2017年01月02日
【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<3>私は日本人というスミレについて
【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<3>私は日本人というスミレ
【TABIZINE自由研究部】調べる、考える、まとめる、伝える。 夏休みの自由研究のように、心惹かれることについて、じっくり調べてみる。考えて、試行錯誤し、また考えて、まとめて、発表する。TABIZINEにもそんな場がほ […]
今回も前回に続き、日本が世界に誇る天才数学者、岡潔氏の言葉と照らし合わせながら、情緒について考えていきます。岡氏は、数学者でありながら、情緒や教育について独自の研究を重ね、多くの名随筆を残しました。
岡氏は「人の中心は情緒である」と言います。
<たとえば、すみれの花を見るとき、あ\xA4
譴❹垢澆譴硫屬世噺ǂ襪里詫鎛dĄ⊅療Ľ文\xAB方です。むらさき色だと見るのは、理性の世界での感覚的な見方です。そして、それはじっさいにあると見るのは実在感として見る見方です。
これらに対して、すみれの花はいいなあと見るのが情緒です。これが情緒と見る見方です。情緒と見たばあいすみれの花はいいなあと思います。芭蕉もほめています。漱石もほめています。>(「数学する人生」P166より引用)
岡氏は、なぜいいと思うのか、それはわからないとしながらも、続いて大自然について述べています。植物は、その小さな種を土にまくと、誰に教えられたわけでもなく芽を出し、葉をつけ、花を咲かせ、実り、そして枯れていきます。特に手をかけられるわけでもない道端に咲く花でさえそうなのです。
こんな不思議なものを人間の手で作り出せません。そんなふうに\xA1
⊆ɺ海鮗ɺ海箸靴涜減澆気擦討い訛膽ɺ海良垰弋帖好潺譴硫屬鮓ǂ襪箸C砲蓮△C辰箸修鵑頁惴紊砲△訛膽ɺ海良垰弋弔笋燭唎泙靴機△韻覆欧気泙念貊錣亡兇犬討い襪里任呂覆い任靴腓Δʔ修靴討發舛蹐鷦\xAB分自身も、その大自然の一部なのです。
日本人には、自分も大自然の一部だという感覚がもともとあるように思えます。「自然を支配する」のではなく、昔から自然を恐れ敬い、共生してきました。人間関係においても、「自己を主張する」「常に相手と対等でありたい」という文化はなく、集団全体を大切にする「和」が重んじられ、自分より相手をたてることが美徳とされてきました。
日本語でしばしば「私は」「彼が」といった主語が省略されるのも、こうした日本人的情緒が関係しているのではないでしょうか。常にみなが全体の一部であるので、誰が、ということをそこまで強く強調する必要性を感じな
いのではと筆者は思います。
個人主義がベースであれば、「自然を支配する」「自己を主張する」「言葉にしないとわからない」「常に相手と対等でありたい」という文化が生まれて当然です。しかし日本人には本来、誰もが全体の一部であるというベースがあるように感じます。
(次のページに続く)
さらに岡氏は、日本的情緒を持ち続けることがいかに大切かということを、繰り返し訴えてきました。
<私は日本人というスミレだから、スミレのようにしか花咲けない。私は第一着手に情を通じなければいけない。そしてその情を、その一点に集めなければならない。>(「数学する人生」P76より引用)
情は映ります。通います。自他の区別なくたやすく共通の感覚となります。そしてその情が通じているという前提で、情緒は成り立ちます。さらに、スミレはスミレとしてしか咲けないのだから、その一点に情を集めることが大切だと岡氏は言うのです。
「その人らしく咲く」という表現がありますが、日本人という民族においても「日本人らしく咲く」ということが大切なのかもしれません。バラに憧れてもいいでしょう。ユリに心奪われてもいいでしょう。でもスミレはスミレとして咲く宿命なのです。他への憧れや羨ましさから真似しようとしても、それは難しい。民族的情緒のいろどりを忘れてしまうと、個性も見出しにくいし、幸せや成功からも遠ざかるように感じます。
個々の差はあるにしても、日本人はいま過渡期に立っているように思います。バラやユリのようになろうとしても、やはりスミレはスミレ。それはどちらが優れているとか劣っているとかではなくて、それぞれの美しさであり、情緒\xA4
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[All Photos by shutterstock.com]
参考文献
「心といのち」岡潔著/大和出版
「日本のこころ」岡潔著/講談社
「情緒と創造」岡潔著/講談社
「岡潔集 第一巻」岡潔著/学習研究社
「春宵十話」岡潔著/角川ソフィア文庫
「数学する人生」岡潔著、森田真生編/新潮社
世界中から注目を集める、旅心をくすぐる人気トラベルブロガー3組!
