2018年09月04日
9月4日指標(事後検証済)
本日は、13:30に豪州(RBA)金融政策、23:00に8月集計分米国ISM製造業景況指数が発表されます。
まず、13:30の豪州(RBA)金融政策での取引です。この時間に取引できるサラリーマンは、会議中にスマホを触れるヒトぐらいでしょう。
RBAは、2017年以降、声明や総裁発言で繰り返し「当面の政策変更の必要なし」を言及しています。その結果、最近の反応は小さくなっています。市場予想も「現状維持」がほぼ確実視されているようです。
さて、1-3月期のGDP前年比は+3.0%に達しました(4-6月期集計分は明日5日に発表されます)。一方、四半期CPI前年比は、4-6月期集計分が+2.1%に達しました。RBAのインフレ目標は1〜2%です。以前は2〜3%でしたが、下方修正されたようです。
こんなとき、決して油断してはいけません。
RBAは「市場予想に反する政策変更」を行った前科が多いのです。直近5回の政策変更において、3回が市場予想に反しています。成長率が3%付近に達し、CPIが2%を超え始めた以上、指標発表直前のポジションオーダーに慎重であるべきです。
もし金融政策変更が行われれば、反応程度が大きく影響持続時間は長いので、危ない橋を渡る必要なんてありません。そういうときは1〜2円の上昇を見込み(AUDJPYの場合)、1時間ぐらいしてから1/3戻し始める、と思っておけば良いのです。サプライズがあったときは、最初の上昇幅が2〜3円と思っておけばよいでしょう。
こうした目安は大切で、目安が近づいたらもう取引を止める自制が大事です。
それでも過去に、こうした指標後やリスク回避時の反応極大時に追撃で勝てないなら、ポジションの規模が大きいことが原因であることが多いようです。こうした急変時は、いつもの1割ぐらいのポジション規模で追撃を愉しんだ方が良いようです。せっかくいつもの1割ぐらいのポジション規模にするのだから、2度ぐらいナンピンをしても良いぐらいです。
※ ここに挙げた数字はデータに基づく話でなく、単に「そうやって稼いだことが多い」という経験談に過ぎません。
市場予想がどうであれ、それがいくら「ほぼ確実視されている」という内容であれ、金融政策発表時のサプライズが起きたときに外すと、ダメージが大きすぎるのです。
金融政策発表時のポジションは、結果がどうあれ順張り追撃か取引きしないという選択肢が基本です。
8月集計分米国ISM製造業景況指数の市場予想は、、景況指数57.6(前回58.1)、受注指数(前回60.2)、雇用指数56.0(前回56.5)、価格指数74.0(前回73.2)、です。事前差異判別式の解は△2.2です。
同じ8月集計分NY連銀指数の実態差異は+3.0、Phil連銀指数のそれは△13.8で、プラス・マイナスが相反しています。
Phil連銀指数のみをアテにするのでは、本指標との方向一致率が63%しか期待できません。本指標結果の良し悪しのアテにできる予兆は、NY連銀製造業景況指数もPhil連銀製造業景況指数も、ともに改善か悪化したときのみです。
そんなことより、直前10-1分足が10pips以上跳ねたら、それとは逆方向に直後1分足が反応する可能性が高く(期待的中率80%)、その場合も含めて直前10-1分足が直後11分足の方向を示唆している可能性が高い(期待的中率77%)ことが重要です。
こうしたことが起きたときは、指標発表直前にポジションをオーダーしても良さそうです。利確/損切は、直後11分足終値を待つのでなく、直後1分足の跳ねで行った方が良いでしょう。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は高く、しかも、直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えた確率も多くなっています。初期反応方向に追撃し、指標発表から1分を過ぎたら利確の機会を窺いましょう。
更に、直後1分足跳幅が陽線側に20pipsか、陰線側に8pips以上だったとき、直後11分足跳幅はそれらを超えて反応を伸ばしがちです。そうでない場合は、注目度や重要度が高いと位置づけられる指標なのに、意外に反応が小さくなりがちです。
※ ISMが23時発表なので、事後検証は明日になります。
以下は9月5日6時頃に追記しています。
まず、豪州(RBA)金融政策発表前後の分析検証です。
指標発表前は79.90円付近でした。そして15時過ぎに80.43円まで上昇し、17時過ぎには79.90円付近まで戻しました。6・7時間かけての「行って来い」です。
こういう動きは仕事中の隙間時間に取引している人をよく泣かせます。ポジションの長持ちは、資金に占める投資額の比率が小さく、中長期の相場観がしっかりしていないと勝てません。アマチュア向きではないのです。
