伊勢信仰
日本の神社の数を数えると、伊勢信仰と稲荷神社が2番目に多いこです。
私の近くの産土神社も、これら二つの神々を祀っています。
それほど、日本全国でこれらの神々は広く祀られています。
伊勢信仰は、天照大神を主祭神とし、
三重県伊勢市の伊勢神宮内宮を総本社とする神社です。
各地で神明社、皇大神社、天祖神社、神明神社などとも呼ばれ、
親しみを込めて「お伊勢さん」と呼ばれることが多いです。
「天地神明に誓う」という言葉があります。
これは神様との約束を表す言葉で、この「神明」は天照大神のことを指します。
皇祖神として
古代においては、「神宮」(伊勢神宮|天照大御神)は王家の氏神として、
王家(天皇・皇后・皇太子)を中心としてお守りしていました。
しかし、天武朝から天智朝への移行、朝廷の衰退、
そして応仁の乱以降は奉幣も行われなくなりました。
伊勢信仰としての広がり
武家政権の時代には、
信者獲得のために熊野御師のように全国に出向き「講」を組織することで、
分霊が進み、日本全体の鎮守となりました。
戦が少なくなり、社会が安定すると、
仏教の教説において神道側の最高神とされたこともあり、
一般民衆の間でも伊勢信仰が盛んになりました。
神道と稲作
神道と稲作は密接に結びついており、
新田開発の際に各地で神明神社を創建することが盛んになり、
その影響が現在の隆盛につながっています。
現在では、外宮の豊受様もお祀りされるところが増え、
内宮・外宮を揃え、ミニ神宮とされるところも増えています。
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