トラベルブロガーという職業をご存じでしょうか? その名の通り旅をしながら自身の経験をブログで発信するという人たちのことを指します。 彼らの投稿は実際に世界中を旅しているだけありとっても魅力的。見ているだけで旅心がくすぐら […]
おしゃれが大好きな旅ブロガー、Kiersten(キルスティン)さん
カリフォルニア生まれのキルスティンさんはおしゃれが大好きな旅ブロガーです。彼女は現在6つの大陸と50の国を訪れました。
元々はアメリカのLAにて金融サービス業で活躍していた彼女。しかし自分は一般的な人生を求めていないと気がつき、その後は旅好きが高じてトラベルブロガーへと転身しました。
キルスティンさんの写真はまるでファッション雑誌を見ているような気分にさせてくれます。「旅をする事=おしゃれとは程遠い」という概念を覆してくれる彼女のスタイルは、旅に憧れる世界中の女性の注目の的です。
現在はトラベルブロガーとしてボランティアをはじめ様々なビジネスを手がけているキルスティンさん。彼女はブログを通して「人々に夢を追い続けて欲しい」という思いを発信し続けています。
[All photos by The Blonde Abroad]
[The Bolonde Abroad.co
m]
(次のページに続く)
100以上の国と7大陸を旅してきたデイブさんとデブさんは結婚20年目の仲良しカップルです。なんと旅した期間は8年以上。
以前までは何か物足りないと感じる日々を送っていた彼らですが、その足りないものが旅への情熱だったと気がつきトラベルブロガーに転身しました。
現在はトラベルブロガーとしての活躍だけでは収まらず、大手旅行会社のブランドア\xA5
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彼らのモットーはずばり「dventure is for Everyone.(冒険はみんなのために)」。
彼らは「人々に新しい一歩へ挑戦するための勇気を与えること」をミッションに旅を続けています。
[All photos by theplanetD]
[The Planetd.com]
(次のページに続く)
マットさんは好奇心旺盛な冒険家でかれこれ6年間世界中を旅してきました。アクティブなマットさんは世界中で様々な経験をしてきた1人で、その写真がブログの中にたくさん記録されています。
彼のモットーは現地の文化に迷わずに挑戦すること。そして計画を立てず、気持ちの向くまま旅をすることだそう。
現在はトラベルブロガー兼写真家として大活躍中です。見ているだけでワクワクしてくる彼の自由な生き方は世界中で共感を呼んでいます。
[All photos by Expert Vagabond]
世界を旅するということ、それは誰でも一度は夢見ることではないでしょうか。
世界中を旅するトラベルブロガーたちの特徴として、まず彼らは自分の必要とすることを明確に理解しています。シンプルに生きること、そして自分の気持ちに素直になることが私たちにできる最初のステップでしょう。
やりたいことをするのに遅すぎることはありません。トラベルブロガーたちのように一度きりの人生を、悔いのないように生きてみたいですね。
[Photos by shutterstock.com]
【TABIZINE自由研究部】調べる、考える、まとめる、伝える。 夏休みの自由研究のように、心惹かれることについて、じっくり調べてみる。考えて、試行錯誤し、また考えて、まとめて、発表する。TABIZINEにもそんな場がほ […]
【TABIZINE自由研究部】調べる、考える、まとめる、伝える。
夏休みの自由研究のように、心惹かれることについて、じっくり調べてみる。考えて、試行錯誤し、また考えて、まとめて、発表する。TABIZINEにもそんな場がほしいと思い【TABIZINE自由研究部】を発足しました。部員ライターそれぞれが興味あるテーマについて自由に不定期連載します。
筆者の連載では、常々不思議に感じていた、そして実は根拠のない自信にもつながっていると思われる「日本人の情緒」について考えていきた
いと思います。
■あわせて読みたい
【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<1>色気ある空気の国
【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<2>世の中の見え方はその人の情緒
夏休みの自由研究のように、心惹かれることについて、じっくり調べてみる。考えて、試行錯誤し、また考えて、まとめて、発表する。TABIZINEにもそんな場がほしいと思い【TABIZINE自由研究部】を発足しました。部員ライターそれぞれが興味あるテーマについて自由に不定期連載します。
