2012年12月18日
第57回有馬記念(GT)
いよいよ最終週の、しかし今年は「最終日ではない」有馬記念である。
予想を上回る「20頭」という登録は、おそらくジェンティルドンナではなく、オルフェーヴルの出走回避で俄然色気を帯びた陣営が、菊花賞2着のスカイディグニティをはじめ、かなり多くいた、ということを示す。
ファン投票でも6位という「妙に人気のない2冠馬」であるゴールドシップが、どうやらこのメンバーではやや抜けた単勝1番人気になりそう。
ゴールドシップはあまり好きではないが(気持ちはよくわかる、私には・・・)、馬券はゴールドシップを買わなければ的中などままならないと考えるファンはきっと多いはず。
しかし私のように、ゴールドシップの大ファンではあるけれど、より高配当を目指すためには、ここでゴールドシップにアッサリ勝たれてしまってはオハナシにならないという穴党ファンも、おそらく今回ばかりはそれほど少数派にはならないはず。
いずれにしても、ゴールドシップが今年の有馬記念では最大の注目ということになる。
そして、馬券を考える人も馬のファンである人も、有馬記念に向かうゴールドシップについて、ある共通点がある。
それは、「追い切りは見ないほうがよい」ということである。
ゴールドシップの特徴は、とにかく追い切りは不真面目、あんなにあからさまに手を抜く追い切りというのは、GTホースという意味ではほとんど見られない。
祖父のメジロマックイーンも、古馬になってからは未勝利馬にも遅れてしまう(というか、なぜ未勝利馬と併せるのか・・・)テイタラクであった。
当時私は調教のことはまったくわからなかったが、マックイーンの追い切り映像を見るたびにいつも悔しい思いをかみしめなければならなかった。
ただ、ゴールドシップの場合、マックイーンと違ってあまりにも「あからさまな」なのである。
いい加減だけに、ゴールドシップに関してはとにかく無事でさえあってくれれば、追い切りはそれでよいのだ。
だったら追い切りの映像を見てわざわざ不安になる必要はない。
有馬記念だからしっかりと筋道を立ててスマートに馬券を的中させたいが、いや、有馬記念だからこそいろいろなアプローチが可能であるというのも事実。
そもそも中山内回りの芝2500mという超ヘンテコなコースで行われるグランプリである。
とはいえ、いや、だからこそというべきか、いずれにしても有馬記念は「ある程度前につけなければ厳しいレース」であることは知られる通り。
もちろんディープインパクトの引退レースや、昨年のオルフェーヴルのようなとてつもない脚力があれば多少の不利でも結果を出してしまうことはある。
でも、出遅れグセのルーラーシップをはじめ、オルフェーヴルにはまるで相手にしてもらえないレベルの今年の古馬の面々では、「ある程度前」が最低条件だろう。
では、人気が予想されるゴールドシップは果たしてどうか――
これが実は一番難しいのだ。
負い切りもそうだが、とにかくこのゴールドシップという馬、私たちが知る「2冠馬」とは違ってひとクセもふたクセもあるところが、ただでさえ紛れが当たり前に起こる中山内回りという条件では、いかにも難しいのである。
ただしゴールドシップという馬は、いつも私たちが想像する以上に強い内容で、しかもそれを涼しい顔でこなしてしまうところがある。
そして、菊花賞の内容を見ていると、以前のズブさ(ズルさ?)は少しずつ影を潜め、動きたいところでスムーズに動けるようになっていることもまた事実(ただし、ゲートは別)。
同じ中山内回りでも皐月賞とは展開もメンバーもまったく異なる有馬記念で、ゴールドシップはまた菊花賞のような大外まくりを打つのだろうか。
であるとすれば、スパート開始の選択肢は、今年の日経賞でルーラーシップがゴール前でバタッと止まった「3角手前」もしくは「それよりもっと前(!)」からのまくりということになる。
もちろん知られるとおり、「3角手前」からのまくりはほとんど成功しないし、「そのもっと前」なんて、いまだかつて誰もやったことがない。
さて、これをどう読む?
