2018年12月03日
12月3日経済指標(結果検証済)
米中首脳会談の結果、来年1月発動が予定されていた米国の中国製品輸入関税の25%への引き上げは、発動が延期されました。
この関税25%延期と金利上昇余地減少(来年利上げ打ち止め)による株価上昇(が起きれば)は、USD買に結び付きます。19日FOMCでの利上げは織込み済なので、19日までUSD買が続くか、それ以前にUSD売が始まるか、長期方針転換のタイミングが難しそうですね。
10:45の中国製造業PMIは、とうとう50近辺まで下がってきました。かつてほどAUD・NZDに与える影響は大きくないものの、50を下回ると相応のAUDやNZDの下げ材料、JPY買材料になります。
10時の仲値後は、少しチャートの動きが変わる可能性があります。
欧州時間からは、明日夜からの英議会審議に対し、突発で良いニュースが入らない限り、リスク回避でGBP売が進む可能性を頭に置いて起きましょう。良いニュースが入ってGBPが買われ大きく跳ねた場合、そのニュースが首相案承認を決定づける内容でない限り、1時間後(目安)には戻しに備える必要があります。
参考までに、11月22日19:12頃「英欧間で将来関係の枠組みで大筋合意」との一報が流れたときは(GBPJPY144.60円付近)、19:31に高値145.94円まで跳ね上がり(平均分速6.7pips)、事態発生から1時間では145.65円(時速105pips)でした。ところが、事態発生直後の跳ね上げから少しずつ下げ戻していたところ、22:25に145.58円から一瞬144.64円まで瞬間最大分速94pipsで下落しました。記録を見てみると、22:25:30〜22:25:50の20秒内にほぼ90pipsの下落だったようです。
このときはサプライズな面(合意が近いという事前報道はあったものの、それまで何度も合意できていなかった)もあったので、反応が大きかったと思われます。今後は、よほどのサプライズなニュースでない限り、この1/3〜半分(30〜50pips)ぐらいの動きに留まると思われます。議会承認/否決に決定的ニュースが生じたときは、この限りではありません。そのときは戻しもないでしょう。
GBPは、チャートを見ていないときポジションを持たない方が良い時期です。
本日は、
07:00 米中首脳会談結果を受けた週明け
10:45 11月集計分中国製造業PMI
18:30 11月集計分英国製造業PMI
24:00 11月集計分米国ISM製造業景況指数
です。
英国製造業PMI
市場予想(前回結果)
・PMI51.6(51.1)
事前差異判別式の解は+0.5です。市場予想は発表前に再確認しておきましょう。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足13/9(10/5)
・直後1分足20/15(14/9)
・直後11分足28/20(15/12)
2018年に入って、特に直後11分足の反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は、事前差異と直前10-1分足の方向が一致したら、その逆方向にオーダーです。利確/損切の目安は4pips程度を狙い、遅くとも発表10秒前には決済しておきましょう。
・指標発表直後は、反応方向を確認したら早期に追撃を開始し、発表から1分を過ぎたら利確の機会を窺います。
・早期追撃開始で高値掴み/安値掴みをするリスクが生じる点への備えは、ポジションをいつもの半分程度にしておき、指標発表から1分以内の戻しがあれば1回だけならナンピンしても良いでしょう。
・指標発表から1分を過ぎたら、利幅4pips程度が狙えるときに短期再追撃の繰り返しです。それ未満の動きが期待できないときも勝てれば良いものの、時間効率が悪いスキャル癖がつくことを恐れます。
米国ISM製造業景況指数
市場予想(前回結果)
・景況指数57.5(57.7)
・受注指数ー(57.4)
・雇用指数?(56.8)
・価格指数70.1(71.6)
事前差異判別式の解は△1.9です。市場予想は発表前に再確認しておきましょう。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足6/4(6/4)
・直後1分足12/8(7/5)
・直後11分足17/12(10/6)
2018年に入って発表後の反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・発表時には、直前10-1分足が10pips以上跳ねたら指標発表直前に逆方向にオーダーし、直前1分足が10pips以上跳ねたら指標発表直前に同じ方向にオーダーします。どちらも起きたら直前10-1分足のサインを重視し、指標発表直後の跳ねで利確/損切します。
・それとは別に、指標発表直前に直前10-1分足が陽線なら、いつもの半分の規模でロングをオーダーし、10分以内に目安20pipsの利確/損切を目指します。