筆者の連載では、常々不思議に感じていた、そして実は根拠のない自信にもつながっていると思われる「日本人の情緒」について考えていきた
いと思います。
■あわせて読みたい
【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<1>色気ある空気の国
【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<2>世の中の見え方はその人の情緒
今回も前回に続き、日本が世界に誇る天才数学者、岡潔氏の言葉と照らし合わせながら、情緒について考えていきます。岡氏は、数学者でありながら、情緒や教育について独自の研究を重ね、多くの名随筆を残しました。
岡氏は「人の中心は情緒である」と言います。
すみれの花はいいなあと見るのが情緒
<たとえば、すみれの花を見るとき、あ\xA4
譴❹垢澆譴硫屬世噺ǂ襪里詫鎛dĄ⊅療Ľ文\xAB方です。むらさき色だと見るのは、理性の世界での感覚的な見方です。そして、それはじっさいにあると見るのは実在感として見る見方です。
これらに対して、すみれの花はいいなあと見るのが情緒です。これが情緒と見る見方です。情緒と見たばあいすみれの花はいいなあと思います。芭蕉もほめています。漱石もほめています。>(「数学する人生」P166より引用)
岡氏は、なぜいいと思うのか、それはわからないとしながらも、続いて大自然について述べています。植物は、その小さな種を土にまくと、誰に教えられたわけでもなく芽を出し、葉をつけ、花を咲かせ、実り、そして枯れていきます。特に手をかけられるわけでもない道端に咲く花でさえそうなのです。
こんな不思議なものを人間の手で作り出せません。そんなふうに\xA1
⊆ɺ海鮗ɺ海箸靴涜減澆気擦討い訛膽ɺ海良垰弋帖好潺譴硫屬鮓ǂ襪箸C砲蓮△C辰箸修鵑頁惴紊砲△訛膽ɺ海良垰弋弔笋燭唎泙靴機△韻覆欧気泙念貊錣亡兇犬討い襪里任呂覆い任靴腓Δʔ修靴討發舛蹐鷦\xAB分自身も、その大自然の一部なのです。
日本人には、自分も大自然の一部だという感覚がもともとあるように思えます。「自然を支配する」のではなく、昔から自然を恐れ敬い、共生してきました。人間関係においても、「自己を主張する」「常に相手と対等でありたい」という文化はなく、集団全体を大切にする「和」が重んじられ、自分より相手をたてることが美徳とされてきました。
日本語でしばしば「私は」「彼が」といった主語が省略されるのも、こうした日本人的情緒が関係しているのではないでしょうか。常にみなが全体の一部であるので、誰が、ということをそこまで強く強調する必要性を感じな
いのではと筆者は思います。
個人主義がベースであれば、「自然を支配する」「自己を主張する」「言葉にしないとわからない」「常に相手と対等でありたい」という文化が生まれて当然です。しかし日本人には本来、誰もが全体の一部であるというベースがあるように感じます。
(次のページに続く)
スミレはスミレとしてしか咲けない
さらに岡氏は、日本的情緒を持ち続けることがいかに大切かということを、繰り返し訴えてきました。
<私は日本人というスミレだから、スミレのようにしか花咲けない。私は第一着手に情を通じなければいけない。そしてその情を、その一点に集めなければならない。>(「数学する人生」P76より引用)
情は映ります。通います。自他の区別なくたやすく共通の感覚となります。そしてその情が通じているという前提で、情緒は成り立ちます。さらに、スミレはスミレとしてしか咲けないのだから、その一点に情を集めることが大切だと岡氏は言うのです。
「その人らしく咲く」という表現がありますが、日本人という民族においても「日本人らしく咲く」ということが大切なのかもしれません。バラに憧れてもいいでしょう。ユリに心奪われてもいいでしょう。でもスミレはスミレとして咲く宿命なのです。他への憧れや羨ましさから真似しようとしても、それは難しい。民族的情緒のいろどりを忘れてしまうと、個性も見出しにくいし、幸せや成功からも遠ざかるように感じます。
個々の差はあるにしても、日本人はいま過渡期に立っているように思います。バラやユリのようになろうとしても、やはりスミレはスミレ。それはどちらが優れているとか劣っているとかではなくて、それぞれの美しさであり、情緒\xA4
里い蹐匹蠅覆里世函∉䡄椰輿澗里I唎靴困諜い鼎Z呂瓩討い襦世ǂ蕕海什鮑▷〜F瓩涼璜遒筝斥佞E特輒椶気譴討い襪里任呂覆い任靴腓Δʔ\xA3
[All Photos by shutterstock.com]
参考文献
「心といのち」岡潔著/大和出版
「日本のこころ」岡潔著/講談社
「情緒と創造」岡潔著/講談社
「岡潔集 第一巻」岡潔著/学習研究社
「春宵十話」岡潔著/角川ソフィア文庫
「数学する人生」岡潔著、森田真生編/新潮社
世界中から注目を集める、旅心をくすぐる人気トラベルブロガー3組!