もちろん私もまだ展開はこれからしっかりと煮詰めていくつもりである。
今週はそのことで頭がいっぱいになると思うが、週中にどこかで例によって「有馬記念特集」を掲載することにしようか。
予想を上回る「20頭」という登録は、おそらくジェンティルドンナではなく、オルフェーヴルの出走回避で俄然色気を帯びた陣営が、菊花賞2着のスカイディグニティをはじめ、かなり多くいた、ということを示す。
ファン投票でも6位という「妙に人気のない2冠馬」であるゴールドシップが、どうやらこのメンバーではやや抜けた単勝1番人気になりそう。
ゴールドシップはあまり好きではないが(気持ちはよくわかる、私には・・・)、馬券はゴールドシップを買わなければ的中などままならないと考えるファンはきっと多いはず。
しかし私のように、ゴールドシップの大ファンではあるけれど、より高配当を目指すためには、ここでゴールドシップにアッサリ勝たれてしまってはオハナシにならないという穴党ファンも、おそらく今回ばかりはそれほど少数派にはならないはず。
いずれにしても、ゴールドシップが今年の有馬記念では最大の注目ということになる。
そして、馬券を考える人も馬のファンである人も、有馬記念に向かうゴールドシップについて、ある共通点がある。
それは、「追い切りは見ないほうがよい」ということである。
ゴールドシップの特徴は、とにかく追い切りは不真面目、あんなにあからさまに手を抜く追い切りというのは、GTホースという意味ではほとんど見られない。
祖父のメジロマックイーンも、古馬になってからは未勝利馬にも遅れてしまう(というか、なぜ未勝利馬と併せるのか・・・)テイタラクであった。
当時私は調教のことはまったくわからなかったが、マックイーンの追い切り映像を見るたびにいつも悔しい思いをかみしめなければならなかった。
ただ、ゴールドシップの場合、マックイーンと違ってあまりにも「あからさまな」なのである。
いい加減だけに、ゴールドシップに関してはとにかく無事でさえあってくれれば、追い切りはそれでよいのだ。
だったら追い切りの映像を見てわざわざ不安になる必要はない。
有馬記念だからしっかりと筋道を立ててスマートに馬券を的中させたいが、いや、有馬記念だからこそいろいろなアプローチが可能であるというのも事実。
そもそも中山内回りの芝2500mという超ヘンテコなコースで行われるグランプリである。
とはいえ、いや、だからこそというべきか、いずれにしても有馬記念は「ある程度前につけなければ厳しいレース」であることは知られる通り。
もちろんディープインパクトの引退レースや、昨年のオルフェーヴルのようなとてつもない脚力があれば多少の不利でも結果を出してしまうことはある。
でも、出遅れグセのルーラーシップをはじめ、オルフェーヴルにはまるで相手にしてもらえないレベルの今年の古馬の面々では、「ある程度前」が最低条件だろう。
では、人気が予想されるゴールドシップは果たしてどうか――
これが実は一番難しいのだ。
負い切りもそうだが、とにかくこのゴールドシップという馬、私たちが知る「2冠馬」とは違ってひとクセもふたクセもあるところが、ただでさえ紛れが当たり前に起こる中山内回りという条件では、いかにも難しいのである。
ただしゴールドシップという馬は、いつも私たちが想像する以上に強い内容で、しかもそれを涼しい顔でこなしてしまうところがある。
そして、菊花賞の内容を見ていると、以前のズブさ(ズルさ?)は少しずつ影を潜め、動きたいところでスムーズに動けるようになっていることもまた事実(ただし、ゲートは別)。
同じ中山内回りでも皐月賞とは展開もメンバーもまったく異なる有馬記念で、ゴールドシップはまた菊花賞のような大外まくりを打つのだろうか。
であるとすれば、スパート開始の選択肢は、今年の日経賞でルーラーシップがゴール前でバタッと止まった「3角手前」もしくは「それよりもっと前(!)」からのまくりということになる。
もちろん知られるとおり、「3角手前」からのまくりはほとんど成功しないし、「そのもっと前」なんて、いまだかつて誰もやったことがない。
さて、これをどう読む?
もちろん私もまだ展開はこれからしっかりと煮詰めていくつもりである。
今週はそのことで頭がいっぱいになると思うが、週中にどこかで例によって「有馬記念特集」を掲載することにしようか。
【Weekly ちぎらぁ!(今週の重賞レース)の最新記事】
投稿者:ASHIGE2|16:14|Weekly ちぎらぁ!(今週の重賞レース)
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