但し、この方針は方向だけを判定対象とし、目安到達有無は判定対象に含めません。直後1分足が終値△6pips以上の陰線となった場合は、その時点で損切です。
・追撃は、指標発表後に反応方向を確認したら早期開始し、発表から1分を経過したら利確の機会を早めに探った方が良さそうです。1分経過以前であっても、3pipsも取れたらその時点で利確で構いません。もともと反応が小さい指標です。
・再追撃を行うなら、ポジションを長持ちするより、短期利確を繰り返す方が良さそうです。ポジションオーダー3pips以上を狙ってです。
FX会社によっても差があるでしょうけど、今朝7時のAUDJPYは93pips、AUDUSDは73pipsの上窓を開けました。
11月集計分中国製造業PMIは50.2(予想50.1)と、懸念の50割れとならず窓閉めの動きには繋がりませんでした。
以下は12月4日に追記しています。
英国製造業PMI
指標結果は大きく改善したものの、素直な陽線での反応は短時間で、その後は陰線側に転じました。
この日、GBPJPYは16時半ぐらいからGBP売に勢いがあり、23時頃まで下降が続きました。
取引結果と過去成績表を下表に纏めておきます。
取引結果の背景が黄色の列は方針外取引です。方針外取引は成績表に含めていません。
米国ISM製造業景況指数
下表に示すように、判別式は今回の指標結果と反応方向の関係を完全に外していました。
景況指数と雇用指数は、市場予想が前回結果より悪化に対し発表結果が改善したものの、価格指数は大幅に前回結果と市場予想を下回りました。事後差異判別式では、価格指数の大幅低下によってマイナスになりました。
価格指数の値は6年ぶりの低水準でした。原因は、原油価格下落の影響が大きかった、との解説が散見されます。
上チャートでは、このブログのルールで窓無しチャートとなっています。実際には、指標発表と同時に上窓を開けて跳ねたようです(EURUSDでは下窓)。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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この関税25%延期と金利上昇余地減少(来年利上げ打ち止め)による株価上昇(が起きれば)は、USD買に結び付きます。19日FOMCでの利上げは織込み済なので、19日までUSD買が続くか、それ以前にUSD売が始まるか、長期方針転換のタイミングが難しそうですね。
10:45の中国製造業PMIは、とうとう50近辺まで下がってきました。かつてほどAUD・NZDに与える影響は大きくないものの、50を下回ると相応のAUDやNZDの下げ材料、JPY買材料になります。
10時の仲値後は、少しチャートの動きが変わる可能性があります。
欧州時間からは、明日夜からの英議会審議に対し、突発で良いニュースが入らない限り、リスク回避でGBP売が進む可能性を頭に置いて起きましょう。良いニュースが入ってGBPが買われ大きく跳ねた場合、そのニュースが首相案承認を決定づける内容でない限り、1時間後(目安)には戻しに備える必要があります。
参考までに、11月22日19:12頃「英欧間で将来関係の枠組みで大筋合意」との一報が流れたときは(GBPJPY144.60円付近)、19:31に高値145.94円まで跳ね上がり(平均分速6.7pips)、事態発生から1時間では145.65円(時速105pips)でした。ところが、事態発生直後の跳ね上げから少しずつ下げ戻していたところ、22:25に145.58円から一瞬144.64円まで瞬間最大分速94pipsで下落しました。記録を見てみると、22:25:30〜22:25:50の20秒内にほぼ90pipsの下落だったようです。
このときはサプライズな面(合意が近いという事前報道はあったものの、それまで何度も合意できていなかった)もあったので、反応が大きかったと思われます。今後は、よほどのサプライズなニュースでない限り、この1/3〜半分(30〜50pips)ぐらいの動きに留まると思われます。議会承認/否決に決定的ニュースが生じたときは、この限りではありません。そのときは戻しもないでしょう。
GBPは、チャートを見ていないときポジションを持たない方が良い時期です。
ーーー$€¥£A$ーーー
本日は、
07:00 米中首脳会談結果を受けた週明け
10:45 11月集計分中国製造業PMI
18:30 11月集計分英国製造業PMI
24:00 11月集計分米国ISM製造業景況指数
です。
ーーー$€¥£A$ーーー
英国製造業PMI
市場予想(前回結果)
・PMI51.6(51.1)
事前差異判別式の解は+0.5です。市場予想は発表前に再確認しておきましょう。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足13/9(10/5)
