Spiritual*World

タロットカードを詳しく解説する企画。
今回は【ソードの１〜５】について。

※ソード(剣)は、問題、障害、壁、トラブル、徹底した合理主義、行動、思考を表します。
画像(左：セレマタロット、右：アールヌーボー)

正位置 ・巨大な力の出現 ・しっかりとした自分の気持ちや考えを対立する ・自分に対して大きな変化がある ・どんなことがあっても負けずに貫こうという信念 【恋愛や相手の気持ち】 幻想を断ち切る/現実を直視する/強引な獲得愛の成功/力による愛の勝利/強引にでも自分の思うとおりにしたい/お互いの問題に正面から立ち向かう/試練の始まり 逆位置 ・気分に流されやすく、自分を主張できない ・成功の代わりに多くのものを失う ・独善的な態度をとってしまい支持を失う ・何が正しくて、何が正しくないのか分からず混乱している 【恋愛や相手の気持ち】 暴力的/感情的/嫉妬心/邪魔が入る恋愛/上手くいかない恋愛/何らかの邪魔をしたい/自暴自棄な感情/攻撃したい/力の入れどころを間違えトラブルになる

！読みとりポイント

このカードは、試練の始まりを意味していますが、正位置であれば苦悩を終わらせるための挑戦という前向きな捉え方ができます。問題を克服しようという意思の表れですね。しかし、逆位置の場合は問題を克服・解決したいという意思ばかりが暴走して行動が伴わずに失敗したり、やみくもに行動した結果人を傷つけてしまう恐れも。また、正位置であっても感じている問題のレベルは大きい事が多いので、成功するまで諦めない気持ちや絶対的な信念が必要不可欠という見方をしたりもします。

正位置 ・心の奥底の闇 ・バランスが保てている(または、意図的に保っている) ・目の前の障害を克服しなければ先には進めない ・少しでも動いたらバランスを崩してしまい収拾がつかなくなる状況 【恋愛や相手の気持ち】 バランスを保っている/利害の一致/感情を抑圧/二人の異性/なかなか進まない関係/波風を立てたくない/意図的に先に進むことをやめている/意図的に今の状況を保っている/心の中に抑圧しているものがある/不安と緊張を抱えながら平静を保っている 逆位置 ・状況は変化を迎えるが望んだ方向とは違う ・行動と発言がかみ合わない ・自分の気持ちに揺れを感じ、一人の人を好きでいられない ・集中力が途切れたために均衡が破られたり、感情のバランスを失う 【恋愛や相手の気持ち】 不確かな愛/詐欺的/二枚舌/上辺の付き合い/不誠実な恋愛/二股をかける恋愛/軽く付き合いたい/遊び相手/責任を取りたくない/本音は言わない

！読みとりポイント

「２」という数字には“異なる二つの繋がりや関わり方”という意味がありますが、ソードでは対する相手に自分を曝け出したり、状況を大きく変えるということを拒否している状態という見方になります。何らかの問題がある場合が多く、それが進展を妨げている恐れがありますね。相手の気持ちで出た場合は、抑圧した感情があり、あえてそれを出していない可能性があります。まだ信頼関係がそこまで築けていなかったり、環境をふまえての事だったりもします。逆位置の場合は、本音を言いたい・欲求通りに行動したいという想いが強くなり今まで保っていた安心や安定した状況を変えたいという考えが出てきますが、必ずしも良い結果で終わるというわけではありません。リスクを伴う変化となる恐れもあります。

正位置 ・逃げられない悲しみと痛み ・今までともにしてきた人との別れや距離がひらく ・大切なものを失い、悲観的になってしまう ・心が傷つき疲れてボロボロの状態 【恋愛や相手の気持ち】 別れ/不利な三角関係/浮気発覚/相手に深く傷つけられる/ショックな出来事/相当悲しんでいる/第三者によって邪魔される恋愛 逆位置 ・いつまでも心にしこりを感じている状態 ・傷にまつわる記憶を思い出したり、こだわっていたりすることが傷を深める原因 ・今までの関係や問題を終わらせることにより、新しい状況や可能性を迎えられる ・過去を断ち切る事が成功につながる 【恋愛や相手の気持ち】 更に傷が深まる/相手を傷つけてしまう/相手を理解できない/心が荒れている/自分で自分の心を傷つける/何をどうしていいのかわからない状態

