2023年07月17日
料理が好きな人に無理やりやめさせると、生きる楽しみを奪ってしまう。認知症になると何もかも忘れると思われがちですが、忘れるのは重要度の低い内容です。
認知症患者…火事を防ぐために何が出来るのか
大切な思い出、ずっと忘れたくないあなたへ
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3TD2Y7+AAX2NM+3430+BZO4I
料理好きな認知症患者…火事を防ぐために何が出来るのか【名医が答える病気と体の悩み】日刊ゲンダイDIGITAL料理が好きな人に無理やりやめさせますと…【名医が答える病気と体の悩み】 料理好きな認知症の母が「火事」を起こさないでしょうか心配だけど、料理を続けさせてもいいのだろうか──。
認知症の患者さんを介護する家族からしばしばこのような相談を受けます。
実際、東京消防庁の報告によれば、2021年に起きた住宅火災の出火原因のうち最も多かったのが「ガスコンロの消し忘れ」だった。
認知症の患者さんと暮らす家族はなおさら心配でしょう。
もともと料理が好きな人であれば、発症後も料理をしたくなるんです。
認知症を発症すると、記憶力低下のほかに注意力も下がります。
料理中に急に電話が鳴ったり宅配業者が来ると注意力の低下から気がそれ、そのまんま料理をしてることを忘れて火を消し忘れ、火事の原因になりますしているのです。
大切な思い出、ずっと忘れたくないあなたへ
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火事を防ぐために、家族がガスコンロからIHに買い替えるケースがよくみられます。
IHは操作方法も異なってくるので認知機能が低下していれば操作が難しく、火事は防げるかもしれない。
ですけど、元々ガスコンロタイプで料理をする人がIHを使おうとすると、昔の記憶から火が出ていないため調理を実感できず、ライターやマッチで火をつける危険があるのです。
さらに、料理が好きな人に無理やりやめさせると、生きる楽しみを奪ってしまう。
認知症は進行性の病気ということで残されました時間は限られています。
家族で協力していながら本人が好きなことを少しでも長く継続するほうが、本人のQOL(生活の質)を高めると私は思っています。
「この間、料理中に鍋焦がして大変だったよね。
どう防げばいいかな?」など、家族が考えている心配な気持ちを本人に相談しよう。
一度失敗した経験があると、本人も不安を感じているはずなのです。
初めから何も知らないと決めつけて話し合っていないそしたら、本人はそれに気付いて寂しさを感じ、何かあったとしましても家族に相談してくれなくなるのでしょう。
家を留守にする際は「お母さんの味を指導してほしいからあとであわせて作りたい」といいますように、認知症の方がうれしいと感じる言葉を伝えてください。
大切な思い出、ずっと忘れたくないあなたへ
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3TD2Y7+AAX2NM+3430+BZO4I
認知症になると何もかも忘れると思われがちですが、忘れるのは重要度の低い内容です。
うれしいと感じました言葉は比較的長く記憶されやすくなったのです。
メモを見る習慣がある人であるならば、目のつく場所に伝えた内容を書き記して貼っておくのも有効です。
安全性の高いガスコンロに買い替えるのも効果的です。
08年からは、ガスコンロを販売する際、Siセンサーの搭載が義務化された。
このセンサーは鍋底の温度を感知して、一定の温度を超えたり加熱時間が長いと自動で消火し火事を防ぎます。
それほどでも留守中の火事が不安であれば、1カ月5000円程度で扱える警備会社の「高齢者見守りサービス」を利用するのもいいでしょう。
部屋に取り付けたセンサーが火災を感知して、周囲に知らせたり、警備員が駆け付けてくれるでしょう。
ただ、プライバシーの問題もあるため、認知症の方に相談し了承を得た上で開始しましょう。
大切な思い出、ずっと忘れたくないあなたへ
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3TD2Y7+AAX2NM+3430+BZO4I