政策結論は「市場予想通り現状維持」で政策金利は1.5%据え置きでした。
上記のAUD上昇は、声明文にあった豪州経済に関する見通しの「2018年と2019年の成長率が平均で3%をやや上回るとの見通し」を示した部分にあった、と思われます。一方、15時を過ぎてからのAUD下降は、USDが対AUDだけでなく対JPY・対EUR・対GBPのいずれもでも買われたことが原因です。どうも米10年債金利が上昇していたようです。
判定は、指標発表時刻を跨ぐポジションが前提不成立、再追撃は直後1分足終値に戻すことがなかったのでこれも取引中止でした。
週次と日次(この記事)の方針では、発表後の順張り追撃だけですが、詳細分析記事における取引方針は少し複雑でした。上表は、詳細分析記事の取引方針について判定しています。
この時間の取引はできないと思っていたものの、取引できました。
追撃を2度に分けて行ったのは、1度目を決済直後に声明文の「2018年前半の経済が良い」「2018年と2019年の成長が平均で3%を上回る」という速報を見たためです。
狙い通りの動きで、狙っていたよりも稼げました。
いつもの話ですが、もっとポジションを持っていた方が稼げたようですが、そんなことを考えても仕方ありません。
次に、米国ISM製造業景況指数です。
寝てしまって取引できなかったので、分析検証だけです。
ブルームバーグの解説を一部引用すると、今回の製造業景況指数は「2004年5月以来の高水準」(14年ぶり)だったとのことです。また、このブログでは注目していない輸出入と入荷遅延は「ここ数か月の貿易摩擦の影響を窺わせて」昨年来の指数の低さとなったとのことです。
製造業景況指数・受注指数・雇用指数は、前回・予想を上回りました。価格指数に関しては予想を上回ったものの、前回を下回りました。但し、価格指数は、調査期間において小さな上下動をしながら上昇基調となっています。今回が前回を下回った程度は、その小さな上下動における異常さは見受けられません。
事後差異・実態差異ともにプラスで、反応は素直に陽線でした。
判定は、指標発表時刻を跨ぐポジションを外しました。最悪で10pipsの損切になってしまう黒星でした。がしかし、追撃は23:04頃までに利確すれば白星、再追撃は直後11分足終値までポジションを持っていても白星でした。
もし取引していたら、pipsはほぼトントンだったでしょう。
ーーー$€¥£A$ーーー
まず、13:30の豪州(RBA)金融政策での取引です。この時間に取引できるサラリーマンは、会議中にスマホを触れるヒトぐらいでしょう。
RBAは、2017年以降、声明や総裁発言で繰り返し「当面の政策変更の必要なし」を言及しています。その結果、最近の反応は小さくなっています。市場予想も「現状維持」がほぼ確実視されているようです。
さて、1-3月期のGDP前年比は+3.0%に達しました(4-6月期集計分は明日5日に発表されます)。一方、四半期CPI前年比は、4-6月期集計分が+2.1%に達しました。RBAのインフレ目標は1〜2%です。以前は2〜3%でしたが、下方修正されたようです。
こんなとき、決して油断してはいけません。
RBAは「市場予想に反する政策変更」を行った前科が多いのです。直近5回の政策変更において、3回が市場予想に反しています。成長率が3%付近に達し、CPIが2%を超え始めた以上、指標発表直前のポジションオーダーに慎重であるべきです。
もし金融政策変更が行われれば、反応程度が大きく影響持続時間は長いので、危ない橋を渡る必要なんてありません。そういうときは1〜2円の上昇を見込み(AUDJPYの場合)、1時間ぐらいしてから1/3戻し始める、と思っておけば良いのです。サプライズがあったときは、最初の上昇幅が2〜3円と思っておけばよいでしょう。
こうした目安は大切で、目安が近づいたらもう取引を止める自制が大事です。
それでも過去に、こうした指標後やリスク回避時の反応極大時に追撃で勝てないなら、ポジションの規模が大きいことが原因であることが多いようです。こうした急変時は、いつもの1割ぐらいのポジション規模で追撃を愉しんだ方が良いようです。せっかくいつもの1割ぐらいのポジション規模にするのだから、2度ぐらいナンピンをしても良いぐらいです。
※ ここに挙げた数字はデータに基づく話でなく、単に「そうやって稼いだことが多い」という経験談に過ぎません。
市場予想がどうであれ、それがいくら「ほぼ確実視されている」という内容であれ、金融政策発表時のサプライズが起きたときに外すと、ダメージが大きすぎるのです。
金融政策発表時のポジションは、結果がどうあれ順張り追撃か取引きしないという選択肢が基本です。
ーーー$€¥£A$ーーー
8月集計分米国ISM製造業景況指数の市場予想は、、景況指数57.6(前回58.1)、受注指数(前回60.2)、雇用指数56.0(前回56.5)、価格指数74.0(前回73.2)、です。事前差異判別式の解は△2.2です。