トラベルブロガーという職業をご存じでしょうか? その名の通り旅をしながら自身の経験をブログで発信するという人たちのことを指します。 彼らの投稿は実際に世界中を旅しているだけありとっても魅力的。見ているだけで旅心がくすぐら […]
トラベルブロガーという職業をご存じでしょうか? その名の通り旅をしながら自身の経験をブログで発信するという人たちのことを指します。
彼らの投稿は実際に世界中を旅しているだけありとっても魅力的。見ているだけで旅心がくすぐられてしまう彼らのライフスタイルは世界中の人々を虜にしています。今回は世界中から注目を集める旅ブロガーとして代表的な3組をご紹介します。
おしゃれが大好きな旅ブロガー、Kiersten(キルスティン)さん
カリフォルニア生まれのキルスティンさんはおしゃれが大好きな旅ブロガーです。彼女は現在6つの大陸と50の国を訪れました。
元々はアメリカのLAにて金融サービス業で活躍していた彼女。しかし自分は一般的な人生を求めていないと気がつき、その後は旅好きが高じてトラベルブロガーへと転身しました。
キルスティンさんの写真はまるでファッション雑誌を見ているような気分にさせてくれます。「旅をする事=おしゃれとは程遠い」という概念を覆してくれる彼女のスタイルは、旅に憧れる世界中の女性の注目の的です。
現在はトラベルブロガーとしてボランティアをはじめ様々なビジネスを手がけているキルスティンさん。彼女はブログを通して「人々に夢を追い続けて欲しい」という思いを発信し続けています。
[All photos by The Blonde Abroad]
[The Bolonde Abroad.co
m]
(次のページに続く)
冒険好きの仲良しカップル、Dave(デイブ)さんとDeb(デブ)さん
100以上の国と7大陸を旅してきたデイブさんとデブさんは結婚20年目の仲良しカップルです。なんと旅した期間は8年以上。
以前までは何か物足りないと感じる日々を送っていた彼らですが、その足りないものが旅への情熱だったと気がつきトラベルブロガーに転身しました。
現在はトラベルブロガーとしての活躍だけでは収まらず、大手旅行会社のブランドア\xA5
鵐丱汽澄爾貿ぬ燭気譴襪覆鼻⊄膵イC蔑垢鮨Χ箸砲靴得厳廚鯲¤討襪海箸鮗存宗\xA3
彼らのモットーはずばり「dventure is for Everyone.(冒険はみんなのために)」。
彼らは「人々に新しい一歩へ挑戦するための勇気を与えること」をミッションに旅を続けています。
[All photos by theplanetD]
[The Planetd.com]
(次のページに続く)
好奇心旺盛な冒険家、Matt(マット)さん
マットさんは好奇心旺盛な冒険家でかれこれ6年間世界中を旅してきました。アクティブなマットさんは世界中で様々な経験をしてきた1人で、その写真がブログの中にたくさん記録されています。
彼のモットーは現地の文化に迷わずに挑戦すること。そして計画を立てず、気持ちの向くまま旅をすることだそう。
現在はトラベルブロガー兼写真家として大活躍中です。見ているだけでワクワクしてくる彼の自由な生き方は世界中で共感を呼んでいます。
[All photos by Expert Vagabond]
重要なのはシンプルに、素直に生きること。
世界を旅するということ、それは誰でも一度は夢見ることではないでしょうか。
世界中を旅するトラベルブロガーたちの特徴として、まず彼らは自分の必要とすることを明確に理解しています。シンプルに生きること、そして自分の気持ちに素直になることが私たちにできる最初のステップでしょう。
やりたいことをするのに遅すぎることはありません。トラベルブロガーたちのように一度きりの人生を、悔いのないように生きてみたいですね。
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