▽繁田雅弘(しげた・まさひろ) 1983年東京慈恵会医科大学卒業後、同精神医学講座所属、92年スウェーデン・カロリンスカ研究所、95年東京慈恵会医科大学精神医学講座講師、2003年首都東京立保健科学大学精神医学教授、05年首都大学東京健康福祉学部学部長、06年首都大学東京大学院人間健康科学研究科研究科長、11年首都大学東京副学長を務めたのち、17年から東京慈恵会医科大学精神医学講座教授を務める。
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認知症の患者さんを介護する家族からしばしばこのような相談を受けます。
実際、東京消防庁の報告によれば、2021年に起きた住宅火災の出火原因のうち最も多かったのが「ガスコンロの消し忘れ」だった。
認知症の患者さんと暮らす家族はなおさら心配でしょう。
もともと料理が好きな人であれば、発症後も料理をしたくなるんです。
認知症を発症すると、記憶力低下のほかに注意力も下がります。
料理中に急に電話が鳴ったり宅配業者が来ると注意力の低下から気がそれ、そのまんま料理をしてることを忘れて火を消し忘れ、火事の原因になりますしているのです。
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火事を防ぐために、家族がガスコンロからIHに買い替えるケースがよくみられます。
IHは操作方法も異なってくるので認知機能が低下していれば操作が難しく、火事は防げるかもしれない。
ですけど、元々ガスコンロタイプで料理をする人がIHを使おうとすると、昔の記憶から火が出ていないため調理を実感できず、ライターやマッチで火をつける危険があるのです。
さらに、料理が好きな人に無理やりやめさせると、生きる楽しみを奪ってしまう。
認知症は進行性の病気ということで残されました時間は限られています。
家族で協力していながら本人が好きなことを少しでも長く継続するほうが、本人のQOL(生活の質)を高めると私は思っています。
「この間、料理中に鍋焦がして大変だったよね。
どう防げばいいかな?」など、家族が考えている心配な気持ちを本人に相談しよう。
一度失敗した経験があると、本人も不安を感じているはずなのです。
初めから何も知らないと決めつけて話し合っていないそしたら、本人はそれに気付いて寂しさを感じ、何かあったとしましても家族に相談してくれなくなるのでしょう。
家を留守にする際は「お母さんの味を指導してほしいからあとであわせて作りたい」といいますように、認知症の方がうれしいと感じる言葉を伝えてください。
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認知症になると何もかも忘れると思われがちですが、忘れるのは重要度の低い内容です。
うれしいと感じました言葉は比較的長く記憶されやすくなったのです。
メモを見る習慣がある人であるならば、目のつく場所に伝えた内容を書き記して貼っておくのも有効です。
安全性の高いガスコンロに買い替えるのも効果的です。
08年からは、ガスコンロを販売する際、Siセンサーの搭載が義務化された。
このセンサーは鍋底の温度を感知して、一定の温度を超えたり加熱時間が長いと自動で消火し火事を防ぎます。
それほどでも留守中の火事が不安であれば、1カ月5000円程度で扱える警備会社の「高齢者見守りサービス」を利用するのもいいでしょう。
部屋に取り付けたセンサーが火災を感知して、周囲に知らせたり、警備員が駆け付けてくれるでしょう。
ただ、プライバシーの問題もあるため、認知症の方に相談し了承を得た上で開始しましょう。
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▽繁田雅弘(しげた・まさひろ) 1983年東京慈恵会医科大学卒業後、同精神医学講座所属、92年スウェーデン・カロリンスカ研究所、95年東京慈恵会医科大学精神医学講座講師、2003年首都東京立保健科学大学精神医学教授、05年首都大学東京健康福祉学部学部長、06年首都大学東京大学院人間健康科学研究科研究科長、11年首都大学東京副学長を務めたのち、17年から東京慈恵会医科大学精神医学講座教授を務める。
タグ:認知症
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