・直後1分足20/15(14/9)
・直後11分足28/20(15/12)
2018年に入って、特に直後11分足の反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は、事前差異と直前10-1分足の方向が一致したら、その逆方向にオーダーです。利確/損切の目安は4pips程度を狙い、遅くとも発表10秒前には決済しておきましょう。
・指標発表直後は、反応方向を確認したら早期に追撃を開始し、発表から1分を過ぎたら利確の機会を窺います。
・早期追撃開始で高値掴み/安値掴みをするリスクが生じる点への備えは、ポジションをいつもの半分程度にしておき、指標発表から1分以内の戻しがあれば1回だけならナンピンしても良いでしょう。
・指標発表から1分を過ぎたら、利幅4pips程度が狙えるときに短期再追撃の繰り返しです。それ未満の動きが期待できないときも勝てれば良いものの、時間効率が悪いスキャル癖がつくことを恐れます。
ーーー$€¥£A$ーーー
米国ISM製造業景況指数
市場予想(前回結果)
・景況指数57.5(57.7)
・受注指数ー(57.4)
・雇用指数?(56.8)
・価格指数70.1(71.6)
事前差異判別式の解は△1.9です。市場予想は発表前に再確認しておきましょう。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足6/4(6/4)
・直後1分足12/8(7/5)
・直後11分足17/12(10/6)
2018年に入って発表後の反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・発表時には、直前10-1分足が10pips以上跳ねたら指標発表直前に逆方向にオーダーし、直前1分足が10pips以上跳ねたら指標発表直前に同じ方向にオーダーします。どちらも起きたら直前10-1分足のサインを重視し、指標発表直後の跳ねで利確/損切します。
・それとは別に、指標発表直前に直前10-1分足が陽線なら、いつもの半分の規模でロングをオーダーし、10分以内に目安20pipsの利確/損切を目指します。
但し、この方針は方向だけを判定対象とし、目安到達有無は判定対象に含めません。直後1分足が終値△6pips以上の陰線となった場合は、その時点で損切です。
・追撃は、指標発表後に反応方向を確認したら早期開始し、発表から1分を経過したら利確の機会を早めに探った方が良さそうです。1分経過以前であっても、3pipsも取れたらその時点で利確で構いません。もともと反応が小さい指標です。
・再追撃を行うなら、ポジションを長持ちするより、短期利確を繰り返す方が良さそうです。ポジションオーダー3pips以上を狙ってです。
以上
FX会社によっても差があるでしょうけど、今朝7時のAUDJPYは93pips、AUDUSDは73pipsの上窓を開けました。
11月集計分中国製造業PMIは50.2(予想50.1)と、懸念の50割れとならず窓閉めの動きには繋がりませんでした。
以下は12月4日に追記しています。
【事後検証】
英国製造業PMI
指標結果は大きく改善したものの、素直な陽線での反応は短時間で、その後は陰線側に転じました。
この日、GBPJPYは16時半ぐらいからGBP売に勢いがあり、23時頃まで下降が続きました。
取引結果と過去成績表を下表に纏めておきます。
取引結果の背景が黄色の列は方針外取引です。方針外取引は成績表に含めていません。
ーーー$€¥£A$ーーー
米国ISM製造業景況指数
下表に示すように、判別式は今回の指標結果と反応方向の関係を完全に外していました。
景況指数と雇用指数は、市場予想が前回結果より悪化に対し発表結果が改善したものの、価格指数は大幅に前回結果と市場予想を下回りました。事後差異判別式では、価格指数の大幅低下によってマイナスになりました。
価格指数の値は6年ぶりの低水準でした。原因は、原油価格下落の影響が大きかった、との解説が散見されます。
上チャートでは、このブログのルールで窓無しチャートとなっています。実際には、指標発表と同時に上窓を開けて跳ねたようです(EURUSDでは下窓)。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
GMOペパボ運営のレンタルサーバー『ヘテムル』がスペックアップ!
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以下のようにに変更いたしました。
・独自ドメイン設定数の上限: 50個 → 無制限!
・データベース作成数の上限: 50個 → 70個〜
・サブ FTP アカウント作成数の上限: 2個 → 50個
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