！読みとりポイント

二人だけでなく第三者や環境が関わっている事が多く、どうすることもできずにただただ傷つく様子や、逆位置の場合では過ぎ去った出来事が未だに心を傷つけていたり、現在の出来事によってその傷が深まり苦しんでいる様子を表します。正位置と逆位置どちらにせよボロボロな状態ですね。過去は過去として受け入れ、当たらな道へ進むことを促されるカードでもあります。

正位置 ・問題から一時的な避難、休息が必要な時 ・問題や障害から距離をおき、休む機会を得る ・心の傷が痛み、しばらく前進を止める ・少し落ち着いて休むことにより、精神的に癒される 【恋愛や相手の気持ち】 進まない関係/一時休止の恋愛/状況を客観視する/距離を置く/争いを一時中断/今は離れていたい/一人になりたい時 逆位置 ・落ち着いた心境で、冷静に対処すべき事態に向かう ・動き出す準備は整っているが外部からの動きがない ・変化の予感や期待を感じる ・恋愛などにチャンスが見えて積極的になってくる 【恋愛や相手の気持ち】 冷静になり動き出す/落ち着きを取り戻す/停滞していた時期が終わり関係が進む/試行錯誤した後に気持ちが前向きに変化する

！読みとりポイント

タロットは数字の順番そのものがストーリーになっているとも言われており、このカードの場合はソードの３でボロボロに傷ついた心を癒すために距離を置いて考えたり、距離が必要な状況や一人になって考えてみる時であることを表しています。逆位置になると、心が癒されたり距離を置いたことで自分の中でしっかりと物事が整理されて、現実に適した落ち着いた心理状態が作られた事を意味します。積極的な行動や目に見える積極性という見方は難しいため、現実を冷静に捉えて自分がどうあるべきか、その答えが出せた状態として読み取りましょう。場合によっては、距離を保つ方がお互いの為として捉えることもあります。

正位置 ・他人を傷つける傲慢さ ・成功を手に入れられるが、失うものも大きい ・成功までの飽くなき執念 ・良心もプライドも投げ出して「もうどうにでもなれ」と自暴自棄になっている様子 【恋愛や相手の気持ち】 自分本位/利己主義/略奪愛/自分勝手な恋愛/性格や理想を押し付けたいと思っている/恋愛というよりも征服感/相手になんと思われようと構わない 逆位置 ・振り回されてボロボロ ・感情的になり、暴走してしまい自ら将来を閉ざしてしまう ・自分でした行動に対して激しい後悔と葛藤に襲われる ・気持ちを失い恋愛関係が崩壊する 【恋愛や相手の気持ち】 険悪な関係/言い争いが絶えない/恋愛の敗北/相手のなすがままの恋愛/屈辱感/強引な相手に疲れを感じている/自分のした事を後悔している/関係が崩れた原因が自分だと感じる

！読みとりポイント

このカードのキーワードは“傲慢さ”ですが、どうしても手に入れたいものをどんなやり方でもして手に入れる様子やそうしたいという気持ちを表します。現状に満足していなかったり、恋愛では既にパートナーがいる方に強い恋心を抱いている方に多いですね。奪い取りたいという想いはそれだけ愛しているという見方もできますが、まずは関係性や現実を客観的に見て考える必要があるでしょう。逆位置では、自分本位な行動が原因で残念な結果になったり、後悔せざるを得ない状況になる事を意味しています。また、理想や願望が強すぎて現実とのギャップに失望している可能性もあります。他のカードと合わせて読み取りましょう。

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