきた。しかし今回ばかりはそうもいかないんじゃないの?と思っている。
まずはマイル適性に関して。確かに府中マイルであればアーモンドアイの力がいかんなく発揮されるとは思うが、実は、アーモンドアイはマイラーではない可能性が高い気がしている。今季の府中は誰もが知る「超高速」の芝。従来の「2000mに良績あるタイプ」が台頭する舞台ではなく、「純然たるマイラー」がスピードを見せつける舞台に近いのではないか・・・の読み。
繰り返すが、アーモンドアイのマイル適性が低いとは思っていない。たとえば、近年屈指の名マイラーであったモーリスと比較してみれば明らか。おそらく明日、全盛期のモーリスが出走していたとしても、アーモンドアイはモーリスに負けることはないと思う。おそらく5回走っても、モーリスには負けないだろう。
では、モーリスはアーモンドアイに劣るのかというと、決してそんなことはない。モーリスは左回りがヘタクソであった(祖父グラスワンダーに似て走りがぎこちなかった)。究極のスピードを競う舞台で、少しでも瑕疵がある以上、超Aランクの競走馬に勝てるはずがないのだ。
結論をいえば、私はアーモンドアイよりもモーリスのほうが高いマイル適性があると考えている。おそらく、右回りならモーリスにはかなわないと思う。要は、強いか弱いかではなく、純粋なマイル適性でアーモンドアイを上回ることができるなら、その馬におのずと勝機が訪れる・・・そんなふうに考えている。
たとえばダノンプレミアム(父ディープインパクト)。私は今回ダノンがアーモンドアイを上回ると踏んでいる。マイル適性ではダノンのほうが上だと思う。金鯱賞をあれだけ楽に勝っているのに同距離の大阪杯をあえてつかわず、マイラーズCから安田記念に臨む背景には、「GT1つくらいくれてやるくらいのことをしなければアーモンドアイに勝つことはできない」という意図が読み取れる。
三冠馬まで期待されたダノンプレミアムはクラシック、そして古馬GT未勝利・・・背水の陣でアーモンドアイに挑むかっこう。立場はチャレンジャーでも、「負けられない」が本音だろう。
とすると、比較的前で競馬をする人気2頭(しかも枠が隣同士)、そして飛ばすアエロリット(父クロフネ)がさらに前にいるわけだから、かなり前がかりの競馬になる。厳しく、そして楽しい安田記念になりそう。
◎ スマートオーディン(前走は仕上げていないが走りは完全復調。こちらも虎視眈々)
○ ダノンプレミアム(近年屈指のスピード馬)
▲ アエロリット(先週とほぼ同じ馬場状態でこの馬の能力は最大限発揮される)
△ エイトシャイディン(スピードタイプ。前走それほど負けていない。2走目の田辺なら一考余地)
△ アーモンドアイ(JCであれだけ走ってしまうということは・・・?海外帰りも不安)
△ ケイアイノ―テック(時計的には足りる、今回ダノンと同斤で絶好枠)
△ インディチャンプ(東京新聞杯の走りは圧巻、しかし超高速では・・・)
スマートオーディンの父ダノンシャンティはNHKマイルで日本レコード(当時)を叩き出した。あれはほんとうに驚愕のレコードだった。
だったらアーモンドアイのレコードのほうが驚愕じゃないか・・・と思うかもしれないが、近年の(特に府中の)レコードはアテにならない。前が飛ばせばみなレコードになってしまうくらい、馬場は速い。
骨身を削るような激しいスピード勝負になったとき、ダノンシャンティ(その父フジキセキ)のスピードを受け継いだスマートオーディンが一気に差し切る・・・そんな、父を思い出させてくれるようなレースを期待している。
投稿者:ASHIGE2|22:07