同じ8月集計分NY連銀指数の実態差異は+3.0、Phil連銀指数のそれは△13.8で、プラス・マイナスが相反しています。
Phil連銀指数のみをアテにするのでは、本指標との方向一致率が63%しか期待できません。本指標結果の良し悪しのアテにできる予兆は、NY連銀製造業景況指数もPhil連銀製造業景況指数も、ともに改善か悪化したときのみです。
そんなことより、直前10-1分足が10pips以上跳ねたら、それとは逆方向に直後1分足が反応する可能性が高く(期待的中率80%)、その場合も含めて直前10-1分足が直後11分足の方向を示唆している可能性が高い(期待的中率77%)ことが重要です。
こうしたことが起きたときは、指標発表直前にポジションをオーダーしても良さそうです。利確/損切は、直後11分足終値を待つのでなく、直後1分足の跳ねで行った方が良いでしょう。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は高く、しかも、直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えた確率も多くなっています。初期反応方向に追撃し、指標発表から1分を過ぎたら利確の機会を窺いましょう。
更に、直後1分足跳幅が陽線側に20pipsか、陰線側に8pips以上だったとき、直後11分足跳幅はそれらを超えて反応を伸ばしがちです。そうでない場合は、注目度や重要度が高いと位置づけられる指標なのに、意外に反応が小さくなりがちです。
以上
※ ISMが23時発表なので、事後検証は明日になります。
ーーー$€¥£A$ーーー
以下は9月5日6時頃に追記しています。
【事後検証】
まず、豪州(RBA)金融政策発表前後の分析検証です。
指標発表前は79.90円付近でした。そして15時過ぎに80.43円まで上昇し、17時過ぎには79.90円付近まで戻しました。6・7時間かけての「行って来い」です。
こういう動きは仕事中の隙間時間に取引している人をよく泣かせます。ポジションの長持ちは、資金に占める投資額の比率が小さく、中長期の相場観がしっかりしていないと勝てません。アマチュア向きではないのです。
政策結論は「市場予想通り現状維持」で政策金利は1.5%据え置きでした。
上記のAUD上昇は、声明文にあった豪州経済に関する見通しの「2018年と2019年の成長率が平均で3%をやや上回るとの見通し」を示した部分にあった、と思われます。一方、15時を過ぎてからのAUD下降は、USDが対AUDだけでなく対JPY・対EUR・対GBPのいずれもでも買われたことが原因です。どうも米10年債金利が上昇していたようです。
判定は、指標発表時刻を跨ぐポジションが前提不成立、再追撃は直後1分足終値に戻すことがなかったのでこれも取引中止でした。
週次と日次(この記事)の方針では、発表後の順張り追撃だけですが、詳細分析記事における取引方針は少し複雑でした。上表は、詳細分析記事の取引方針について判定しています。
この時間の取引はできないと思っていたものの、取引できました。
追撃を2度に分けて行ったのは、1度目を決済直後に声明文の「2018年前半の経済が良い」「2018年と2019年の成長が平均で3%を上回る」という速報を見たためです。
狙い通りの動きで、狙っていたよりも稼げました。
いつもの話ですが、もっとポジションを持っていた方が稼げたようですが、そんなことを考えても仕方ありません。
ーーー$€¥£A$ーーー
次に、米国ISM製造業景況指数です。
寝てしまって取引できなかったので、分析検証だけです。
ブルームバーグの解説を一部引用すると、今回の製造業景況指数は「2004年5月以来の高水準」(14年ぶり)だったとのことです。また、このブログでは注目していない輸出入と入荷遅延は「ここ数か月の貿易摩擦の影響を窺わせて」昨年来の指数の低さとなったとのことです。
製造業景況指数・受注指数・雇用指数は、前回・予想を上回りました。価格指数に関しては予想を上回ったものの、前回を下回りました。但し、価格指数は、調査期間において小さな上下動をしながら上昇基調となっています。今回が前回を下回った程度は、その小さな上下動における異常さは見受けられません。
事後差異・実態差異ともにプラスで、反応は素直に陽線でした。
判定は、指標発表時刻を跨ぐポジションを外しました。最悪で10pipsの損切になってしまう黒星でした。がしかし、追撃は23:04頃までに利確すれば白星、再追撃は直後11分足終値までポジションを持っていても白星でした。
もし取引していたら、pipsはほぼトントンだったでしょう。
以上
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